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【ステアクライミング/バーティカルランニング】小山孝明によるVertical Japan Circuit(VJC)第一戦名古屋大会レース考察(Find-FCインセンティブスポンサー対象チャレンジ)

【ステアクライミング/バーティカルランニング】小山孝明によるVertical Japan Circuit(VJC)第一戦名古屋大会レース考察(Find-FCインセンティブスポンサー対象チャレンジ)

2022年5月21日に開催された「2022YOKOMORI Vertical Running Japan Circuit」(以下VJC)の第一戦名古屋大会について、選手・運営の両面でVICに関わっている小山孝明選手より考察をいただきましたので、以下ご紹介させて頂きます。

バーティカルランニングとは?

バーティカルランニング(階段垂直マラソン)は超高層ビルやタワーなどの非常階段を駆け上がり、到達タイムを競い合う、アーバンランニング系種目です。海外では年間3,000大会以上が開催されている人気のスポーツでもあります。
世界的に注目されている大会のひとつが世界サーキット戦『Vertical World Circuit®』で、世界を代表する都市であるソウル、ドバイ、ロンドン、ニューヨーク、パリ、ホーチミン、北京、上海などの超高層建築物を舞台に、年間王者を目指した戦いが繰り広げられています。国内では日本一高い超高層複合ビルのあべのハルカスを会場にした「HARUKAS SKYRUN」が、2017年から『Vertical World Circuit®』に組み込まれており、それに合わせて競技人口が年々増えています。近年はビルやタワーオーナーなども都市部の資産活用や地域活性化、ウェルビーイングなどの観点から競技会場といて開放することに対しての理解が深まってきており、国内での大会数も増加傾向にある注目のスポーツです。

バーティカルランニング 小山 孝明選手について

VWC世界ランキング8位。2021年第10回東京タワー階段競走優勝、2021年中部電力 MIRAI TOWER スカイラン準優勝などバーティカルランニングレースでアスリートとして実績を残す一方で、自ら代表を務めるTowerRunningTokyo主催で階段レースを数多く企画運営して、競技普及を進めている。日本スカイランニング協会(バーティカルランニング部門)強化指定選手。

小山 孝明プロフィール

小山 孝明によるVJC考察

バーティカルランナーの小山孝明です。

2022年5月21日、世界初となる国内単位でのバーティカルランニングシリーズ
「2022YOKOMORI Vertical Running Japan Circuit」(以下VJC)が開催されました。

初戦の舞台となる名古屋大会「ミライタワースカイラン」には、キッズ、親子、一般、エリートを併せて約400名の選手が出走。山口千景さん&井上雅胤さんのダブルMCによる進行は、1分毎に出走する選手一人ひとりをフォーカスした“選手全員が主役”を際立たせた粋な演出でした。

今回は、競技者としてVJCに出場する傍ら、選手会長の任を受けVJCエリートの取りまとめ、更には日々の競技普及活動を進める身として、VJC名古屋大会の解説・上位入賞者へのインタビューと今後の展望について寄稿させていただきます。

◇大会の様子はこちら

第2戦東京大会への出場権を目指して

VJC名古屋大会一般の部では、9月11日に東京スカイツリーにて開催されるVJC東京大会「全日本バーティカルランニング選手権大会」(※日本スカイランニング協会主管)の出場権を獲得できる。その条件は非常に厳しく、VJCエリート上位相当の記録が必要となるからだ。※下記権利獲得条件

① VJC名古屋大会において標準記録(男子2’07”00 女子3’01”00)を突破している
② ①を満たす男子上位3名、女子上位2名に出場権利を付与

◇全日本バーティカルランニング選手権大会詳細はこちら

全日本バーティカルランニング選手権大会

VJC東京大会への出場権を目指し、全国から選りすぐりの選手が集結。中でも男子は壮絶な出場権争いとなり、標準記録突破者が7名とエリートと遜色のない好記録ラッシュだった。そんな熾烈な一般の部を頭ひとつ抜けて制したのは、スカイスノー日本代表でもある高村純太(新潟スカイクラブ)だ。記録は1分45秒31と、昨年の同大会優勝記録を4秒上回る異常とも言えるタイムで観客を沸かせた。バーティカルランニングは1月に開催されたTower Running Tokyo主催のSTAIRS RALLY第9戦秩父御嶽神社に初参戦し優勝。スカイスノーと併せて階段の世界でも大暴れしそうな選手に注目が集まっている。

