【アスリートインタビュー】ラウンドネット・松本 朱加選手の魅力に迫る!
みなさんこんにちは!女子サッカーをしている大宮 玲央奈です。
今回のピックアップアスリートインタビューは、ラウンドネットの松本 朱加選手です!
自己紹介
ーーーまずは自己紹介をお願いします。
ラウンドネットをしている、松本朱加といいます。
現在23歳で今年の3月に大学を卒業して4月から社会人になりました。
とはいっても、現在はパートナーと大型犬ふれあいカフェの開業に携わっています。
ーーー社会人1年目から開業準備を進めて、さらに競技もしてらっしゃるんですね!
世界大会も近いのですが、練習と開業の両立に苦戦しています。
練習が今までと比べてすごく減ってしまっているので、焦りながらも、でも仕事も頑張りながらというあたふたした毎日です。
ラウンドネットとは
ーーー恥ずかしながら、朱加さんに出会うまでラウンドネットを知りませんでした。競技の特徴を簡単に教えてください。
ラウンドネットは2対2で行われる球技です。
柔らかいゴムボールと直径約1mの弾性力のある円形のネットだけでプレーすることができるので気軽に楽しむことができます。
ルールは主にバレーボールと似ており、3回以内のトスでネットに弾ませラリーをする中で、ボールが地面に落ちたりネットの縁に当たったりすると、失点となります。
バレーボールとの大きな違いは、コートの概念がないことです。ネットの周り360度どこでも動いていいですし、十何メートル後ろにボールを飛ばされたらダッシュやダイブして取る等、とてもアクティブな競技です。
ーーーサッカーのキーパートレーニングで、円形のネットを使っていたのを見たことを思い出しました!
そうねんですね!ラウンドネットは主に手をつかいますが、体のどの部分にボールが触れてもOKなんです。
足でボールをあげたり、ボディブロックといって体全体で相手のショットをうけとめたりすることがあります。
だからサッカー選手であるReonaさんのように足技が使えるのはとても羨ましいです(笑)
ーーー朱加さんの口からボディブロックがでるとは想像していませんでした(笑)
たまに顔にあたるときがあって、その時は痛いです(笑)
あと特徴としては、トランポリンみたいなネットなのでボールを上から下に思いっきりたたきつけたらボールは弾性力でボーンっと上に上がるんですよ。
一見、力強くたたきつけた方がいいのかなと思う方もいるのですが、そうするとボールが高く上がるので落下地点が読みやすく取りやすくなってしまうので、いかに低く読みにくいボールを打つかが大事なんですよね。
基本は低く鋭くです。
ーーーなるほど。駆け引きも多そうな競技ですね!
多いですね!フェイントとかもたくさんあります。
競技をはじめたきっかけ
ーーーラウンドネットをはじめたきっかけは?
はじめたきっかけはざっくり3つあって、1つめがバレーボールに似ているところです。
高校まではずっとバレーボールをやっていたので、親しみやすいというか元々親近感があったのでやってみようかなという気持ちでした。
2つめが、私がラウンドネットをやり始めたときにちょうどコロナの大流行がちょっと収まったくらいで、活動する人がすこしずつ増えてきたんですね。それでもまだ感染への懸念というか、私の大学が医療系だったこともあってそんな状況だったんですね。でもスポーツが好きだったので、屋外スポーツだったらマシなんじゃないかと思って(笑)
最後が、海外のプレーヤーが多かったというところですね。
ラウンドネットをやっているサークルを見つけたときに、写真が掲載されているじゃないですか、そこに海外プレーヤーが多かったんです。私がオーストラリアの留学を考えていたので、ここに行けばよいアウトプットの機会になるなと思って。
コミュニケーションだったり文化など前準備として知れるんじゃないかなと思ってその3つがちょうど揃って、ラウンドネットやろうと思いました。
ーーー実際に入ってみて海外の方はたくさんいたんですか?
