【アスリートインタビュー】脱サラしてクロスフィットで世界を目指すTonyこと板谷友弘さんの魅力に迫る
こんにちは、チアリーダーをしているAYAです。
今回はクロスフィットで2019年に世界大会に出場された板谷友弘さんにアスカツ初インタビューをさせていただきました。フィットネスと競技の両面を持つクロスフィットですが脱サラして起業するまでにのめり込んだその魅力や動機をお聞きしました。
クロスフィットについて〜出会い〜
ーーーはじめまして。まず自己紹介をお願いできますか?
はじめまして、板谷友弘です。普段はクロスフィットを競技でやりながら自分のクロスフットジムを運営しています。2018年頃まではサラリーマンをしながらアメフトをしていた時に、サプリメントを見に行ったらクロスフィットのジムも併設されてるのを見てそこで初めてクロスフィットの存在を知っのがきっかけで、当初はアメフトのトレーニングとして始めました。でもその直後に仕事で海外に行かなければならなくなり、アメフトをやめることにしたんです。
―――スイスに行かれたんですよね?
そうですね、ただクロスフィットは継続しつつまだ会社員だったので会社員もやりつつといった感じでした。
―――その頃からクロスフィットの競技にも興味はあったりしたのでしょうか?
そうですね。2014年にクロスフィットを始めた時から世界大会の動画がジムに中で流れていて、興味はありました。その当時のチャンピオンであるリッチ・フローニングは今でも一位をとり続けているので毎回刺激を受けています。
―――競技自体のシーズンはどういった感じなのでしょうか。
オープン大会と言われるいわゆる一次予選が2月末から3月ぐらい、2次予選が4月〜5月、準決勝が6月〜7月にかけてあり最後の世界大会が8月となります。
―――半年ほどあるんですね。一方でオフシーズンはどんな感じなんでしょう?
そうですね、筋力だけではなく持久力やテクニック全てが必要になるので、まずはベースとなる体をしっかり大きくしてという感じです。
―――1時間とはいえ毎日きついトレーニングをやる上では相当メンタル面も鍛えられると思うのですが。
メンタルはめっちゃ強くなったと思います(笑)言い方は変ですけど去年世界大会に行けた時は何も考えてなかったです(笑)当時はもう自分でジムを開いてコーチもしていたので朝クラスを教えて夜のクラスまでに自分のトレーニングを終えないといけないという感じで何も考えずにやっていました。
―――ある意味習慣化していたんですね、すごいです。
そうですね、でも逆にそれが良かったと思っています。人間時間があるとダメですから(笑)
―――なるほど。ご自身の考える自分の強みはあったりしますか?
アメフトではいうと分かりやすいんですけどタイトエンドやラインバッカーだったのである程度体も大きく動ける。オールラウンダー的なところがクロスフィットにも向いていると思います。
―――全部の能力が平均的に必要なんですね。オールマイティに極めるのも大変だと思うのですが世界で戦い抜く際の秘訣はありますか?
身体能力ではヨーロッパやアメリカの方のほうが圧倒的に強いので、ひたすら考えることが大事になると思っています。他の競技と違って当日まで大会でやるメニューがわからないので課された中でペース配分をイメージすることが大事だと思っています。
―――自分のことをわかってないとできないことですね。
はい、自分をまず知ってそこから戦略を立てることがものすごい大事かなと思います。
―――ありがとうございます。
クロスフィットのいいところ〜2018年 クロスフィットトレーナーに転身するまで〜
競技の面だけでなく、日常のトレーニングとしても取り入れることができるのがクロスフィット。生活に取り入たことにより、徐々にクロスフィットが一日一日をよりよくしていることに気づいたという板谷選手。そこに独立するまでの理由がありました。
―――日常で役立っていることがあれば教えてください。
はい。それこそ社会人時代は一番メリットを感じていました。朝一しかクロスフィットができなかったので朝6時くらいのクラスに参加してから仕事に行くとめちゃくちゃ頑張れましたね。なんというか、心も高まり脳も冴えた状態でできるんです。
―――そうなんですね。
ジムを開いたのもそれが理由です。周りの同僚を見てて長く働いているのが不健康に思ったんです。体型も含め急に老けたようにも感じられて。よく日本人は一番睡眠が少ないと言われますが、クロスフィットなら朝の一時間にサクッとやって集中して仕事に行くといういいサイクルができていた。今のジムでも朝一に来ている人はとても元気がよく、仕事でもうまくいっている人が多いですね。
―――そうなんですね。私の経験上ですが、アメリカで早朝のクラスが人気なことの理由とつながった気がします。
そうなんですね、僕のジムでも朝はアメリカやヨーロッパの方が多いです。逆に夜のクラスは日本人しかいないです。
―――そういった意味でもクロスフィットの魅力が多くの人に伝わりフィットネス文化が盛り上がっていくといいと思います。
今後の大会について
そういえば世界大会はウィスコンシン州なのでオハイオ州と近いです。
―――そうなんですね!是非見に行きたいです。
次は2025年の出場予定なんですけどね。35歳を超えるとマスターズの大会の出場枠が5歳刻みになるんです。クロスフィットは30歳くらいを超えてくると1歳の差でパフォーマンスって本当に変わってくるので、次の40歳からの枠で一番若い時にもう一回ピークを持ってこようと思っています。
―――いい戦略ですね!
あとは世界大会は年に一度だけなのですが、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアは結構大会がオフシーズンでもあるのでそういったところは出ていきたいと思っています。やっぱりアメリカ発祥のスポーツを本場でやるのは全然違うので。雰囲気とかスケール感というか。
―――そうですよね。本場で戦うお姿をまた拝見出来る日を楽しみにしています!
ファンへのメッセージ
―――最後に応援してくださる方へメッセージをお願いします。
クロスフィットはスポーツじゃなくてフィットネスという捉え方をすると本当に生涯できるものだし、僕も年齢的にはアスリートという年齢から離れてきていますが、30歳後半や40歳になってもこれだけできるというのをどの年代の人たちにも見せたいというのがあります。それで僕の昔の同僚だったり社会人で頑張ってる人たちに元気を与えたい。そして、自分が大会に出ることによってクロスフィットの認知度が上がって人気が出てくれればいいなと思います。
―――私も日本のフィットネス文化はあった方がいいなと思う方なのでこれからの益々のご活躍も応援しています!
板谷選手の魅力~フィットネスを通してより良い生活をお手伝いしたい~
板谷選手のように自分が思い描くあり方へと周りを巻き込み目標を持って行動されているお話は聞いていてとても刺激を受けました。私たちも自分がやっているスポーツや競技を通して感じたことや経験から社会貢献に繋げられるようにとアスリートにとってもすでにいいロールモデルになっているのでないかと思います。これからの板谷さんの海内外での挑戦される姿にも是非注目です!
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板谷 友弘選手プロフィール
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