VJCエリート30名が威信をかけて挑む

VJCは全国から選抜された男子20名、女子10名によって繰り広げられるサーキット戦であり、名古屋・東京・大阪の全3戦の合計ポイントを争う。2019ハルカススカイラン、
2019ミッドランドスカイラン、2021ミライタワースカイランにて上位成績を残した選手が参加の対象となっており、それぞれが多種多様なバックボーンを持っている。

◇全VJCエリート選手

VJCエリートを残し全参加者がタワーを登り終える頃、小雨が降りしきる中続々と選手が会場入り。これから戦いを迎える選手たちの筋肉は異常なまでに筋張り、この日のために仕上げてきた身体がレースに懸ける思いの熱さを物語っている。この日初めて、全30名のVJCエリートが顔合わせをした。半数は初対面であるが、これから始まる“乳酸地獄を知り尽くした精鋭たち”であることに間違いはなく、全員で乗り越えた先の光景が既に見えているかのように「仲間意識」に溢れた雰囲気が漂っていた。

―――加藤浩選手―――

名古屋大会での優勝を一番の目標とし、半年間かけて準備してきました。競技を始めた1年前は入賞できるような選手ではありませんでしたが、バーティカルランニングの魅力と、本気で取り組めば誰にでも輝けるチャンスがあるということを発信するため競技と向き合ってきました。

―――國本智世選手―――

エリート選手として声を掛けていただき、名実共に「階段OLにしないと」という気持ちがあった。長い階段は苦手だし、入賞の可能性があるのは名古屋大会だけだと思っていたから、前半は抑えずに走ろう!どうせ後半は脚が止まるし腕に頼ろう!と心に決めた。当日の食事は世界の小山選手にタイミングとか内容聞いてなんとなくマネした。とにかく経験浅いから上位選手のマネ。とはいえ他の人より深く考えてないと思うので、なんとなくコース把握してあとはノリと勢い!

―――立石ゆう子選手―――

妊娠、出産、育児と生活環境が大きく変化した中で、どの程度競技に向き合えるか、ママアスリートとしての挑戦でした。正直思うような練習を積めていたわけではありませんが、渡辺選手、小山選手、上杉選手をはじめ、仲間たちに子守りをしてもらいながら共に練習を重ねていました。名古屋大会は全3戦の中でもスピードが求められ、目まぐるしく変わる階段の高さと、後半はこれまで経験したことのないような傾斜で不安要素の多いコースだった。

―――渡辺良治選手―――

大会当日の、ンディションは最高まで仕上がった。昨年までの自分ではスピードもなく、速さに定評のある小山孝明選手や中田直樹選手などクイックリーな動きを参考にしつつ、自分の持ち味を活かすにはどうしたらいいか必死で考えました。その結果がトップスピードわずか手前の出力を最初から最後まで維持するという作戦。前半区間のタイムを大幅に縮め、中盤からは持ち味の粘り強さを発揮し落ち幅を最小限にとどめるという必要性に辿りついた。コロナ禍以降達成できなかった55kg台半ばの身体は明らかに動きが軽やかでした。

大会結果

男子
1位:渡辺良治 1分41秒34 Course Record
2位:加藤浩 1分43秒98 Course Record
3位:矢島昭輝 1分46秒47 Course Record
4位:小山孝明 1分48秒03 Course Record
5位:涌嶋優 1分50秒08

女子
1位:立石ゆう子 2分34秒55 Course Record
2位:國本智世 2分43秒60 Course Record
3位:陣在ほのか 2分44秒25 Course Record
4位:沢田愛里 2分45秒31
5位;長谷川由理 2分51秒54

◇大会全リザルトはこちら

名古屋

男子4名、女子3名が大会記録を破る史上稀にみる大激戦となったが、貫禄を魅せたのは男女共にパイオニアの2人、渡辺良治と立石ゆう子が他を圧倒した。表彰式では両者感極まる瞬間があり、この競技の過酷さと、切磋琢磨してきたライバル達との関係性、2分足らずの時間に全てを注ぎ込んできた感情が溢れ出てきた様子だった。

―――男子3位・矢島昭輝選手―――

今大会は優勝しか狙っていなかったので3位は悔しい。しかし前回大会から12秒も更新した背景には、階段坊主だからこその秘訣があります。実は階段坊主、大会当日3時間お経あげていました!「正座は身体に良くない?」そんな言葉も耳にしますが、私にとって正座は日常です。バケモノクラスが揃うVJCエリートに普通のトレーニングでは辿りつけない、そんな気持ちからお経をあげて少しでもパワーをもらうのが私の必勝法!
当山常泉寺に祀る豊臣秀吉公は中村天下を獲った天下人。私も豊臣秀吉から力の一端を頂くべく、これからもお経をあげていきます。次こそは打倒・渡辺良治!

