フットゴルフ日本代表最年少記録保持者!〜辻本さんに取材しました〜
みなさんこんにちは!
オーストラリアでソフトボールをしている本庄遥です。
今回はフットゴルフ日本最年少記録保持者の辻本さんに取材を行いました。
ピックアップアスリート紹介
競技実績
2018年
地域対抗学生チャンピオンシップ 優勝
第2回地域対抗チャンピオンシップ 準優勝
関西フットゴルフリーグ 年間チャンピオン
第3回地域対抗チャンピオンシップ 優勝
ジャパンオープンファイナル 8位
【日本代表】
・US‐ProAM2017
・モロッコW杯”
フットゴルフとは?
フットゴルフというのは、その名の通りゴルフをサッカーボールでする競技。
距離はだいたいゴルフの半分くらいです。
カップの大きさはサッカーボールに合わせられていて、大きさは直径ボール二個分です。
実際にゴルフ場でプレーをしますが、最近ではいろんな場所でフットゴルフを楽しめるための、ゴールホールが開発されそれさえあればフットゴルフをどこでも体験できるようにもなりました。
パーもゴルフと同じで72です。
ゴルフのルールがある程度わかっていればすぐに始められるスポーツです。
競技を始めたきっかけ
ーーー辻本さん本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
ーーー前回取材したフットゴルフ選手の平野くん、内田くんはもともとサッカーをされていてそこからフットゴルフをすることになったとお聞きしたのですが、フットゴルフの前にサッカー経験はありますか?
僕自身もサッカーを大学1回生までしていました。
親がサッカーが好きだったことがきっかけで、2歳、3歳のときにはすでに自分の身近にボールがあって蹴っていました。
競技として本格的にサッカーを始めたのは、5歳のときです。
ーーーかなり幼い頃からサッカーをされていたんですね!ボールを蹴ることが嫌になったり、サッカーを辞めたいと思うことはありませんでしたか?
小学生までは、サッカーが生活の一部だったこともあり全く辞めたいという気持ちになったことはありませんでしたね。
ただ、中学生に上がってからは周りが楽しそうに遊んでいるのを見てサッカーを辞めて遊びたいな〜という気持ちはありました。
ーーー中高生の思春期の時期なら誰もが通る道ですよね。それでも辞めなかった理由はなんですか?
自分がサッカーを辞めてしまったら何も残らないことがわかっていたからです。
中学生のとき、全然勉強も興味がなかったので…。
サッカーをしていることだけが唯一自分が誇れる場所でした。
ーーー辻本さんの中で「サッカー」の存在はかなり大きかったんですね。その「サッカー」を辞めてフットゴルフに転向した理由はなんだったのでしょうか?
もともとサッカーでプロになることを目標にやっていたのですが、大学1回生のときに自分よりレベルの高い人たちをたくさん見て、この大学ですら1番を取れないならプロは絶対に無理だと感じました。
1回生の時点で12チームにレベルごとに分かれている中、上から3番目のチームには入れたもののかなり厳しいだろうなと思って。
そのときに今までプロサッカー選手を目指してきて、その夢が叶えられないとわかったとき、今後どうやって生きていけばいいのかという不安がどっと自分に降りかかりました。
1回生でこの現実に気がついたときに、「方向転換するなら今しかない」と思いサッカー部も大学も辞めて専門学校に入り直しました。
ーーーフットゴルフとはどのタイミングで出会いましたか?
フットゴルフを知ったのは、高校引退してから大学に入るまでの期間でした。
知ったきっかけは、僕が小学生のときにコーチをされていた方が、フットゴルフの日本代表になっているのをたまたまFacebookで見かけたことでした。
初めて競技を見たときに、関西圏でフットゴルフが唯一できる三田のゴルフ場に足を運んで実際にやってみたらすっごく楽しくて。
もともとフリーキックとかコーナーキック蹴ることが多いポジションだったので、キックの精度にはかなり自信がありもしかしたらフットゴルフで日本代表になったりプロになったりできるのでは?と思うようになりました。
しかし、もうその時点では大学が推薦で入学することも決まっていたので一度は抑えていたのですが、大学に入って壁を感じて1回生の夏の段階で、サッカーを辞めるならフットゴルフをしようという形で方向転換しました。
競技の魅力
ーーーフットゴルフの魅力を教えてください。
フットゴルフってすごく奥が深いんです。
サッカー経験者でそれなりに結果を残している人たちは、初めてフットゴルフを見たときに「これは俺の競技や!」って思うと思います。
僕自身もキックの精度に自信があったので、「きっと自分に向いている競技だ!」と思っていました。
しかも、初めてのフットゴルフのビギナーズの大会で3位になったんです。
当時は、「これは日本代表いけるぞ!!」とかなり意気込んでいましたし、自信にも繋がりました。
そのビギナーズの大会が終わって数ヶ月後、初めて日本代表の方達と一緒に大会をすることがありました。
前回の大会でいい成績だったので、この大会でも絶対勝つぞ!と意気込んでいたのですが、実際戦ってみるとぼろ負けでした。
ーーー辻本さんと日本代表クラスの方達との違いはなんだったのでしょうか?