多かったですね!クラブは東京にいくつかあるんですけど、海外のプレーヤー割合が多いチームに入りました。アメリカ人、インド人、ドイツ人など色々な国のプレーヤーがいました。
ーーー海外ではメジャーなスポーツなんですね。
ラウンドネットはアメリカ発祥で、アメリカとヨーロッパではものすごく盛んなんです。
日本でラウンドネットをプレーしていると何のスポーツかわからない方が多いかと思うんですが、海外の人は練習していたらこれ知ってるみたいな感じで話しかけてくれるんです。海外の方が認知度は高いですね。
世界でみると約500万人ものプレーヤーがいる熱狂的なスポーツなんです。
ラウンドネットの魅力
ーーー朱加さんはラウンドネットをはじめてからまだそんなに経っていないんですね。
実はまだ2年いってないんですよ。
ーーーそれで世界大会ですもんね!すごすぎます!!
マイナースポーツなので。
相性が合うスポーツが見つかってよかったです(笑)
ーーー朱加さんの思うラウンドネットの魅力はどんなところにあるんでしょうか?
自分の中で大きいのが、主に2つあって、1つめが、年齢とかレベル問わずプレーできることです。
ボールもゴムボールなので柔らかいんですよ、なので子供でもお年寄りでも初心者の人でも安全にとりかかりやすいんですね。目的に合わせてルールやレベルも調節できるので、私のように技術を上げて大会で勝ちたいという人もいれば、運動不足だからフィットネス感覚でやりたいという人にもできるスポーツなのが魅力の一つかなと思います。
2つめが、これあラウンドネットに限らずほかのマイナスポーツにも言えることだと思うのですが、マイナースポーツであるが故に、海外の選手との関わりがものすごく多くて、普通世界大会のチャンピオンに会うなんてそうそう無理じゃないですか。
だけどマイナースポーツなので世界チャンピオンが日本に来てくれて、レッスンしてくれたりとか、先ほども言ったんですけど練習してたら海外の選手が声かけてきてくれてそのまま一緒に練習して、実はその選手がすごい選手で連絡先交換してオンラインでも教えてもらったりみたいなこととかあるんです。
ラウンドネットを広めたい思いも強いのでマイナー競技なのは複雑ではあるんですけど、そういう関わり方ができるのは楽しいですね。
ーーーそこら辺に関しては、間違いなく先駆者たちの特権ですよね!
そうですね、まだマイナーなスポーツではあるので始めたタイミングもよかったですね。
ーーー年齢問わずプレーできることと、体全体を使ったり、ボールの落下地点を読んだり、お年寄りの認知症予防だったりそういったメディカルフィットネスとしても活躍の場がありそうだなと思いました。
たしかにそれは考えたことがなかったんですけど、本当にそうですね!
考えること多いですし、安全に取り組むことができますもんね!
それにネットも解体出来て持ち運びができるんですよ、なので場所も問わず!
私も旅行に持って行って高原でやったりしました(笑)
ーーーぜひやりましょう!!(笑)
バレーボールだと6対6なので12人必要で、体育館借りて重たいポールとネットをはったり結構手間ですけど、ラウンドネットは2対2ですし準備も簡単なので、その観点からも取り組みやすそうだなと思いました。
相手の裏を突いたプレーが好き
ーーーそれでは朱加さんの魅力について深堀していきたいと思います!
はい!答えられるかな、、(笑)
ーーーではまずは競技面での強みについて教えてください。
常に考えながらプレーを続けることですかね。
ストレートにやるんじゃなくて、こう打つだろうと思わせて逆に打つみたいな、それでその時に相手が「え!そっちか~!」ってなるのが自分の中でモチベーションが上がるんですね(笑)
ーーーもう、めちゃめちゃわかります!(笑)
素直にプレーをしないっていうのが、相手も取りづらいですし自分もモチベーションが上がるので、どうやったら相手がびっくりするかなとか、どうやったら相手が一歩遅れてボールに反応するかなとかを、常に考えてプレーするのが強みなのかなと思います。
ーーー絶対に大事ですよね。私も相手の裏を突くことは意識してます!
裏を突きまくりたいです!(笑)
成功したときは本当に快感ですし、景色もめっちゃゆっくりに見えますよね!
でも調子に乗りすぎてフェイントかけすぎると私スカッとかしてミスしちゃうので、そこはちょっと気を付けないとです(笑)
ーーーお次は、ちょっと難しいかもしれませんが、プライベートでのチャームポイントをお聞きします!(笑)
そうですね~(笑)
よく食べます!(笑)
ーーーえ!意外です!