――女子3位・陣在ほのか選手―――

バーティカルランニングの魅力は短時間で最高に追い込めるところです!今回のレースでも見事に乳酸によるケツワレと酸欠の気持ち悪さが襲ってきました。そんな過酷なレースを共にしたメンバーとは絆が生またと思います。最高にキツくて最高楽しい時間でした!

―――男子2位・加藤浩選手―――

レースは中間まで突っ込んで入りましたが、予定よりも早く脚が止まりましたが、目標の1分45秒は達成。渡辺選手も小山選手も仕上がっていたのを間近で感じていたので、負けじと前半から攻めたつもりが2人はもっと速く入っていた。今はそのレベルはイメージできないけど、前半の勢いは必要な力だと感じた。
優勝を逃したことは非常に悔しいですが、色んな人に支えられトレーニングを全力でやりきったので悔いはありません。ただただ優勝した渡辺選手の走りが圧巻で、本当に素晴らしいのひと言に尽きます。まだまだ遠い背中ですが、必ず追いついてみせます!

―――女子2位・國本智世選手―――

きっと誰も私が2位に食い込むなんて思っていなかったのでは?正直4位くらいかなーと思っていたし、表彰式で自分が2番手で呼ばれて本当にビックリした!とにかく初戦で入賞できてホッとしている。レース後は3分切れてたかな?って不安になってた。あと終わったあとの吐き気。これは何度経験してもダメ。とにかくレース直後は自信なかったけど、これまで勝てなかった陣在選手や沢田選手に勝てたのは、今まで背中を追いかけてた選手に近づけてるってことで少し自信になった!立石選手はまだまだ雲の上の存在。

パイオニア2人が競技に懸ける想いとは

2016年、本格的にバーティカルランニングが日本上陸して以来、大会数や競技人口が爆増している。それぞれ参加選手の競技背景は違えど「勝ちたい、知ってもらいたい、楽しみたい」というスポーツを通して突き進める目標があることに間違いはない。階段という日常に溢れるフィールドでの競技は、シンプルで繊細で過酷だ。それでも誰もが経験したことのある「階段ダッシュ」だからこそ、どこか馴染み深さを感じないだろうか。
優勝した2人のバーティカルランナーは競技のパイオニアであり、日本で最も階段登りを知り尽くした2人だ。彼らに立ち向かう選手が増え続ける一方、それに抗い続ける2人に今後も注目したい。

―――渡辺良治―――

ここまで良い状態になるまで努力できたのは、ライバル達の突き上げがあってこそでした。互いに練習を重ねながらも交流は絶やさず、モチベーションを維持し続けました。彼らも勝ちたいという思いはビシビシ伝わってきましたが、それは弱い相手に勝ちたいのではなく「階段王になる男」を超えたいという思いです。その思いに応えるためにも強い自分になりたいという気持ちでハードな練習や減量にも取り組むことができました。そういった要因がうまく嚙み合って得られた勝利です!次戦のスカイツリーは唯一の経験者なので圧倒的大差をつけて勝ちたい。最低30秒、できれば1分差。経験と力の差を魅せつけたい!

―――立石ゆう子―――

生活環境がガラっと変わった中、毎日疲労と闘う日々。とはいえ自分が選んだ道ですし、子供から元気をもらったりと今まで気づかなかった幸せもあります。海外で生き生きと活躍するママアスリートがとても印象的で、私もその一人として仕事が忙しくて練習時間がとれないママに何か伝えられるのではと、このスポーツを通して伝えたかったです。東京大会はとにかく長い。スカイツリー並みに駆け上がれるところは無いので、山でのトレーニングや平地での筋持久力対策をして、山岳スポーツも楽しみながら全体的にパワーアップしたいです。

最後に

VJC第2戦は9月11日、東京スカイツリーにて開催!今年10周年を迎えるスカイツリーでは、夏の暑さに負けない選手たちの熱さ、かつてない興奮と感動が待っています。世界に誇る超ロングレースに、ミライタワーでは奮わなかった体力自慢たちがリベンジに燃えること間違いなし。今後のバーティカルランニングにも目が離せません!

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