世界に羽ばたくプロ総合格闘技のアスリート・後藤丈治さんに取材を行いました!
プロ総合格闘技といえば、激しくリングの上で戦う競技をイメージしますよね!
— 後藤 丈治 George Goto (@George0634) 2017年12月14日
(後藤さんのツイッターより)
今回は、そんなプロ総合格闘技選手、後藤さんに取材を行いました!
自己紹介
ーーー後藤さん今日はよろしくお願いします!
後藤さん:お願いします!
ーーーでは早速自己紹介からお願いします!
後藤さん:プロ総合格闘技選手の後藤丈治です。出身は北海道です。現在は北海道大学に通いながらプロ総合格闘家として活動しています。
総合格闘技を始めたきっかけ
ーーー総合格闘技を始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
後藤さん:元々小学生のときに空手をしていました。中学生のときはボクシングをしていて、高校で柔道部に入りました。
ーーー結構幼い頃から格闘技にどっぷり浸かっていたんですね!
後藤さん:そうですね!種目問わず好きでしたね!高校生のときに、ボクシングを息抜きでしようと思って体育館へ行きました。そのとき、リングの上で小さいグローブをはめて、寝技みたいなことをしたり、関節技をしたりと見たことない競技をしていました。
後藤さん:何をやっているのか気になったので、声をかけてみました。それが一番初めの総合格闘技との出会いですね。
ーーーたまたま息抜きをしに行ったことがきっかけだったんですね!
後藤さん:そうですね!見たときには、もうすでに面白そう!という気持ちがかなり高まっていたので、一緒に混ぜて!と言って参戦しました。
ーーーすごい行動力ですね!!そこからは総合格闘技部へ変更されたんですか?
後藤さん:そうです!高校2年生の時に加入しました。最初はアマチュアのサークルみたいなところでやっていたのですが、アマチュアの大会を見にきていた関係者の方が「プロ目指してやったら?」と言ってくれて。そこから総合格闘技プロ選手を目指すようになりました。
ーーーきっかけって大切ですね!プロになったのはいつからですか?
後藤さん:プロ選手として本格的に活動し始めたのは、大学一年生のときにプロになるためにプロの選手が所属しているジムに入り、トレーニングに励みました。
後藤さん:そこから査定試合を合格し、ライセンスをもらってプロになりました。ちょうど大学二年生の夏か秋くらいにデビューしました。
ーーーそのライセンスってどういったものですか?
後藤さん:僕のライセンスはパンクラスという団体でもらっているのですが、一般的に一年更新なのであまり試合をしなかったり、トレーニングを怠っていたら更新時に切れてしまいます。
ーーー総合格闘技のプロの選手の定義はそのライセンスを持っていたらということになるんですか?
後藤さん:そうですね!特別どこかの会社にスポンサーをしてもらわないとなれないというルールはないので、ライセンスの有無で決まります。
総合格闘技とは
(@Bout より)
ーーー少し話が逸れてしまいましたが、次に総合格闘技のルールについてお伺いしたいと思います。
後藤さん:総合格闘技って逆にどんなイメージをされていますか?
ーーーイメージとしては名前の通り「総合」なので全ての格闘技の技がオーケーという感じでしょうか?
後藤さん:そうですね!基本的にはなんでもありですリング的に反するようなことはしてはダメですね。
ーーー反するようなことというのはどういったことですか?
後藤さん:目潰しとか髪を掴む行為はダメです。
ーーー物は使ってもいいですか?
後藤さん:物もダメです。笑 殴ったり蹴ったり、レスリングみたいに倒してそこからパンチ!みたいなのはオーケーです。
ーーーなるほど…。何が良くて悪いかを理解する前に怖くなっちゃいそうなのでこの辺りにしておきますね。ラウンドは何分を何セットされますか?
後藤さん:基本的には3分×3回、5分×5回 が主流ですね。
ーーー持続的なしんどさでしょうか?それとも瞬発的なしんどさの競技ですか?
後藤さん:総合格闘技は両方ですね。かなりタフな競技だと思います。ボクシングだと常にパンチする競技ですが、その中でレスリング的な要素もあり、立ち上がってからまたボクシングが始まったりと、両方のしんどさがあります。
ーーー判定ってどのようにされるのでしょうか?
後藤さん:ラウンドごとに点数がついていくんです。
ーーー判定はボクシングみたいなイメージでしょうか?
