コロナに負けず!オーストラリアで女子サッカー選手として活動する大宮玲央奈さんを取材しました
競技チアリーディングコーチをしている笠原園花です。
コロナ禍の中オーストラリアに渡航し、現在オーストラリアの大都市メルボルンで女子サッカー選手として奮闘中の大宮玲央奈(おおみやれおな)さんに現在のこと、将来の目標について取材してきました!
オーストラリア・メルボルンの新型コロナウイルスの現状
大宮 玲央奈さんが渡航先として選んだオーストラリア・メルボルンでは、世界でも最も長く厳しい新型コロナウイルス対策が施されました。3月下旬からロックダウンが開始し、すべてのスポーツ活動が禁止に。10月に一度対策が緩和され、屋外スポーツは人数規制の上で実施可能となりましたが、感染者増加により再ロックダウン。12月にようやくロックダウンが解除され、スポーツ活動が可能となりました。
ロックダウン期間、サッカーのみでなく、ほとんど全てのスポーツでリーグ戦や大会が中止となり、スポーツ選手にとっては厳しい8ヶ月間となりました。
小学校3年生から始まった女子サッカー人生
珍しくも、当時通っていた小学校に女子サッカーチームがあり、休み時間に男の子に混ざりサッカーをしていた時に声をかけてもらったことが、女子サッカーとの出会いでした。
ひょんなことから始めたサッカーでしたが、メキメキとその実力を伸ばし、中学時代になると、レイニータFC(現浦和レッズレディース)に入団。高校3年生の際に出場したU18女子サッカー全国大会ではキャプテンとして優勝という偉業も成し遂げました。
サッカーだけやっていてはいけないと、文武両道を目指し早稲田大学に進学。大学選手権では優勝、そして、関東大学サッカーリーグではMVPの受賞と、学業とサッカーの両立を果たしました。
大学卒業後は、女子サッカーのリーグである「なでしこリーグ2部」で優勝、「なでしこリーグ1部」でも3位と健闘。
そして、いよいよ長年の夢だった「海外で女子サッカー選手としてプレー」を実現へ・・・
2020年1月、オーストラリアへ渡航
2020年1月、いよいよオーストラリア・メルボルンへの渡航。チーム決めに関しては、2019年10月頃からエージェントを通してビデオトライアウトや履歴書の送付を開始し、トライアウトまで取り付けることができました。そして現地へ渡航後、およそ1ヶ月のトライアウト期間を経て、メルボルンのFC BULLEEN LIONSというチームとの契約に至りました。
いよいよリーグ戦開幕・・・その時メルボルンでは
日本でのコロナウイルス報道から遅れること約2ヶ月。2020年2月頃にメルボルンで第一感染者が発見され、その後爆発的に感染者が増加。あっという間に、3月下旬には政府から「完全ロックダウン」の指令が出ました。
スポーツ活動の一切の禁止。例外なく、女子サッカーリーグも開幕予定日だった5日前にリーグ中止が決定されました。
「日本に帰国してサッカーの練習をしたほうが良いのではないだろうか?」
そんな考えを何度も頭をよぎりました。日本人選手はもちろん、他の国からきた選手たちも続々と自国へと帰国する中、何度も何度も悩みました。
たどり着いた答えは、「メルボルンに残って、メルボルンにいるからこそわかる情報を発信する」。
オーストラリアでは、3月のロックダウン以降、外国人の受け入れを一切中止していた状況。今帰れば、当分オーストラリアには戻りたくても戻れなくなる。それであれば、メルボルンにいるからこそ知ることのできる情報を発信していこう!そう決意したのです。
実は、弟も昔、サッカー選手として海外移籍をしようとしたことがありました。しかしビザが降りず断念。当時のことを今でも後悔していると弟から聞き、せっかく自分が海外にいるのであればそのアドバンテージを生かしたいと前向きに考えたのです。
コロナ期間が自分の女子サッカー選手人生を見つめ直す機会に
新型コロナウイルスの影響でシーズンが丸々なくなり、サッカーを始めて以来はじめて、こんなにも長期にわたりサッカーに接しない時間を過ごすことになりました。しかし、離れたからこそわかったこともたくさんありました。
「自分からサッカーを奪ったら何もできない。それではまずい。」
そう気づいたのです。
それから、オンラインセミナーの会社の協力を得て、ビジネスに関して学び、また、女性アスリートを支援するアスリートコミュニティの立ち上げや運営もはじめました。サッカープレイヤーとして、また、社会人として成長していくことを決意しました。
2023年の女子サッカーW杯に向けて
2023年に、女子サッカーのワールドカップが、オーストラリアとニュージーランドで開催されることが決まりました。オーストラリアでサッカープレイヤーとして活躍している身として、日本とオーストラリアの架け橋となれるよう、活動していくという新しい夢もできました。
また、オーストラリアでのサッカーはまだまだ発展途上。一方、オーストラリアでの日本人選手に対する評価は高いのです。日本人選手にとって海外移籍のハードルを下げ、多くの日本人がオーストラリアでプレーするという選択肢を取れるよう、サポートもしていきたいと語ります。
2021年シーズンは、メルボルンの2部リーグでのプレーも決定。「2021年こそオーストラリアでプレーできるのを楽しみにしています!」と意気込みを語ります。
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