ほっぺにすぐつくんですよ。
ほんとにモリモリ食べちゃうので、大会前も大会中も大会後も、食べてます!
ーーー食べる事は大事ですよね!趣味とかもあったりしますか?
現在大型犬ふれあいカフェをやっているので、ワンちゃんと遊ぶのが趣味ですね。
それこそ自分の生活よりもワンちゃんのお世話みたいなスタイルになってしまっていて、練習も今までと比べて減っている状態なんですけど、ワンちゃんをうまく活用して筋トレしたりしています(笑)
ロープの引っ張るおもちゃあるじゃないですか、それを腰落としたキツい姿勢で引っ張ったり、左右に移動したりしてます。
ーーーその光景みてみたいです(笑)
滑稽ですよ(笑)
柔軟もちょう座の姿勢してワンちゃんに引っ張ってもらってストレッチしてます。
子犬なんですけど、子犬でも大型犬大きいので。
なので一応ワンちゃんの趣味がトレーニングにもなってますね!
そういう独特なプライベートです(笑)
ーーーお家に6匹いるってことですよね?
はい、そうです。わちゃわちゃで大変だったりもするんですけど、癒しがある分頑張れてます。
ーーーみんな同い年くらいのワンちゃんたちなんですか?
最近お迎えした子たちばっかりなので、一番上でも4か月、一番小さくて2ヶ月です。
それでも体重はもう20㎏超えてるんですよ(笑)
どんだけ重くなるんだって感じですけど、かわいいんですよ。
現在の活動状況
ーーー開業準備もあって、練習時間の確保が難しいとのことでしたが、現在の競技の活動状況を教えてください。
主に土日なのですが、他のラウンドネットの選手たちとやるのが週1に減ってしまいました。
以前は土日プラス平日少人数でやったりして週3、4で練習していました。
ーーーそうなんですね、本当に一気に忙しくなってしまったんですね。
ワンちゃんって私たちがいないと生きることができないので、練習も長時間行くことができません。
なので「今日は2~3時間!」って時間を決めて練習に行くという状態です。
社員の方を雇って家を任せたりもしているんですが、そんな長い時間だと申し訳ないし、なにより「今頃なにしてるかな」とわんちゃんのことを考えてしまうんです(笑)
ーーー練習はクラブの選手と一緒にされているんですか?
以前はそうでした。クラブの選手プラスやりたい優位の参加者がいればという感じでした。
ただ今は世界大会前なので、代表メンバーが集まって練習することがメインですね。
ーーー世界大会、8月末とのことですが、開催地は?
ロンドンです!
ーーーめっちゃいいですね!私も行きたいです!(笑)
ヨーロッパ行ったことがなくて、ものすごく行ってみたくて。
私名探偵コナンが好きで、あれってシャーロックホームズを参考にしているアニメなので、イギリス・ロンドンのシーンがたくさん出てくるんですよ。
それ小さいころから見ていてロンドン行きたいと思っていたので、本当に楽しみなんですよね。
ーーー競技で夢を叶えるの素晴らしいですね!滞在期間はどのくらいですか?
大会が4日間、その前後1日で、計6日間の滞在期間です。
ーーーどこかのタイミングで観光もできたらいいですよね。
ちょっと時間があればいきたいですね!
ーーー大会では日本代表として戦うんですね!
そうですね、日本代表は世界大会後の2年間での大会のポイントの合計が高い順から10名が、日本代表として選出されます。
なので世界大会を決めるための日本大会というものは特にないんですよね。
ーーー日本のレベルは世界でどの位置にいるんでしょうか。
世界レベルで考えると日本はまだまだ下の方です。
世界大会は2年ごとに開催されて、前回が第一回大会だったんですね。
私はその時まだ競技をはじめてなかったのですが、出場した先輩によるとアメリカやヨーロッパがものすごく強かったそうです。日本はも食らいついていきたいです!
ーーー世界大会前に他の大会があったりするんですか?
直近の大会が8月末の世界大会になります。
選手としての目標
ーーー将来、選手としての目標はありますか?
