【アスリートインタビュー】新潟 ステアクライミング/バーティカルランニング ビルクライムカップを終えて

スポンサー企業自らがアスリートにインタビュー。今回は、バーティカルランニング・小山孝明選手に、スポンサー企業のイーガオ様がインタビュー致しました。

初めまして!小山選手をスポンサーとして支援させていただきます、イーガオです。

小山選手の夢である「バーティカルランニング をオリンピック種目にする」に共感し、バーティカルランニング の普及に、イーガオは後方支援させていただきます。

今回は、今年1月19日に開催されたビルクライムカップNext21 2020で見事、連覇を成し遂げた小山選手に、突撃インタビューを決行!

谷中銀座をぶらりしながら、大会のあれこれを聞いちゃいました!

ちなみにアイキャッチ画像は、谷中銀座商店街の手前にある夕焼けだんだんです!

ビルクライムカップを終えて

まずは、優勝おめでとうございます!今のお気持ちを聞かせてください。

ありがとうございます!優勝して劇的に環境が変化したわけではありません。この大会で僕が優勝したから「日本チャンピオン」というわけでもないですからね。環境の変化はないですが、ライバル(日本チャンピオンの渡辺良治選手)の存在というものは、大きくて。

今回の大会で(ライバルに)勝ったけど、自分がまだ日本チャンピオンになったという自覚はないですし、この「勝ち」を続けなければいけないという「新たな課題」が見つかりました。

この距離で勝てたから、次はこの距離で、という目標が見つかっているので心の変化はあったと思います。

「勝ちを続ける」という課題が見つかったんですね。優勝して周りの反応はどうですか?​

他の選手には「ようやく(ライバルに)勝ったね」と言われるようになりました。
大会の主催者、MCをやってくださった方は、大々的に公式戦で、初勝利というところをアピールしてくださって、僕以上に他の選手からの「日本チャンピオンに勝った」「強くなった」と言われるようにはなりましたね。

日本チャンピオンに公式戦で勝ったという反響は大きいようですね。このビルクライムカップは、小山さんにとってどのような位置づけの大会なのでしょうか??​​

ビルクライムは、年始の大会ということもあり、体の調子もあまり良くないんですよ。年末年始のあとで体も重いですし。

1年の疲れがたまった後の大会、ということですか?​

そうですね。回復期と言われている時期で練習もそこまでやらないですし、階段も上がらないし、食べるし、体重も戻るという時期に出場するので、そこまでタイムを気にしてはいないのですが、僕の中では初めて優勝した大会でもあるので、その優勝記録は途絶えさせたくない。連覇をし続けたい。

バーティカルランナーにとって体重調整は重要。上に駈け上がる競技だから、自分の体重が重いと、重力によって抵抗が生まれてしまう。だから大会前は、水分も最低限の量を摂取して臨んでいるよ。

初めて出場してからずっと優勝し続けているんですか?!​

そうです。2018年、2019年と2連覇中でした。国内大会では一番階段が短いレースなんですよ。460段。東京タワーで531段なので、それよりも短く、僕が得意とするレース。負けるわけにはいかない。というところで、結構意気込んでいるレースです。

特に今年に関しては、日本チャンピオンが出るということで、ライバルと戦うチャンスがある。実はあまり直接対決が無いんです。

海外でもお互い違う大会に出ていて、去年は(自分の得意とする)東京タワーの大会に彼は出ておらず(※)、直接大会の機会が少ないので、やはりこの大会で勝ちたい気持ちがありました。
(※日本チャンピオンである渡辺選手は、同時期にVWCのNY大会に出場していました。)

VWCとはVertical World Circuit(バーティカル・ワールド・サーキット)の略。世界の10都市で開催されるバーティカルランニングの世界大会だよ。大会結果によって年間ランキングが決まる、バーティカルランナーの選手にとって重要なレース。日本ではあべのハルカスがVWCの舞台になっているよ。

