【アスリートインタビュー】7年振りの本格始動！スーパーFJに再挑戦小村明生選手の魅力に迫る。

2023.05.28

こんにちは！ドイツでフィールドホッケー選手をしている中村航司です。

本日はモータースポーツ（四輪）の小村明生(こむらとしき)選手を取材させて頂きました。

競技との出会い、強み

ーーーこんにちは。フィールドホッケーの中村航司です。よろしくお願いします。

モータースポーツ選手として活動している小村明生(こむらとしき)選手です。

ーーー競技種目との出会いやきっかけは何ですか？

当時2歳だった小村選手を、モータースポーツが好きだった父がカートに乗せたところから始まりました。

ーーー選手としての競技の強みは何ですか？

小村選手は小さな頃から優勝・チャンピオンを経験し、ステップアップして結果を残してきました。
しかし、次第に費用が高くなるカテゴリーで、継続しての参戦や練習に費やす時間が減ってしまいチャンスを逃してきました。

コロナの影響でスポンサーの獲得も難しくなっていますが、個人の稼ぎだけで大好きなモータースポーツに参戦したい、と覚悟を決め2023年参戦しています。

そして、7年振りのスーパーFJ参戦で開幕戦優勝を飾りました！

ブランクがあってもスキルを落とすことなく、成績を残せる力が最大の強みです。

ーーー現在は、どのようなカテゴリーで活動していますか？

レーシングカートを経て、いわゆるF1やインディカーレースを頂点とするフォーミュラカテゴリーにて、ステップアップ目指して取り組んでおります。

資金面の課題克服に向けて

ーーー小村選手は、2016年大会のスーパーFJにて最多勝でのチャンピオンでしたが、なぜ再度参戦を決意したのですか？

練習・参戦等競技費用が非常に高額で資金を集めることが難しく、今回は久しぶりの参戦となったため改めて当カテゴリーへの参戦に決めました。

▼参戦費用の参考URL
https://www.kanji-sim.com/jointherace/
ーーー練習環境、トレーニング、出場大会情報などはどんな状況ですか？

今年参戦している「スーパーFJ」のカテゴリーは全国の主要サーキットにて地方選手権として開催されています。

小村選手が出場している筑波サーキットは、ガレージが近いためサーキットのレンタル料は比較的安く抑えられていますが、金額的には安くありません。

練習環境にコロナ禍の影響はさほどありませんが、練習費用が10万円以上するため気軽に練習が行えません。

参戦、練習費用を稼ぐために、練習や試合以外の日は毎日配達業をしています。

ーーー現在の課題は何ですか？

モータースポーツの最大の壁は参戦費用です。

装備品も使用期限が設けられているために、1式揃えるだけでも高額な費用となります。

練習枠があっても走行費用が10万円以上かかるため、
競技費用に年間1000万円を越える場合もあり、
実力がある選手でもノースポンサーの選手にはとても苦しい環境です。

▼内訳の詳細こちら

find-fc.com

https://find-fc.com/athletes/komura-tosiki-motorsports

目標について

ーーー今後の目標や夢は何ですか？

世界に飛び立ち、40歳までにトップカテゴリーと言われるレースに参戦し、優勝・チャンピオンを獲得することです。
そのためにまずは、F3以上のカテゴリーを目指し、レーシングドライバーとして給料を頂くことを最低の目標として掲げています。

小村明生選手の魅力

2歳の頃から始めた競技で、数々の大会で優勝を重ねて来た小村選手。

資金力がものを言う業界で、資金集めに10年以上向き合い、復帰戦優勝という好スタートを切るほどの実力者。
FindFC感謝祭という一大イベントの実行委員をやり切る企画力とアスリートの中でも一番の支持を集める圧倒的な人間力と発信力を持つ小村選手の今後のご活躍と成長を期待したいです。

ーーー記事制作者コメント

小村選手は、3才から16才まで毎週練習を行い、立て続けに各大会で優勝を取り続けて来ましたが、
モータースポーツの壁とされる資金面で苦悩し、大会の出場が叶わずにいました。

しかしブランク期間の間に、競技環境を作るために必要な「自身を売り込む大切さ」を理解して実際に売り込むためのスキルや企画力に加え、応援されるための人間力を手にし、
復帰戦となる大会で見事優勝するほどに良いスタートを切ることが叶いました。

実力とポテンシャルを秘めただけでなく、数々の苦悩から這い上がった経験から競技を通してより強いメッセージを伝えられる存在として復活しました。

インタビューした際に、「1000万円単位での活動資金を集めることは、大きな企業頼みになるのでは」とお聞きしたところ、「少額だったとしてもより多くの方に応援していただきたい」と仰っていたのがとても印象的で、
金額だけでなく、「目の前の方一人一人に競技を通して自身を知って欲しい、競技を通して一緒に感動を共にしたい」という思いが伝わってきました。

参入障壁があまりにも高い競技で、10数年悩み抜いて復帰を決めることはそう簡単ではありません。

ぜひ一緒に小村選手を応援しましょう！