海外でスポーツを経験したアスリートが語る!練習で驚いたこと6選

皆さん、こんにちは! オーストラリア・メルボルンで競技チアリーディングの選手として活動する笠原園花です。「海外でスポーツ」シリーズ第6弾の今回は、海外で競技をしてみて驚いたことについてアスリートにインタビューしてみました。日本では想像できないようなことがたくさんありますよ。

競技で使う用具を雑に扱う

残念ながら(?)この意見は様々な競技から意見がでました。ソフトボールの場合、蹴るべきではないソフトボールを蹴ったり、バットをネクストバッターの人に投げて渡したりするようです。また、チアリーディングでは、競技用のマットに土足であがることも……通常、演技のマットを清潔に保つために日本では土足厳禁です。オーストラリアに初めて来た頃、靴はどこで脱げばいいかとコーチに問いかけた際の、靴でそのままマットにあがっていいよという回答に驚いたことを覚えています。

日本では頻繁に「競技で使う道具は大事に使いなさい」と監督やコーチから言われますよね。用具を投げたり、安易に汚すような行為はタブーとされていますが、海外ではそのような精神が薄いようです。

練習場所の整備を選手がしない

国によっては「クリーナーが掃除をする」という文化があるため、練習場所の整備や掃除を選手が行いません。練習場所に、お菓子のゴミなどが散らかっているというのはよくあることです。そしてそれをだれも拾いません。

海外の多くの国で、小中学校において教室や廊下を掃除するという文化がないようです。学校が清掃員を雇うため、子供達は掃除をしません。競技場などの練習場所でも例外なく清掃員がいます。そのような影響から、選手たちが自ら掃除をするということは珍しいようです。

よく海外のニュースなどで、サッカーの国際試合後に日本人サポーターがゴミ拾いをして帰るということが話題になりますが、その理由も納得できますよね。

集合時間に平気で遅刻してくる

「遅刻してくる選手に合わせて開始時間が30分遅れることもある。」集合時間前にきちんと来る選手が少ないというのも、海外では頻繁に起こることです。練習開始時間10分過ぎてのこのこと練習場所にやってきたり、試合の日ですら集合時間を守らない選手も多くいるというのが実態です。

日本では、よく「5分前行動」といわれるように、その時間までに確実に練習場所に到着するように時間を定めますよね。また、練習開始時間はあくまでも、練習を始める時間であって集合時間ではないというのは日本人の誰もが共通認識として持っているはずです。そのような日本での常識は海外では常識ではなくなります。

練習に遅刻してくる選手がチームメートにいると「本当にやる気があるのか」と疑ってしまうかもしれませんが、日本とは違った時間の流れで生きている選手に向かって「練習時間の10分前にこい!」というのもおかしい話なのかもしれませんよね。このような場面では、少しおおらかな気持ちで対応するのが良さそうです。

年功序列がない

日本や韓国では「上下関係」「年功序列」の文化が強いですが、一度海外に出ると、年齢の差は全く関係なくなります。「5歳も下の子に技術の面でダメ出しを食らった。」というアスリートもいました。また、日本人である私たちは、初対面でお互いの年齢を確認しあいますが、海外(特に欧米文化)では初対面から年齢を聞き合うことはしません。そのため、チーム内でも「あの子が何歳なのか知らない」という会話もよくあることです。

「日本だと低学年が意見を言いにくい環境があるが、海外では、年齢関係なくアドバイスをしあえる。」というように、年功序列がないゆえの良い面が海外にはあるようです。

食生活が意外とゆるい

海外の強豪選手たちは、食事にも相当気を使って完璧な食生活を送っている……と想像しがちですが、意外とそうでない場合も多いです。試合前にポテトチップスを食べる姿もよく見かけます。

特にアルコール摂取。試合の前日だろうとおかまいなく飲み会をし、二日酔いで試合にくる選手もいるほどだといいます。それでも、試合で成績を残せれば監督も文句を言わないようです。結果主義の海外ならではです。

多趣味の人が多い

海外アスリートの多くは練習がない日には、様々なスポーツやアクティビティを行うといいます。オフの日に、スキーやスノーボードに出かけたり、スカイダイビングをしたりと、自分の競技以外のスポーツを存分に楽しみます。

「日本では、競技生活が人生だったけど、海外に来て、『人生あっての競技生活』であることがわかった。」というアスリートもいました。

いかがでしたか? 文化も環境も違う海外での競技を通して、驚くことはたくさんありますが、その驚きから学べることも多くあるようです。海外と日本の違い、みなさんもぜひ体験してみてください。

 

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今回インタビューに協力してくれたアスリート達
オーストラリア


ボリビア

カナダ

スペイン

ニュージーランド

 

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