回復期でベストコンディションではない大会ながら、すごい緊張感ですね。​​

はい。そういう位置づけで毎年挑んでいます。

観客との距離が近い、ビルクライムカップ

大会の主催がトレイルランナーさんですよね。どんな団体ですか?​

新潟を中心にトレイルランニングに限らず、階段の大会を主催したり、チームやイベントを立ち上げたりしているトレイルランニングの団体、チームなんですかね。

その代表も、もちろんアスリートの方で、海外の大会も経験されていて、主催業も豊富だし、百戦錬磨の方です。幅広くいろんなことをやっている。歴史もあるんじゃないですかね。おそらく階段の大会を一番長く続けられているんじゃないでしょうか。新潟に限らず、全国で大会を開催しているので、知名度も高いです。

トレイルランニングとは、舗装されていない林道、砂利道、登山道などのコースを走る競技の総称。山岳レースとも呼ばれるよ。

百戦錬磨!すごい方なんですね。トレイルランナーさんが開催する大会に特色はありますか?​

特色は、すべての大会で「キッズの部」がある。子供を大事にしているんだな、というのはすごく感じます。

僕らだけが頑張っていても競技普及は絶対にしないので、次の世代、子供の世代は、競技に参入してもらいたい。
大会に出ている子供たちがトップ選手の走りを見て、憧れたり、僕もこういう風になりたいって人が一人でも二人でも出てくれば、競技普及は、どんどん進んでいくと思います。

僕らも競技に集中はしますが、そういった人たちが増えていくのは、相当嬉しいです。大会でも「写真撮ってください」「サインしてください」と言われる機会は増えているので。

ファンや競技者を増やしていきたいですね。ビルクライムカップの大会ホームページには「階段のどこにいても応援できる」と書いてありました。観客との距離が近い大会なんですね!​
そうですね。階段のいたる所で、選手を応援できる状況ではあります。

どれくらいの近さなんですか?​

結構近いですよ。非常階段の壁際に、応援してくれる人がいて。
いつでも触れます、という状態です。危ないので近づかないでください、という注意はありますが。

観客が近いことで、大会への意気込みは変わりますか?

頑張れます。海外の大会だとかなり観客が少ないです。
閉鎖的な空間で、誰もいない、音もしないようなところを
一人黙々と上がっていって・・・やはり応援があると大分気持ちが変わります。

海外のバーティカルランニングの大会

海外の大会は、観客はあまり入れないんでしょうか?

詳細はわかりませんが、エリートの部、一般の部、のように区切られている感じはあります。

例えばロンドン大会は、一般の部が始まる前にエリートの部は、終わってしまうんです。エリートの選手が登ってる間に、一般の選手が大会会場にようやく到着します。

人が増えてこれから大会が盛り上がる前にエリートの部は、終わってしまうので、それが少し寂しいですね。エリートの部の表彰式に全然人がいなかったりするので。

表彰式がガランとしていたら、かなりさみしいですね。日本の大会は、そのあたりはどうなんでしょうか?

日本の大会、特にビルクライムカップは、表彰式を、エリートの部から子供の部まで全部一度にやります。表彰式に出場者全員がいるというのは、かなり嬉しいです。

全員がいるので、どんな人が表彰されているかは、一目瞭然でわかりやすいと思います。

これからバーティカルランニングをはじめたい人へ

自分の憧れの選手が間近で見れるというのは、競技の普及に大切だと思います。大会に参加している子供達や、これからバーティカルランニングを始めたいという人に何か伝えたいことはありますか?

階段だけに特化する必要はなく、陸上なら陸上、サッカーならサッカー、野球なら野球で、今やっているスポーツを頑張ってほしい。

その中で、例えば、雨の日で校舎を使って階段トレーニングを行なったときに
競技として階段を経験をしている、していないでは心の持ち方が違うと思うんです。

トレーニングがてらに大会へ参加してみたり、そういった軽い気持ちで大会に参加してみてほしい。
そして、その時に自分の才能やセンスを一瞬でも感じるのであれば、大会参加は続けてほしい。

というのも、僕自身がそうだったから。

僕は、階段の大会に参加して自分の才能を感じて、競技を続けているという感じ。
それから強い気持ちを持って、世界を目指しているというきっかけがあるので
僕みたいな選手が増えてくれるといいなと思っています。

小山さんのような選手が是非増えてほしいですね!お話を色々聞かせていただき、ありがとうございました!
ありがとうございました!

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