スポンサーを獲得できるアスリートの資格とは?
スポンサーを獲得できるアスリートの資格とは
これまでスポンサーとなる企業について説明を続けてきました。なんか難しいし、わかりにくいし、結局、どうやったらスポンサーを獲得できるのかと思っているかもしれません。では、少しアスリート側に視点を戻してみます。これまで、アマチュアアスリートでも子供アスリートでもスポンサーを獲得できる可能性があると伝えてきました。では、誰でもスポンサーを獲得できるのかというとそういうわけではありません。
えっ。っと思ったあなた。これまで伝えてきたことは、年齢、競技レベル、競技成績、プロorアマ、性別はスポンサー獲得には関係ないということです。でも、全員がスポンサーを獲得できるわけではありません。
43%の企業がアスリート支援に関心があるの記事で企業が支援したいと思っているアスリートについて書きました。覚えていますか?覚えていない人のためにもう一度書きます。
- “気持ち”を持っているアスリートの方に支援したい。
- 競技はこだわらないが、志の高い素直な若者をサポートしたい。
- 世界レベルでなくてもアスリートとしてがんばっている選手はなんらかの支援はしたい。
「気持ち」や「情熱」が大事ということです。それなら誰にも負けないぜ!という人はたくさんいると思います。そうです。実はこれは最低限必要なことです。
スポンサー集めとはアスリートとしてあなたを売り込む営業
そもそもスポンサー集めとは何でしょうか?アスリートとしてのあなたにお金を出してくださいという話です。つまりあなたはあなたを売り込む営業マンです。つまりスポンサーを獲得できるアスリートの資格とは、優秀な営業マンに求められるものと同じです。
では、営業マンに求められる資質とは何でしょうか?これには、さまざまな考え方がありますが、アスリートがスポンサー獲得の営業をするために必要なものは「前向きさと行動力」「情熱と誠実さ」「スポンサー視点(共感力と提案力)」です。営業マンはコミュニケーション力やプレゼン力などさまざあなことを求められます。ですが、スポンサーはアスリートにビジネスマンとしてのスキルと求めているわけではありません。ではこの3つの力をもう少し詳しく説明しましょう。
「前向きさと行動力」 ー スポンサー集めの行動をする
まず、何よりも動かなければ可能性は0です。そして、動いても簡単にはスポンサーは見つかりません。あきらめずに前向きに行動し続けることが求められます。
「情熱と誠実さ」 - スポンサーに熱意と信頼を伝える
誰にだって一度や二度は相手の熱意に負けて折れた経験があるのではないでしょうか。それが「情熱」です。そして、信頼を感じる相手にしかお金を出しません。つまり「誠実さ」が求められます。同じ内容の提案をプレゼンをしても、熱量の差で成功も失敗もします。これは計算ではなく、アスリートの本心と人間性が試されます。
「スポンサー視点(共感力と提案力)」 - 相手の立場に立って考える
アスリートはスポーツを通して「行動力」と「情熱」を持っている人がほとんどです。全員と言ってもいいでしょう。しかし、スポーツの場合でも「行動力」「情熱」だけでは勝つことはできません。アスリートは自分の強みと弱みと相手の力を把握したうえで、トレーニング内容を決定したり、試合の戦略を立てているはずです。スポンサー集めも同じです。
重要なことは、「スポンサー視点」を持って、相手の立場に立って考えることです。自分のことばかりを考えるのではなく、スポンサーのことを大切に考え、スポンサーの役に立つにはどうすれば良いかということを考えることです。
営業活動には戦略が大事!
アスリートのスポンサー探しは営業活動だとお伝えし、必要な資質をお伝えしました。最後に、営業活動には戦略が必要です。電話帳で上から片っ端に電話していくということも時と場合によっては必要ですが、なかなか成功しません。
まず最初に誰にどうやってアスリートとしての自分を売り込むのかを考えないといけません。そのために、相手を選び、相手の喜ぶことを考える必要があります。そして、売り込む前には準備が必要となります。スポーツに置き換えると、戦う相手を選び、敵に勝つ方法を考え、そのためのトレーニングをするということです。スポーツでは相手を選ぶことはできませんが、スポンサー探しでは相手を選ぶことができます。こう考えると少しできそうな気がしてきませんか。
今、アスリートが抱える問題はこの敵に勝つ方法(スポンサーの喜ぶこと)がわからないということです。「アスカツ」では、この点を事例をあげて伝えていきます。たくさんの事例の中から各アスリートが自分の戦い方を選択し、その準備のための行動を開始すれば多くのアスリートがスポンサーを獲得できるはずです。
まとめるとスポンサーを獲得できるアスリートの資格は、スポンサー集めとはアスリートとしてあなたを売り込む営業活動だと理解し、「前向きさと行動力」「情熱と誠実さ」「スポンサー視点(共感力と提案力)」をもっているアスリートです。
最後に子供のアスリートのスポンサー集めの場合には、保護者の方がメインで動くこととなります。子供には難しいかもしれませんが、将来のためにも親子で話し合いできる限り理解をさせましょう。特にスポンサー獲得に必要な考えは、将来にあらゆる仕事で役に立ちます。スポーツのスキルとともに、社会で生きていくスキルを身に着けさせることもまた保護者の責任です。
キービジュアル アスリートモデル:狩野 愛巳(フェンシング)
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