【アスリートインタビュー】十種競技・田上 駿選手の魅力に迫る!
みなさんこんにちは!女子サッカーをしている大宮 玲央奈です。
今回のアスリートインタビューは、陸上の十種競技・ 田上 駿 選手です!
自己紹介
ーーーまずは自己紹介をお願いします。
陸上競技の十種競技という種目をやっています、 田上駿です。
ーーー本日はよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします!
十種競技について
ーーー十種競技について教えてください。
陸上競技の10種目を2日間で行って、それぞれ種目ごとに点数があるので合計の点数を競うという競技です。
行う種目の順番もすべて決まっていて、1日目から100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m、2日目に110mハードル、円盤投、棒高跳、やり投、1500mです。
ーーー2日がかりの競技なんですね。
大会のスケジュールにもよりますが、国内の大会だと朝9時スタートで17時くらいに終わるイメージです。
先日のアジア大会だったり、国際大会は朝9時にスタートをして終わりが21時くらいでした。
陸上競技の国際大会では、基本的に昼間の時間帯は暑いので競技をしないんです。
なので間に4時間くらいの長い休みがあります。
ーーー4時間のインターバルを挟むと、コンディションやメンタルの作り方がとても大変そうです。
大会によりけりなんですけど、なんだかんだ長いこと競技をやっているので、慣れましたね。
ーーーインターバルは長いのと短いのどっちがやりやすいですか?
人によるとは思いますが、僕はどちらかというとちゃっちゃと終わらせたいタイプなので、短いほうが好きですね(笑)
最後の種目が1500mなんですが、最後に長い距離があるんだという時間が長いと嫌なので、とんとん行っちゃいたいですね!
ーーー1種目終わってもまだ9種目残ってるってことですもんね!
1日目の最初3種目は休憩時間も30分くらいで、結構ポンポン進むんですよ。
なのでその3種目が終わった後くらいから、まだ7種目あるか、と。
間が空くとまだあるんやって気づく時間うまれますね(笑)
ーーー休憩時間があるにしても、大会が終わるまでの間が長いと気持ちが休まる時間はないですよね。
そうですね、でもそれも楽しみながらやるようにはしてます。
陸上が楽しい、だから続ける。
ーーー十種競技を始めたきっかけは?
父親がやり投げの選手で、インターハイにも出場していたようで、その影響で中学校から陸上部に入部しました。
ーーーお父さんの影響があったんですね。お母さんも陸上をやっていたんですか?
母は吹奏楽部でしたね(笑)
ーーー陸上部に入部したときの種目は何だったんですか?
中学1年生で始めたときは、とりあえずいろいろやってみて得意そうなものを探そうと、100mと1500mをやっていました。
結果的に全部そこそこできるけど、トップにはなれないなという感じでした。
そんなときに顧問から、中学には四種競技があるからやってみたら?という一言がきっかけで競技を挑戦し始めました。
ーーー陸上を離れるのではなく、陸上競技の種目を変えるという選択をしたんですね。
そうですね、違うスポーツにしたり、陸上から離れることは考えてなかったですね。
陸上を始めるまではいろいろなスポーツをやっていて、水泳は結構力を入れていました。
小学校の卒業文集にも、将来の夢は水泳のオリンピック選手と書いていたんです。
ーーー水泳は陸上を始めてからやめてしまったんですか?
最初の2年くらいは水泳も陸上もやっていました。
中学2年の夏くらいから陸上ですこしずつ記録が出始めてきて、陸上1本に絞りました。
ーーー水泳でオリンピックに出るという大きな夢をもっていながら、中学に入って陸上にも挑戦したことが素晴らしいですよね!
シンプルに陸上競技が楽しかったんだと思います。
水泳は記録も出ていたし速かったからやっていたけど、陸上を始めてみて、多分そっちの方が楽しかったんですかね?(笑)
ーーー楽しいからやっている、これにつきますね。
最終的に選ぶ理由はそこですよね。
ーーーただ長く続けていると楽しい時間ばかりではないのも事実ですよね。
そうですよね。でも今の自分の中では、競技を辞めた先に何があるのかがまだいまいちパッとしていなくて。
続けていって最終的にある何かは思い浮かぶんですけど、今辞めて次に何をしたいかが出てこないですね。
優勝だったり、まだ自分でやれると思っていることをやれていないので、それが続けられるうちは続けたいですね。
競技と仕事とプライベート
ーーー現在は個人で活動されているんですか?
