ウルトラマン・トライアスロン・松井一矢選手が、骨髄バンク・ドナー提供!その想いとは?

6月・7月のFind-FCインセンティブスポンサーにエントリーしていたアスリートからのレポートをご紹介します。今回はトライアスロンの松井一矢選手の活動について、ご紹介させていただきます。

Find-FCインセンティブスポンサー制度とは?

様々な大会やアスリートを活動を通じて、明確な目標を立て、その目標に向かって精進し、その結果その目標を達成することでの成果報酬としてスポンサー料を取得できるという極めてシンプルな制度です。

2021年初!Find-FCインセンティブスポンサー6~7月度対象アスリートエントリー開始!

松井一矢選手からの所感

以下、松井一矢選手ご自身からの所感をご紹介させていただきます。


もはや自分の身体だけではない!責任のある体調管理

6月・7月のFind-FCインセンティブスポンサー宣言として、私は①骨髄バンクドナー適合によるドナー提供の手術に備えて、体調管理を万全に過ごすこと ②提供前の自分の肉体美の写真を撮ること を宣言しました。

この宣言をさせて頂いた理由として、今年3月に骨髄バンク・ドナー適合通知が届き、健康診断や、医師の問診、家族の同意とすべての難関をクリアして、7月に実際にドナー提供することが決まったからです。ドナー提供をすることで、私の血液(造血幹細胞)を待つ患者さん1人の命を救えるかもしれない。私はその患者さんの希望になりたい! アスリートとして活動ができる健康な身体を社会に還元できるならとドナー提供をする意思を固めました。

術後の自分のモチベーションに

本来であれば私が叶えたい夢である超人レース「ウルトラマン・トライアスロン」inカナダ/ペンティクトン大会が2021年7月に開催予定でしたが、コロナ禍の影響により1年延期。ドナー提供前後を合わせると約1ヶ月半~2ヶ月間は激しい運動のドクターストップがあり、アスリートとしての能力を維持するのが困難になるくらい休養を取ることになります。またドナー提供手術を受けることで、一部の人には後遺症が残り、手術跡に痛みが残る可能性についても承諾をしました。手術後のモチベーションを保つ為に、手術前の自分の姿を写真撮影しました。手術前の自分はここまで頑張っていた。手術後の自分はさらなる頑張りが必要だと認識するために。

一人でも多くのドナー登録を

私が今回ドナー提供をすることで、ドナー提供までの歩みと、競技復帰までの道のりを発信し、みなさまにお伝えをする役割があると感じます。そうすることで、1人でも多くの方が骨髄バンクや、その入口である献血について興味関心を持つ可能性が広がります。そして、1人でも多くの方の骨髄バンク登録に繋がります。私の血液(造血幹細胞)で救える命は1人ですが、それ以上の方々の命を救えるチャンスを届けることができます。少しでも、世の中に光を届けたい!という一心を持ち手術に挑みました。

実際、手術に向けて不安な心が無かったかと言われれば、正直ありました。これほど長期間トレーニングを休養するということは、それだけ復帰に対して相当な努力が必要だということですし、後遺症が残れば選手生命の危機に陥ります。どんな事態が起きても受け入れる気持ちを育み、お医者さん、看護師さんら手術に関わるすべての方々に気持ちを委ねるよう心も身体も整えました。

術後の感想

手術は朝9時頃。全身麻酔から始まり、採血から24時間以内には私の血液(造血幹細胞)は搬送され、患者さんの身体に届けられます。11時頃「松井さん!」肩を叩かれ、全身麻酔から目覚めました。「生きてる!」一番最初に想った感情でした。生きてる!ということが、どれほど幸せで、どれほど嬉しいことか。とても実感した瞬間でした。

麻酔が切れると手術跡がかなり痛くて、動ける可動域がかなり狭い状況でした。自分の予想より痛みが残っていて、手術から2日後には病院を退院しましたが、しばらく自宅療養を続けました。1日経つ毎に、起き上がれるようになり、座れるようになり、お辞儀動作ができるようになり、歩けるようになりました。それら1つ1つ、身体が動かせることは当たり前ではなかったことを体験し、益々、健康であることを社会に還元する行動を続けていきたいという気持ちが沸いてきました。

病院ではコロナ対策で面会禁止だった為、zoom通話を通じて交流をしました。

手術後の痛みがどれくらいで消えるかは個人差があるようです。自分はかなり痛みが残ってる方だと言われました。ですが、私が感じている痛みよりも、患者さんが病と戦う辛さの方が大変だと思います。骨髄バンクを通じたドナー提供は、20歳~54歳の間でドナー適合した場合、人生で2回までドナー提供手術に臨めると聞きました。適合確率は兄弟で1/4、両親で1/8、家族外になれば、数十万から数百万分の1の確率でしか適合しません。骨髄バンクは、日本は島国のおかげで、それでも適合確率は世界的に見れば高い方だそうです。もし、これからの人生で54歳までに2回目のドナー適合し、ドナー提供手術に挑みますか?と聞かれれば、私はYesと答えます。今感じている痛みよりも、それは私がこの世の中に生まれ、アスリートとしての人生を過ごさせて頂けている役割を果たしたいから。健康である恩恵は今後も社会に還元していきます。

骨髄バンク説明員の道へ

今回の経験を通じて、多くの方々に骨髄バンクについて正しい情報を伝えられる機会を作りたく、先日「骨髄バンク説明員」という資格取得講習を受講しました。今、私には骨髄バンクを通じてドナー適合通知を待つ患者さんや、そのご家族の方々からの切実な声が届いています。その声をみなさまに届けていきます。

患者さんが「生きる!」という願いを忘れず、勇気と希望を持って病に向き合っている姿を心に刻みながら、私はアスリートとして、超人レース「ウルトラマン・トライアスロン」に、ドナー提供者として挑みます。

骨髄バンク説明員の資格講習を受講した時の資料です。

ドナー提供までに、コロナ感染することなく、体調不良になることなく、交通事故に遭遇せず、無事に手術を終えることができて良かったです。私の血液細胞を受け取られた患者さんが、元気に社会復帰されることを願います。

以上、松井一矢選手からのレポートでした

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