ミネルヴァのスーパーフライ級王者を目指すプロキックボクサー・NA☆NA選手にインタビュー!

こんにちは。陸上競技・七種競技の泉谷莉子です。アスカツのアスリートライターとしてデビューさせていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。

今回はプロキックボクサーのNA☆NA選手にインタビューしました。

キックボクシングとの出会い

—キックボクシングを始めたきっかけは?
ダイエット目的ではじめて、やり始めたら楽しくなっちゃって、観戦等に行って、「かっこいいなぁ、プロって。」と思って、プロになれるところに移籍して今に至っています。

—プロになれるかなれないかって、ジムによって違うんですか?
プロを育ててないところは、フィットネスとかしかやってないんです。
私の最初に所属してたジムはそうだったので、そこではプロテストや対人練習等もないので移籍しました。
そういうジムの方が多いんですよね。
最初はボクシングとキックボクシングの違いも分からなかったんです。
ボクサーと知り合う機会があって、「ボクシングどんな感じなんだろう、ダイエットもしたいし入ってみよう。」と思って入ったら、キックボクシングのジムでした。
最初はボクシングをやろうと思ってたんです。
でも、脚も使った方がお得かなと思いました。

—キックボクシングにして良かったなと思われてるんですか?
ボクシングも1年くらい別のジムに通ってたんですけど、ボクシングの方がダメージがすごく大きくて、頭がめちゃめちゃ痛いんです。
だから、ボクシングよりキックボクシングの方がいいなって思います。
キックボクシングは足でもらったら自分の足も硬いから、足で耐えられるんです。
脳は筋肉とかで守られてないから、揺れちゃったらすごいダメージがやばいです。
やっぱりキックボクシングが楽しいですね。

—キックボクシングのどういうところが楽しいですか?
練習行くまではやだなって思うんですけど、行ってしまえばジムの人もいるし、できなかったことができるようになるのが大人になってからあまりないこと、あとは感情を爆発させられるところが楽しいです。
ずっと子供でいられるんです。感情を爆発させるのが仕事ですね。

生活に関して

—プロだと思うんですが、試合の報酬等で生活されてるんですか?
ファイトマネーとスポンサー料と、スポンサーさんの会社に所属しています。
リモートで仕事をしつつ、トレーニングをできる環境を提供していただいてます。

—リモートでお仕事っていうのはどういうことをされてるんですか?
カーパーツの会社で、メカニックさんのスケジュールを携帯のアプリで割り振りしているので、大した仕事はないです。
事務がいない会社なので、見積もりとかを作ったりはするんですけど、ちゃんと仕事しているのは1日1時間くらいですね。

—そのお仕事はプロになってから見つけたんですか?
元々は介護士だったんです。
1年間は貯金を崩してやっていました。
だけどコロナの影響で試合ができないと困っていたときに、スポンサーさんが助けてくれて、働き始めました。
プロになる前くらいから知り合いではあったんですけど、プロになる前の試合を見てもらってからスポンサードしてもらえるようになりました。
周りの人には恵まれてると思います。

過去のスポーツ歴は?

—スポーツ歴を教えてください
小学校3年生〜高校の途中までクラブチームで水泳をやっていたのと、高校は剣道部に所属していました。
でも看護師になるための学校に通っていたので、部活に力を入れられる訳ではありませんでした。
で、看護師さんにも別になりたくなかったので高校を途中で辞めちゃって、高卒認定を受けて、今横浜に住んでいるんですけど、30歳で愛知の日本福祉大学に通信制で通ってます。
高校を辞めた後に、スイミングスクールのコーチをして介護士になりました。
家族が医療従事者ということもあり、障がい者や児童などの社会福祉について学びたくて社会福祉士の資格を取りに行っています。

練習について

—3刀流ですね!1日のスケジュールはどんな感じなんですか?
いや〜、全然。
夜はちょっと勉強するくらいです。大学の勉強は1日3〜4時間、20〜24時などでやっています。
1日のスケジュールとしては、朝起きて、ウエイトトレーニングを約2時間して、ちょっと仕事をして、お昼寝して、夜練習をキックボクシングを2〜3時間して、勉強をして、就寝する生活を送っています。
学生みたいな生活ですよね。
普通に社会人やってる方がすごいと思います。

—毎日練習は2部練習ですか?
日曜以外は2部練習もしくは3部練習をしています。
3部練習だとフィジカルトレーニングをして、ご飯を食べて、自主練習をして、他のジムに行ってスパーリングをさせてもらいます。

