海外でのスポーツ経験があるアスリート達が語る「覚悟すべきこと」
こんにちは!現在オーストラリア・メルボルンで競技チアリーディングの選手として世界一を目指している笠原園花です。
今回は、これまでに海外でスポーツ選手として活動していた、あるいは現在もしているアスリート達にインタビューを行い、これから海外でスポーツをしたいと考えているアスリート達が「覚悟したほうがいいこと」についてまとめました。
金銭的に余裕がなくなること
海外でスポーツをするにあたり、アスリート達が口を揃えて「大変」と言っていたのが、金銭面です。
海外でスポーツをするにあたっては、ビザ費用や家賃、食費、練習にかかる費用など、日本で活動をするよりも多くの費用がかさみます。
しかし、練習に忙しいアスリート達は、そのアルバイトをする時間を見つけるのが非常に大変なようです。中には「滞在中にお金が底を尽きてしまった……」というアスリートも。
また、練習に多くの時間を割きたいのに、生活費用を現地で稼ぐためのアルバイトに時間を割いてしまっては本末転倒ですよね。
現地で余裕をもったアスリート生活を送るために、可能な限り日本でお金を貯めてから渡航することをおすすめします。
体調をくずしやすくなること
渡航してすぐは生活環境の違いから、体調をくずしてしますアスリートが多いようです。
特に「今まで風邪をひいたことがなかったのに頻繁に体調を崩しやすくなった」というアスリートもいるように、日本では病院に行ったこともないくらい元気だったアスリートでも環境が大きく変わり、体調を崩してしまうようです。
「自分は大丈夫」と思わず、体調管理には十分気をつける覚悟をしましょう。
食事が合わないこと
当たり前ですが、日本食がいつでも食べられる環境から、そうでない環境になるということは体にも心にも大きな負担がかかります。
「ホームステイ先のご飯が口に合わなかった」
「チームメイトに誘われて行く食事が毎回ハンバーガー」
「日本食が高く、普段口にすることができない」
というような声があがりました。
特にアジア以外の国に渡航する人にとっては、主食がお米からパンになったり、油っこい料理が増えたりするため覚悟が必要です。
このような些細なストレスが体調を崩す原因にもなってしまいます。
自炊を余儀なくされること
日本では当たり前にしていた「外食」。しかし、海外で奮闘する多くのアスリート達は「外食にお金がかかるため自炊をしていた」といいます。ただでさえお金がかかる海外滞在なので、外食を減らして節約をするアスリートが多いようです。
これまで自炊をしたことがなかったアスリートにとっては栄養面にも気を使わなければならず最初は大変に感じるかもしれません。
「自炊をしたことがなく、ど栄養のない食事ばかりになり体調を崩してしまった」というアスリートもいるため、日本にいる時から自炊の習慣をつけることをおすすめします。
日本語を話さないことがストレスになること
いくら日本人が多いといわれている国へ渡航したとしても、基本的には外国語を話す機会が多くなります。
「外国語を話すことにストレスを感じるというよりは、日本語を話さないということにストレスを感じた」というアスリートもいました。
「日本人の友達は作らない」
「日本語は話さないようにする」
と目標を決める人も多いですが、アスリートにとっては心の健康が第一です。
あえて日本人の友人と日本語を話す機会を作って、言語面でのストレスをなくすように工夫することも大事です。
休む時間がほとんどなくなること
海外で活動するアスリートは毎日忙しい日々を送っています。練習はもちろん、アルバイトや語学学校なども並行して行う必要があり、1週間休む暇がないようです。
特に、滞在費用を賄うためにアルバイトと練習を両立させるアスリートが多く、アルバイトに割かれる時間がなければ……と嘆く人も少なくありません。
日本にいる時よりも忙しい生活になることは覚悟したほうがよさそうです。
差別があること
国によっても、周囲の環境によっても状況は異なりますが、少なからず差別を経験したというアスリートはいるようです。
「会話にいれてもらえなかった」
「目が細いことをいじられた」
「アジア人という理由でチームに入れなかった」
など小さなことではありますが、海外でスポーツをする際は、このようなアジア人差別も覚悟する必要があります。
いかがでしたか?海外滞在は楽しいこともありますが、これまでと環境が大きく変わり覚悟しなければいけないこともたくさんあります。多くのアスリートが辛い経験をしながら成長しています。皆さんもこの記事を参考にして、これからの海外でのアスリート生活に向けて準備を進めてみてください。
今回インタビューに協力してくれたアスリート達
オーストラリア
ボリビア
カナダ
スペイン
ニュージーランド
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