基本的には個人で活動してますね。
味の素ナショナルトレーニングセンターを拠点に、週5日くらい練習しています。
ーーーお仕事もされているんですよね?
トレーニングが終わったら仕事に行っています。
陸上クラブで子どもたちに陸上を教えたり、あとは跳び箱だったり遊びをベースにして、スポーツという体を動かす能力を高めるようなことも教えています。
あとはスポンサーさんの活動費や、不定期でイベントもあるのでゲスト参加したりもしています。
ーーーそうなると丸一日ゆっくりお休み出来る日はあまりないんですかね。
日曜日にイベントがなければその日はゆっくりしてますね。
ーーーお休みの日は何されてるんですか?
お休みの日は買い物したりとか、あとはウィンドウショッピングも好きです!
あとは家に籠って家事しながらYouTube見てます(笑)
ーーーYouTube何見るんですか!(笑)
最近だとフィッシャーズと、霜降りtube見てますね(笑)
それ流しながら洗濯したり掃除したりしてます。
ーーーYouTube見てるといつの間にか1日終わってますよね?(笑)
そうなんですよね!!
でもそういう無駄な1日も大事かなと思ってます!
ひとりでも多くの人に影響を与えたい
ーーー今年の大会を振り返って、いかがでしたか?
一番最初に出た十種競技の試合で、自己2番目の記録が出せました。
そこで日本代表も決まっていいスタートを切れたかなと思ったんですけど、そのあと怪我が続いてしまってその状態で国際大会(アジア選手権とアジア大会)に出場して、なかなか苦しい試合でした。
なのでまた来年頑張っていきたいですね。
ーーー来年はパリオリンピックがありますもんね。
正直中々厳しいですけど、可能性がゼロではない限り諦めるわけにはいかないので。
2025年に東京で世界陸上があるのと、2026年には名古屋でアジア大会が開催されます。
友達に直接見てもらえるような大きい大会が続くので、パリ来てって言っても遠いので(笑)
ーーー自分の競技している姿を直接見てもらうことが、応援してくれている人たちへの一つの恩返しになりますもんね!
どんな刺激になるのかはその人の受け取り方にもよるとは思うんですけど、僕としてはひとりでも多くの人が僕をきっかけに会場に足を運んでくれたり、興味を持ってくれたらうれしいなと思います。
ーーー今後の大会予定を教えてください。
今がシーズンオフなのでまだ読めなくて、確定している大会として来年の6月にある日本選手権があります。
この半年間で2段階くらいレベルアップできるように、陸上選手たちは今が鍛錬期間ですね!
僕は1か月前くらいに足首の手術をして、リハビリの経過も良好で、ようやく走りだしたくらいなのでこれからって感じですね。
ーーーシーズン第一戦が、来年の6月にある日本選手権なんですか?
細かくいうと、記録会と呼ばれる練習試合みたいなものは3、4月辺りからあったりするんですが、大きな公式戦みたいなものは日本選手権が一発目になると思います。
今後の目標
ーーー今後の目標についてお聞きします。まずは直近の目標を教えてください。
直近の目標でいうと、まだ優勝したことがないので、来年の日本選手権で優勝することです。
あとはさっきも言ったように、2025年と2026年の日本で行われる国際大会に日本代表として出場することが競技者としての目標です。
ーーー競技者としての活躍ですね!では長期的な目標は?
僕がどれくらい先まで競技を続けるかわからないですが、今も子どもに携わっている仕事をしているので、野望としてはクラブチームを作ってそこに企業の方や学生も子どももみんな全部ひっくるめてスポーツを通じて地域活性できるような場所を小さいながらも作れたいいなと思っています。
ーーーそのためにもまず競技で結果を出したいと。
結果もそうですし、どういう伝え方を子どもにするかじゃないですけど、そういう勉強も今のうちにやりたいです。
あとは自分も大事だと思っているのが、現役のうちに子どもたちにその姿を見せるということです。
僕が引退した後にオリンピックに出ました、オリンピアンですって言ったとしてもあまり響かないと思うんですね、過去にすごかったんだなと思うだけで。
現役のうちにその姿を見せてあげるということがすごい大事だと僕は思っています。
ーーー今のうちから勉強をしているということですね。
子どもたちと触れる機会を増やしたり、いろいろな場所に出て行って輪を広げたり、地域のスポーツ課の人と繋がってイベントを計画したりしています。
どんどん輪を広げていきたいです。
何でもこなせるようなスーパーマンを体現する
ーーー田上選手の思う、陸上十種競技の魅力はなんでしょうか?
