今話題のVertical Running(ステアクライミング/バーティカルランニング)とは?
今回は標題の通りVertical Runningについてご紹介します。
一言で表すならば、「階段駆け上がり競走」です。
屋内及び屋外の階段をどれだけ速い時間で登れるか。
レースの多くは超高層ビルで行われ、マラソンでいう距離、Trail Running*やSkyrunning*でいう標高差と同じように、このVertical Runningにもfloor(階数)とsteps(段数)などといったゴールタイムの参考になるような数字があります。※SKYRUNNING®︎の都市型種目として世界各地で開催されている
MEMO
Trail Running
陸上競技の中長距離走の一種で、舗装路以外の山野を走るものをさす。トレランやトレイルランと略される。山岳レースとも呼ばれる。
Skyrunning
急峻な山岳や超高層ビルを駆け上がる(駆け下る)スピードを競うスポーツである。並びに、標高2000m以上の高所山岳、もしくは、急傾斜の山岳におけるランニング形式の快速登山を指す。
日本国内最高峰の超高層ビルは、あべのハルカスの300mですが、これを世界トップの選手は約9分で登ってしまいます。
この300mを9分という高さと時間は、TrailRunningでいうところのミドルレースに相当します。世界シリーズ戦であるVWC2019(Vertical World Circuit)の第1戦にも指定されている韓国ソウルのLotte World Towerは、高さ500m(123floor 2,917steps)を16分程度で登ります。階段登り界でも超ロングレースです。
国内レースと日本人選手
国内では大阪あべのハルカスをはじめ、東京タワー、新潟市内、京都駅ビルなどで大会が行われています。過去には池袋サンシャイン60でも開催されていたようです。2018年には名古屋駅前のミッドランドスクエアで初開催され、日本でも階段レースを開催する自治体が増えつつあるようです。
国内レースで唯一VWC(Vertical World Circuit)に指定されているあべのハルカス(大会名:ハルカススカイラン)は、2017年より正式にツアー入りしました。2016年のプレ大会から3年連続で表彰台に上がっているのが、日本の”階段王”こと渡辺良治(35)選手です。日本人として初めて世界を転戦し、2017年・2018年とVWC年間ランキング3位を獲得。階段界に突如として現れた新星、日本にとっては階段界を切り拓いたパイオニア的存在です。また、VWC2018女子年間ランキング3位に入った立石ゆう子選手や、ハルカススカイランで3連覇中の吉住友里選手も階段界のトップ選手と言えるでしょう。
VWC2019
2019年4月6日より開幕するVWC2019には、今まで以上に多くの日本人選手が参戦をします。私もその内の1人。初戦は4月14日イタリア・ミラノで開催されるAllianz VERTICAL RUN。優勝予想タイムが5分中盤のスピードレースです。昨年のロンドン大会3位入賞がまぐれとならないよう本気で挑みます。
これから
今後のレースレポート、日本人選手の活躍、そして自身のトレーニング記などを不定期で更新していきます。選手として感じること、パーソナルトレーナーであるからこそ考えることのできる理論など、Facebookより真面目に細かく書きますのでマニアな方にオススメ。どうぞよろしくお願いします。
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