後藤さん:そうですね!一発KOももちろんありますよ。試合中気絶することもあったりするので。
総合格闘技の魅力
(@GFC より)
ーーールールを聞いていると少し怖くなってきたので、総合格闘技の魅力についてお伺いしていきたいと思います。
後藤さん:総合格闘技の魅力は大きく分けて2つあると思っています。
後藤さん:1つ目は、格闘技って生物としての強さを表すものだと思っていて、昔から人や生物ってどっちが強いかを競ってきたと思います。例えば男と男が戦って最後どちらかが勝つよいったような。自然に近いスポーツかなと思っています。
ーーー生物もそうやって生きていますもんね。本来の姿かもしれません。
後藤さん:2つ目は選手が試合に行く前のストーリーが面白いということです。例えば、Aさんは関節技が得意でどんな場所からでも腕を折ることができるとします。そこでBさんはパンチが強くて何人も倒してきたとします。この2人が戦ったらどっちが強いのか?という2人の特性を見て応援することでより試合も楽しめると思います。
ーーー確かに全く知らない状態で見たとしたら、何がどうなっているのかもわからずに終わってしまいそうですね。試合までの背景を見るのも新しい発想でした!
今までで一番辛かったこと
ーーー最近の試合結果を教えてください!
後藤さん:実はこないだの試合で負けてしまって。しかも不甲斐なかったというか勝てた試合を落としてしまった感じで、自分が否定されているような気持ちになりました。かなり悔しかったです。
ーーーそうだったんですね…。そういった日はすぐに練習されますか?
後藤さん:負けた後はまずは一旦冷静に考えて、普段はリフレッシュしてから練習するようにしています。ですが、前回の負けた試合は原因が原因だったので、格闘技に触れていない時間があるとずっとその試合のことを考えてしまうので、銭湯とジムを行き来していました。
ーーーなぜ銭湯とジムの組み合わせなんですか?笑
後藤さん:銭湯が本当に好きなんですよ。普段は週7で行くほど銭湯好きです。リフレッシュする場所も銭湯がメインです。自分の気持ちを落ち着かせられる場所なんです。
ーーーマインドコントロールが銭湯でできるのはすごく素敵ですね!自分がどうやったら落ち着けるかを分かっていることで、次の試合へも切り替えやすいですよね!
後藤さん:そうですね!銭湯でリラックスして、切り替えて試合へ行くことがルーティーンみたいなものですね!
ーーー海外で戦う機会も多いと思うのですが、海外って銭湯ないと思うのですがそういう時はどうしていますか?
後藤さん:一度カナダへ練習へ行ったことがあって、カナダに銭湯がなくて発狂しそうになりましたね(笑)それくらい銭湯が自分がリラックスしたり切り替える場所になっていると思います。
現在の活動内容
ーーー現在の活動を教えてください。
後藤さん:現在は大学に通いながらプロ総合格闘技選手として日々を過ごしています。大学生ではありますが、本業は総合格闘技だと言っても過言ではないほど常に考えています。
ーーーさすがプロフェッショナルですね!!ですが、大学生をしながらプロ総合格闘技選手をするというのは金銭的にかなり大変そうな印象を受けるのですが…。
後藤さん:金銭面は家庭教師のアルバイトで賄っています。高校生に全教科教えていて、今ちょうどセンター試験前なので大晦日も彼らの勉強のサポートをしています。
ーーー大晦日までされるなんて思いやりがある先生なんですね!
ーーー今後の総合格闘技の復興支援等は行っていますか?
後藤さん:構想は色々と練っていますが、まだ行動に移せていないところです。野球やサッカーが流行っている理由は、競技人口の多さが非常に関連していると思っていているので、とにかく総合格闘技に触れる機会を増やして、競技人口を増やすことに尽力して行きたいですね!
今後も目標
ーーー最後に今後の目標を教えてください!
後藤さん:僕自身の目標は、まず唯一無二の存在になることです。
ーーー具体的にどういった事でしょうか?
後藤さん:まずはチャンピオンベルトが欲しいですね!総合格闘技の大会はたくさんあって、1つの大会で勝つのではなく、どの大会で戦っても一番になれる実力をつけて行きたいと思います。
日本一、世界一を取って全員黙らせることが目標です!!!
ーーーかっこいいです!!! 是非実現させてくださいね!本日はありがとうございました!
後藤さん:ありがとうございました!
アスリートライターから見た後藤さんの魅力
後藤さんの一番の魅力は、「オンオフの切り替え」です。
リングの上と日常生活となると完全に違う世界になると思うのですが、総合格闘技をするときには全力で戦い、休むときはしっかり休むというアスリートの理想像だと感じています。
お話しした感じは、温厚でユーモア溢れる方で、リング上で戦われている姿とはかなりのギャップでした。
日本一、そして世界一を目指す後藤さんの今後に期待が高まります!
後藤さんをもっと知りたい方はこちらから
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