これからはセカンドキャリアよりデュアルキャリアに注目!〜アスリートのうちから磨いておくべきスキルとは〜
こんにちは!
本日の記事は、アスリートライターの本庄遥(@number_1h)がお送りします!
→アスリートライターとは?
みなさんはデュアルキャリアという言葉を聞いたことはありますか?
「デュアルキャリア」とは、生涯の一定期間において、「人としてのキャリア形成」と「アスリートとしてのキャリア形成」の両方を同時に取り組んでいる状態を指します(日本スポーツ振興センター, 2014)
kawailabより
近年アスリートが引退した後、セカンドキャリアについて考える人が多くなっている反面、
「スポーツが強い学校に入りたい」
という気持ちだけで進路を考えてしまうケースが非常に多く見受けられます。
もし、競技を続けたい気持ちだけで進路を決めてしまった場合、今後の人生が不利になってしまう可能性があります。
アスリートの皆さんも、幼い頃から抱いていた夢、スポーツ以外の趣味や特技がありますよね。
もし、その夢を引退してから考えて始めたとしたらどうでしょう?
資格が必要な夢なら専門学校に入り直さなければなりません。
専門知識が必要な夢なら、引退してから1年、2年かけて学ばなければなりません。
そうなると部活に入っていない人よりも、キャリアで成功する時期がどんどん遅れてしまいます。
引退後、自分の夢を成功させるためにも、デュアルキャリアについてしっかりと理解し実践していくことが必要です。
今回は、アスリートが引退後のキャリアのために今からでもできることをご紹介していきます。
デュアルキャリアの事例
今回はFind-FC登録メンバーの協力のもと、デュアルキャリアを実践しているアスリートを紹介します。
セパタクローで活躍する玉置くん、オーストラリアでチアリーディングをする園花ちゃん、そしてオーストラリアでソフトボールをしている私(本庄遥)の事例を挙げていきます!
セパタクロー×シェアハウス運営
セパタクローをしながら、現代の駆け込み寺シェアハウス「リバ邸」の運営をしている玉置くん。
リバ邸の運営をしようと思ったきっかけは、大学卒業した1年目に玉置くん自身金銭面で苦労し、
「こんな風に大変な思いするのなら、一層のことアスリートでシェアハウスして家賃を浮かせたい!!」
という思いから始まりました。
初めにリバ邸に住むことになったのは、家賃更新のタイミング。
その後、縁もあり別のリバ邸に住む方が、新しいオーナーを探しているのを見て応募したそうです。
実際問題、アスリートの中には個室が欲しい人も多く、アスリートでシェアハウスをするところには至っていませんが、多彩な人が集まるリバ邸でコミュニティ運営に携わり、現在実質家賃無料で活動しています。
そのコミュニティ運営を生かし、現在は子どもたちにセパタクローのコーチングをしています。
その効果もあってか、セパタクロー教室では毎回笑顔が溢れ、子供達の中には
「たまちゃん(玉置くん)みたいになりたい!」
「優しくてかっこいいたまちゃんが大好き!」
と子どもたちにも大人気です。
玉置くん本人も、
「リバ邸でのコミュニティ運営がセパタクローにも生きています」
とおっしゃっていました。
こういった活動はセパタクローにも生きてきて、今後玉置くんの活動にも大きな影響を与えています。
チアリーディング×海外でチアリーディングコーチ
続いてチアリーディングで日本代表経験者、世界大会にオーストラリアチームの一員として出場する園花ちゃんに取材を行いました。
現在は、オーストラリアに滞在している日本人の子どもたち、さらに大学のコーチとして活動している園花ちゃん。
実はつい先日までは、日系企業で週5日一社員として働いていました。
その頃、今までどれだけ無理しても体調を崩したことがない園花ちゃんでしたが、週5日のフル勤務に加え、チアリーディングの練習が週5日。
精神的にも体力的にも限界を迎えていました。
オーストラリアのワーキングホリデーの制度の関係もあり*、職場を変えるタイミングになったときに、思い切って自分のビジネスを立ち上げることを決めました。
*ワーキングホリデービザで働く場合、半年ごとに別の職場を探さないといけない決まりがある。
初めは不安もあったそうですが、実際にやってみると想像以上に日本人の親御さんから絶賛されたそうです。
ご自身のスキルを最大限に生かし、海外でもたくましく活動する姿はアスリートの鏡とも言えます。
今後は、さらにオーストラリアに滞在するためにテンポラリーアクティビティビザを習得し、長期滞在に挑戦します。
テンポラリーアクティビティビザというのは、5つほどの項目に分かれていてそのうちの1つにアスリートとしてナショナルチームレベルの実力があれば滞在できるとのこと。
しかしスポーツでビザが下りた事例は非常に少なく、獲得すること自体大変だと言います。
それでも、
「私がここで人生かけて挑むことで、前例を変えることができれば夢を追って海外に来る人がもっと増えるはず!」
と熱く語る姿は、園花ちゃんの強い思いが見えました。
このような経験が園花ちゃんのチアにも生きています。
「誰かに教えることで、自分の競技スタイルを見直すことができる」
実際に競技をしながらプレーをすることで、自分のプレースタイルを見直せていて、最終的には日本代表の監督、コーチとして活躍したい夢に一歩ずつ近づいています。
ソフトボール×ライター
私は、ソフトボール選手として活動しながらライター業もしています。
ライター業の内容としては主に、インタビューやスポーツ関連記事、オーストラリアの情報を呟くことが多く、本来触れ合えない他の競技で日本代表になっている人たちと触れ合うことができています。
オーストラリアに留学してから現地でのアルバイトもできるのですが、今後世界各地を駆け回るときの仕事の条件が「自分の身体がどこにいてもできる仕事」と考えたときに在宅ワークが思いつきました。
在宅ワークといってもいろいろあるのですが、もともとタイピングが好きだったので特技と仕事を足したような形です。
生計を立てれるほどの収入まではまだまだ先ですが、アルバイトの数を少しずつ減らしてブログ×ライター業のみで生活できるようになるところを目指しています。
今からデュアルキャリアを意識しよう!
今回の記事でデュアルキャリアを知った方も多いと思います。
このデュアルキャリアは今から取り掛かっておくことで、他の人よりも早くスタート地点に立てるどころか、「現役引退したら職がなくなる!」という心配もありません。
例えば、練習時間が1日あたり5時間なのであれば寝る前の1時間だけでも読書をして思考を鍛えてみたり、ブログを書いてみたり、子どもたちに教えるために動いてみたりすることで競技に対しての思考もガラッと変わってきます。
まずは、取り組んでみることが大切です。
Find-FCのメンバーが取り組んでいる事例を参考にしつつ、行動を起こしてみましょう!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。