難しいなぁ(笑)
よく言うのは1こで10こおいしい種目だと思います!もちろん足がダントツで速いことも素晴らしいことだと思うんですけど、何でもこなせるようなスーパーマンみたいな人が僕は好きなので、それを体現しているスポーツかなと思います。
足速いのにすごい砲丸投げれるとか、砲丸すごい投げれるのに持久走めっちゃ得意みたいな、一般的には考えられないようなことを体現してる選手が山ほどいるので、それは僕の求める人としての生き方を体現しているスポーツなのでそこが魅力ですね。
ーーーなんでもできるのではなくて、なんでもハイレベルでできる、というところがすごいですよね!
子どもたちにも足が速いだけじゃなくて、投げるのも得意になって欲しいし、陸上だけでなく他のスポーツもやったりとか、できたら勉強も、なんでも完璧じゃなくてもいいから全部そこそこできるような子どもになって欲しいなという思いはあります。
ーーーそれでは次は、田上選手の魅力について深堀していきます!ご自身の思う競技面での強みを教えてください。
大コケしないことですかね。
10こも種目があるとだいたいどれかは失敗するんですけど、それがあまりないことです。
ーーー全種目をしっかりまとめる能力が必須ですもんね。では、少し難しい質問になってしまいますが、プライベート面での魅力は?
よく言われるのは、笑顔がいいって言ってもらえます。(笑)
ーーーコミュニケーション能力も高そうなので、友達作りも上手なんだろうなという印象を受けました。
そうかもしれないです。割と話しかけちゃいます(笑)
ーーー先ほどお休みの日の過ごし方をお聞きしましたが、今ハマっていることや趣味はありますか?
その時にハマったものをやってるので固定なものはないんですけど、今でいうとクレーンゲームですね。
最近やばいです(笑)
クレーンゲームの前はギターでしたね。
ーーークレーンゲーム!きっかけはなんだったんですか?(笑)
友達と一緒に行って、ハマっちゃいました(笑)
ハマってまだ2~3週間とかで、どうやったらとれるかとか考えたりもするんですけど、あんまりうまくいかないんです(笑)
また1か月後には変わってるかもしれないですけどね!
ーーーギターは飽きてやめちゃったんですか?
以前は千葉に住んでいて、去年の12月から東京に引っ越してきて、近所迷惑になりそうで弾けなくなってしまったんです。コロナ禍でなかなか外に出られないという状況も大きかったと思います。
ーーーYouTubeでクレーンゲームの動画見てるんだろうなと想像できちゃいました!(笑)足首の完全回復、そして来年の日本選手権優勝を応援してます。本日はありがとうございました!!
あとがき
小さいころからいろいろなスポーツに触れていた田上選手。
またスーパーマンを体現したようなスポーツの十種競技が好きと話す彼ですが、10もの種目を世界で戦っている姿は、彼が教えている子どもたちやこれから彼をきっかけに陸上を始めるであろう子どもたちにとって、まさにスーパーマンに思えるだろうなと感じました。
私もサッカーをしていて運動能力の高さについて話していたところ、「運動能力も才能の一つだと思いますが、才能があってもその才能がどの人に宿るかは違うので、才能なんてあってないようなもの」と言っていて素敵な考え方だなと思いました。
競技者としての活躍はもちろん、ブームが移り変わる趣味にも注目です!
Instagram >>> https://www.instagram.com/shun_deca530/
十種競技・田上 駿選手を一緒に応援しよう!
十種競技の田上 駿選手を応援・支援してくださるスポンサー様、サポーター、ファンの皆様を募集しております。
詳しくはアスリートとスポンサーを繋ぐFind-FCをご覧ください。
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