—やっぱりそれくらい練習量が必要なスポーツなんですか?
ジュニアとかからやってる人は基礎ができてるので、私は3年くらいしかしていなくて、1年半くらいでプロデビューしたので、量をやらないと追いつかない感じです。

—何歳くらいまでされるイメージですか?
35歳までやりたいです。
ちなみに昨年のタイトルマッチの相手は48歳でした。子供が18歳、孫もいる方でした。すごいですよね。
負けちゃったんですけどね。
だから、女性はそんなにガガっと落ちないスポーツなのかなと思います。

YouTube出演について

—YouTubeにも出られてるんですか?
ツルザップっていうYouTubeなんですけど、
ツルヤさんという方のYouTubeにゲスト出演しました。
キックボクシングってたくさん団体があるんですけど、自分が参加してる団体のジムの方です。
ミネルヴァっていう興業で、女子をピックアップしてくれるのがツルザップなんです。
別に腹パンをしたくて出た訳じゃないんですけど、まじで痛かったですね。
「うわー、ほんとに入れてくるんだ。」って感じで、あれはやらせじゃなかったですね。
やり返すしかないと思ったけど、なかなか難しいですね。
ツルヤさんも元プロなので、上手でした、嫌がらせが。。。

違うものにも出てます。
私の友達にイタリア人の女子ボクサーがいるんですけど、今回の試合についてインタビューしてくれた動画なんです。
カタコトの海外の方独特な日本語で質問してもらってるので、面白かったです。
今後も出てほしいと言ってもらってます。

YouTubeはこの2本に出ていますね。

—格闘技ってやっぱり根性が必要ですか?
そうですねぇ、やっぱり根性が必要かなと思います。
Go!と言われれば行かなきゃ行けない、行けと言われたら行くしかない。
それがもう、嫌ですよね〜。
結構私、メンタル弱いし、怖がりで、でも、怖がりだからできるのかもしれないと思ってて。
先に殴らなきゃいけないんですよ。
だから、それが良さでもあるのかなって思います。

今後の目標について

—今後の目標について詳しく教えてください。
最近、NJKF 5位ランキングに入ったんです。
NJKFの中のミネルヴァという女子限定の試合に出てるんですよね。
そのミネルヴァのスーパーフライ級 (52.16kg)のチャンピオンに来年なりたいなと思っています。
計量はその52.16kgより下ならOKで、50gでも上だったらだめです。
デジタル体重計は緯度が変わると誤差が出るので、アナログ体重計で計っています。
口に水を1口含むだけで20g増えちゃうので、最後の1日は水分はあんまり摂らないですね。
おもりにすごい敏感になります。

—計量ってやっぱり大変ですよね?
そうですね、52kgで計量クリアして、次の日試合の時は55〜56kgになるんですよ。
体重がある方が攻撃が重くなるので、増やしますね。
ただ、食べるものを考えないとただお腹に重さが増えちゃうだけになるので、筋肉に水分と栄養が行き渡るような食べ物でリカバリーしています。
なので、試合前日はOS-1、そば、とろろ、ビタミン、炭水化物中心に食べます。
タンパク質はあまり摂らないですね。

—試合が終わったら好きなものを食べるんですか?
めっちゃ食べたくなりますよね。
でも好きなものばっかり食べてると体調崩しますね。
節制してたから免疫も落ちちゃうし、内臓も繊細になっているので。
しかもがっつり食べると眉間の間に吹き出物、ニキビができちゃいます。
ここばっかり殴られるし、グローブも汚いので。練習中にできちゃうこともあります。
体調が悪いときはできちゃいますね。
年々内臓は弱ってくるので、優しいものしか食べなくなります。

勝ったり、面白い試合をしないと試合に呼ばれないので、あと1〜2戦でちゃんと勝てばタイトルマッチできます。
結果だけじゃなくて、逆に負けても面白い試合をできれば呼ばれますね。
倒れるなら倒れるしかないです。
陸上競技や水泳は、記録が良ければ試合に出れるじゃないですか。
でも格闘技は呼ばれないと出れないので、俳優と一緒ですね。
オファーが来ないと、1年試合がない人とかもいらっしゃるので。

最後に一言お願いします!

皆さん、キックボクシングしにきてください。しかないですね。
キックボクシングを普及させないといけないので。
マッチョになりたい人、トレーニングが好きな人、痩せたい人はぜひ!
自分がキックボクシング界の窓口に、いやマドンナになれればいいなと思います。

ライターが感じるNA☆NA選手の魅力

NA☆NA選手は、アグレッシブでカッコいい女性でした。
自分を持っていて、努力を積み重ねながら何度も挑戦している印象がとても強かったです。

これからのNA☆NA選手の活躍に注目です!

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