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プロサッカー香川真司選手も練習に取り入れる「ヘディス」とは?ヘディスで日本代表を目指すアスリート鈴木選手を取材しました

こんにちは!オーストラリア・メルボルンで競技チアリーディングを行うバイリンガルアスリート笠原園花です。

 

今回は日本に3年前に上陸した新スポーツ「ヘディス」で日本代表をめざす鈴木祐人(すずきゆうと)選手を取材しました!ドイツのプロサッカー選手も練習に取り入れるというヘディス。そもそもヘディスって何?というところから詳しく説明していきます。

 

 

ヘディスの発祥

卓球台×ヘディング=これがヘディスだ

 

HEADとTENNISの2つの単語を合わせて名付けられた「ヘディス」は2006年にドイツで生まれたスポーツ。卓球台を使用し、ヘディングのみでボールの打ち合いをする。

ドイツの大学生が、サッカーのピッチが空いていない際に、仕方なく卓球台で頭だけを使ってボールの打ち合いを始めたのが起源。そこからドイツでは大学のクラスでもヘディスを取り入れるようになり、メディアにも取り上げられるなどして人気急上昇。ドイツのプロサッカーチームも練習に取り入れているほど。

ドイツのみならず、スイス、ベルギー、オランダ、チェコ、ドミニカ共和国、中国、オーストラリア、日本ではその普及率も高く、2018年から世界大会も開催されるようになり、現在では世界中に10万人の競技者がいる

 

2016年に日本に初上陸

日本へヘディスが上陸してからはまだ日が浅い。しかし、現在日本では約1000人が競技を行い、地区予選や全国大会は各地のイオンモールで開催され、注目が集まっている。

さらに、サッカーの動きにも似ていることから、サッカー大国日本にとっては受け入れられやすいというのも競技の普及に寄与している。

 

ヘディスがどのような競技かわかったところで、鈴木さんがヘディスに出会ったきっかけや現在の活動、今後の目標を聞いてみました。

ドッジボールとサッカーに打ち込んだ幼少時代

ドッジボール選手時代の鈴木選手(下段右から3番目)

1997年岩手県生まれ。小学4年生から6年生の3年間、地元のクラブチームで公式ドッジボールに励んだ。週4回の練習をこなし全国大会に2回出場。小学5年生からはサッカーも始め、朝・昼・夕方と毎日友人達とサッカーを練習する日々を過ごした。

 

サッカーで上を目指して練習に励んだ中高生時代

盛岡市立高校差サッカー部時代の鈴木選手

 

小学生でサッカーに熱中し、中学でもサッカー部に入部。しかし、チームの成績は市で5位と決して強いチームではなかった。その悔しさから、高校は岩手でトップクラスの盛岡市立高校に進学。部員は110人。県選抜の選手が多く集うチームで鈴木選手は思い描いたように活躍ができなかった。

「監督から練習すら見てもらえない環境。悔しいというより、相手にされないもどかしさでした」と高校3年間を振り返る。

 

ヘディスに出会った大学2年生

ヘディスに出会った鈴木選手

 

「大学ではスポーツ科学に関して勉強したい」と愛知の名古屋学院大学のスポーツ健康学部に進学。そこでもサッカー部に入部し、週6回の練習をこなす。

大学3年生に進級する前の春休み、岩手に帰省した際、イオンモールで「新スポーツ・ヘディス体験会」と題したイベントが開催されているのを見かけた。

サッカー経験もあり、ヘディングならできるかもしれないと早速その日に体験した。これが、鈴木選手とヘディスとの出会いだった。

 

体験会からすぐにヘディスの大会参加へ?!

イオンモールでの体験会後、すぐに大会出場の話がきた。体験会からわずか1週間後、東北大会に出場。サッカーでヘディングには慣れているからもしかしたら勝てるかもしれないと意気揚々に臨むも、あっさりと負けた。悔しかった。

大学の春休みが終わり、愛知へ戻った後、東海大会にも出場したがなんと小学生相手に負けた。サッカーの経験がありヘディングには自信がありながらも小学生に負けたことが非常に悔しかった。

しかし、これが鈴木選手にとって良い起爆剤となった。

 

ヘディス歴3か月で全国大会出場

小学生相手にボロ負けに終わった東海大会から1週間、毎日3時間、ヘディスの練習に励んだ。ボール打ち合いの練習をするために、同じサッカー部の部員を一人説得し、練習相手となってもらった。1週間の猛練習を経て、北信越大会に臨み、準優勝。全国大会への出場権を獲得した。

 

大学内でヘディスチームの立ち上げ

ヘディスのチームを立ち上げ、運営も行う

2018年6月には鈴木選手の大学内でヘディスのチームを立ち上げた。2018年のヘディス全日本選手権団体戦で大学のサッカー部に所属する3人で出場したところ、見事全国優勝。そこから口コミが広がった結果、現在約40名にまでメンバーが増えたという。

地元岩手でもチームを立ち上げ、両チーム全体で約50名ものメンバーが所属する。

自身がプレーするだけではなく、ヘディスを日本中に広めたいという熱い気持ちが大きい

 

鈴木選手が目指すもの

2018年ヘディス全日本選手権団体戦優勝時の写真

まずは日本代表になること、そして世界一になること」と強く語る鈴木選手。昨年、日本代表選手との試合に負けた際は悔しくて1日中家に引きこもったというほど、負けず嫌い。

さらに、日本代表になるため、そして世界一になるため、本場ドイツの選手の技をユーチューブで日々研究している

「小中学生の頃はサッカーの試合の実況中継のセリフを覚えたり、高校サッカー全国大会に出場する学校の校歌を覚えたりしていました。一度熱が入ると止まらないタイプ」という鈴木選手。

 

 

小学生に負けたことが悔しく、練習しているうちにヘディスにはまった鈴木選手。現在は大学のサッカー部の練習が週6回、ヘディスの練習が週6回という日々を送っている。

「ヘディスの練習は何時間でもできるくらい今は楽しさしかないんです。辛いことと言えば、試合に負けることですかね(笑)」と鈴木選手。大学内でヘディスのチームを立ち上げチーム運営も行うほどの熱意だ。

鈴木選手のヘディスに対するパッションはとどまることを知らない―。

 

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