1番の違いは、コースマネージメントの差でした。
キック力だけを見れば、日本代表の方達は僕の半分くらいしか飛ばないのにフタを開けると大差で負けている…といった状態でした。
僕の戦略は、とにかく思いっきり蹴って最短距離でホールを目指しました。
しかしトップの人たちは、いかにホールを狙いやすい場所にボールを落とせるかを常に考えて戦っていました。
この競技の名前が「サッカーゴルフ」ではなく「フットゴルフ」である理由を知った瞬間でした。
ーーーということは、サッカーが上手い人よりもゴルフ経験者の方がもしかしたら有利な可能性があるってことですか?
その可能性はかなり高いですね。
もちろんキック力や足でのコントロールが一切できない人だと厳しいかもしれませんが、サッカー歴10年の人と、サッカー歴2年、ゴルフ歴2年の人だと明らかに後者の方が有利です。
サッカーを本気で取り組んできた人ほど勝てない奥が深いスポーツですね。
なんなら、今Jリーガの代表クラスとフットゴルフで日本代表をやっている人が戦ったら負けるきがしないですね。
ぱっと見、サッカー経験者ならできそうな競技なのですが全く別物です。
これがフットゴルフの魅力だと感じています。
知識が増えた故に苦しんだフットゴルフ人生2年目
ーーーフットゴルフ最年少記録保持者を持たれているとのことで、フットゴルフ人生でかなりいいスタートを切られておられますよね!
実はずっと代表メンバーだったわけではありません。
2017年、フットゴルフ1年目に日本代表に選ばれたのですが、その次の年の7月の大会でアジアカップの日本代表メンバーで落選しています。
どの業界でもそうだと思うのですが、1年目はとにかく目の前のボールをホールに狙っていくことだけを考えてボールを蹴れていたので、ある意味何も考えなくてもある程度結果が出ました。
しかし、2年目に突入してからこの角度ならこういうキックをしよう、ボールの気圧はこれくらいにしようと、もっといい結果を残すために色んな知識を取り入れていきました。
結果を出さなければいけないプレッシャーと、どの作戦でいけばいいのかを考えて試合中に迷いが出てしまい、結果がうまく出ませんでした。
ーーーそこからどのように立て直したのでしょうか?
いままではコースマネージメントは大事だということがわかっていながらも、そこまで重要視はしていませんでした。
少しリスキーだけど、成功すればかなりいいスコアでいける作戦を立て続けていたんです。
その結果、思ったところにボールが行くことも少なくスコアがかなり落ちてしまいました。
ちょうどその頃、年間で国内10位以内に入ったら出場できるジャパンファイナルという大会があり、Find-FCの登録者でもあるヤスくん(平野さん)がキャディーとして僕についてくれたんです。
当時ヤスくんは、日本代表選手には決まっていたのですが前腿を怪我していて欠場していたことも重なり、僕にとってフットゴルフを深く知れる絶好のチャンスでした。
そもそも1人でコースを回ることが多いフットゴルフで、ヤスくんが隣にいることだけでもかなり心強かったですね。
僕がキックを迷っていると「ここに蹴ったらこうなるよ」と丁寧に助言してくれて、その試合では優勝はできなかったものの自分の中で成長できたことを肌で感じました。
スポンサーへのアピールポイント
ーーースポンサーへのアピールポイントがあれば教えてください。
1番の強みは、「若さ」ですね。
現在フットゴルフ日本代表最年少記録保持者でもありますし、今年1年はまだ学生です。
まだまだこれからなので、可能性は無限大にあると思います。
現在、発信力といったところでSNSにも力を入れており、フットゴルフ界の中でもコアなファンが多いと自負しています。
企業様を宣伝できる場も多いです。
現在の活動
ーーー現在の活動内容を詳しく教えてください。
拠点が関西圏で関西フットゴルフのリーグ運営をしています。
また、関西でフットゴルフのチームを持っていて集客したりフットゴルフ普及のために活動しています。
現在チームの中には、7人いてそのうち3人が日本代表選手です。
しかし、関東と比べるとフットゴルフができる場所が1つしかないので、今年は関西圏にもフットゴルフができる場所を3つに増やすことを目標に活動しています。
あとは、ヤスくんとマンデーフットゴルフというインスタライブを毎週月曜日23:00~1時間行なっています。
フットゴルフのことをもっと知ってもらうために始めたチャンネルですが、先日からゲストの方をお招きして、フットゴルフ以外のアスリートを紹介する企画をしたり、いろんな企画を考えています。
今後の目標
ーーー最後に今後の目標を教えてください。
まずは、去年落選してしまった11月のアジアカップの出場権を獲得することです。
前回のアジアカップで1、2位だった選手が日本人だったので余計悔しかったので今年は絶対リベンジします!
2019年の競技者としての目標は、ジャパンオープンで優勝することです。
そこでまた最年少優勝記録をもぎ取りたいと思います。
また、僕をきっかけにフットゴルフを始める人が増えるようにブランディング力を磨いていこうと思います。
アスリートライターから見た辻本さんの魅力
辻本さんの魅力は、「行動力」です。
前回イベントのためのクラウドファンディング を成功させたり、SNSでのフォロワー数も増えてきています。
いろんなイベントを開催したり、フットゴルフ普及のために活動しているのを見ていると学生とは思えない動き方です!
これからのご活躍楽しみにしています!
辻本くんのことをもっと知りたい方はこちらから
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