短期目標にはなるんですけど、世界大会で、自分の世界での位置づけを知りたいです。
国際大会だとアジア大会しか経験がないです。YouTube等で強豪国の選手たちのプレーをみてて圧倒されることがたくさんあって、そんな中で世界での自分の位置づけはどのくらいだろうっていうのを知りたいです。
自分の強みや課題など沢山見つかると思うので、そこからまた新たな目標を立てて頑張っていきたいなと思います。
ーーー今の自分の位置を知ることが、絶対に先の競技人生につながりますもんね。
海外プレーヤーが格上ということはわかっていますが、その相手にどこまで通用するかチャレンジしてきたいと思っています。
大型犬ふれあいカフェの開業に向けて
ーーー朱加さんには、大型犬カフェ開業という競技とは別の大きな目標もありますよね!
そうです!ただ一般的なカフェのような飲食がメインではなく、大型犬6頭との触れ合いをメインに楽しんでいただく場です。
オープンは世界大会後の9月中を目指していますが、実際の営業の流れやわんちゃんがお客様に慣れることなどを目的として、8月末にプレオープンを考えています。
大会直前でものすごく忙しいですが、大きな目標を叶えるためにやるしかないですね!
ーーーいきなりだとワンちゃんたちもびっくりしちゃいますもんね。
そうなんです、人間と同じで、いきなり沢山の人がいる環境はわんちゃんもとてもびっくりしてしまいます!
また、いずれは殺処分0にも貢献したいと思っています。
OPEN後に売上金の一部寄付や殺処分問題の認知を広げるための活動・広報を行っていきたいと考えています。
ーーーすごく大きな、すごく素敵な目標ですね!
ありがとうございます。
大型犬ふれあいカフェ開業の様子をSNSで発信しているのですが、『わんちゃんを商品にするのが可哀想』という意見をいただきました。わんちゃんは「商品」ではなく、前提として私たちの「家庭犬」および「子ども」です。
だから、わんちゃんが年をとってお店を卒業しても、生涯私達と暮らします。
大型犬ふれあいカフェって賛否両論あるとは思いますが、保護犬活動に貢献する一つの手段として、一歩踏み出せたらなという気持ちです。
ーーー外からいうのは簡単なので。私は実際に行動にうつしている朱加さんを応援したいです。
ありがとうございます!負けずにやっていきます!Reonaさんも是非遊びに来てください!
ーーー今は開業前というのもあって、競技との両立も大変な時間が続くと思いますが、一旦落ち着くまでの辛抱ですね!
そうですね、無事にオープンすることができて安定したらラウンドネットの時間がつくれると思います!
今が辛抱時ですね!
ーーーうまく軌道に乗って欲しいですね。
もちろんリスクはいっぱいありますけど、うまくいくといいです。がんばります!
ーーーワンちゃんと開業のことだったりで忙しい日々が続いていると思いますが、なるべく自分を労わってあげる時間もとってくださいね。日本に帰国した際はワンちゃんに癒されに会いに行きますね!本日は楽しいお時間をありがとうございました!
かわいいわんちゃんたちがみれるお店のTikTokやHPはこちらから↓
▽大型犬ふれあいカフェ『ほっとひと犬』 TikTok
▽大型犬ふれあいカフェ『ほっとひと犬』 HP
▽大型犬ふれあいカフェ『ほっとひと犬』 Instagram
あとがき
取材が終わって何気ない話をしている中で、9月中にオープンする大型犬ふれあいカフェの場所が私の父の職場から徒歩数分の場所にあることが判明しました(笑)
以前朱加さんはメルボルンに留学していたりと、共通点が多く、これはもう会うしかない!と2人で盛り上がりました。
かわいらしい笑顔で空気をぱっと明るくし、そしてとても聞き取りやすい言葉から、若きながらも経営者としての未来を感じましたし、限られた時間を有効活用して競技者としても世界大会に挑戦するパワフルな彼女の魅力に、あっという間に引き込まれました。
今後の松本朱加選手の活躍から目を離せません!
松本 朱加選手Instagram >>>https://www.instagram.com/ayk_cac/
ラウンドネット・松本 朱加選手を一緒に応援しよう!
ラウンドネット・松本 朱加選手を応援・支援してくださるスポンサー様、サポーター、ファンの皆様を募集しております。
詳しくはアスリートとスポンサーを繋ぐFind-FCをご覧ください。
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