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階段坊主こと、バーティカルランナーの矢島昭輝(やじましょうき)の東京〜名古屋間、階段探しの旅

階段坊主こと、バーティカルランナーの矢島昭輝(やじましょうき)選手が、3月27日〜4月1日までの6日間を掛けて東京から名古屋まで帰省を兼ねて階段を探し&豊臣秀吉公史跡巡りをしました。

以下、矢島選手より道中の紀行を寄せて頂いてますので、ご紹介いたします。

3/27 最乗寺(神奈川県・南足柄市)

八王子を出発し、1日目は箱根を越えて富士まで移動。道中山道を40分ほどヒルクライムし、南足柄市にある最乗寺の階段を発見。山奥に位置し都会の喧騒から離れ、神秘的な雰囲気を放つ最乗寺。お寺が有する階段はとても厳かなものでした。階段の両脇には山の守護神である天狗が守護し、通る者の心を自然とピシッとさせます。階段は一段一段整備されとても走りやすいものでした。今回計測したタイム32秒というのは天狗の両脇をスタートし、登り切ったお宮までのタイムでしたが、もう少し下から階段があったのでそこから計測した方がよかったなと帰りにダウンヒルをしながら思いました。もう少し下の階段からスタートすればタイムは60秒前後となり、平坦区間が少しあるのでまた違った楽しみ方が出来るかと思います。

登りダッシュ、てすりワーク、平坦区間の裁き、全て練習したいならここがお勧め!

【アクセス情報】
車:都心より1時間半
電車:小田原駅~大雄山駅(20分)、大雄山→お寺(10分)
自転車:ヒルクライム地獄

(C)https://daiyuuzan.or.jp/

3/28 身延山菩提梯(山梨県身延町)

豪雨の中、富士より身延、身延から清水へも移動。Find-FCアスリートである小山孝明選手「Tower Running Tokyo」が運営する身延山菩提梯レースに出場。お寺の階段レースです。自分が修行をしてきたマイホームということもあり、意気込んで臨んだレースでしたが結果は1分39秒とレース参加者中5位と惨敗。北海道から参戦したFind-FCアスリートの西森海翔選手とも交流が図れ感謝。


聞き慣れないかもしれませんが菩提梯(ぼだいてい)というのは身延山久遠寺が有する階段の事です。遠くから見ると階段というより壁に近いのですが階段です。階段の特徴としては傾斜が急である事、一段一段が高い、かつ不揃い、ということです。タイムを縮めるためには「走る」というより「登る」技術を磨かなければいけません。今までの階段ダッシュとは比較にならない負荷を掛けることが出来るので多くの方に体験して頂きたいところ。ちなみに菩提というのは仏教でいう「悟り」、梯というのはきざはし、簡単に言えば「はしご」を意味します。悟りに至るはしご、という意味で一回でも登ると悟りを得られるといわれております。皆さんも参拝がてら登ってみてください。一度も止まらずに登り切れれば悟りへの道が開けるとか開けないとか。。
山梨県、身延山久遠寺菩提梯、1分39秒でした。

☆走れないほどきつい階段をお探しならここ!色んな意味で昇天出来ます!

【アクセス情報】
車、都心より2時間半
電車、都心より3時間
新宿から直行バスもあり。

3/29 久能山東照宮(静岡県静岡市)

清水より静岡駅まで移動。
道中寄った階段としては徳川家康公のお墓がある久能山東照宮。階段コースとロープウェイコースがあるほど中々に厳しい階段。段数は何と1159段!地元の方からは数字の語呂合わせで「いちいちご苦労さん」と呼ばれているようです。階段の特徴としては一段一段は低いのですがどれも不揃いということ、前日の菩提梯よりもコース選びに頭を使い、階段もクネクネと曲がるため減速と加速を繰り返さなければいけません。良い練習になりました。菩提梯とは違い、全コース「走れる」コースなのでどこまで走り切れるかがタイムを縮めるポイントかと思います。1159段中909段のところに門があり、そこから先は平坦が続くので測定は909段までとしました。2分48秒にて走破。スタート位置から中々ゴール地点が見えず、進めど進めど見えるのは次の曲がり角…とうのがわりとメンタルにきます(笑)
久能山東照宮では徳川家康公のお墓があるだけではなく、織田信長公、豊臣秀吉公も祀られているので是非一度お参りを。

長く階段を走りたいならここ!
どこまで走り続けられるかに挑戦するのも面白そう。手すりは無し。

【アクセス情報】
車:清水インターより40分(都内より2時間半)
バス:JR静岡駅より50分。(平日4本)

3/30 静岡浅間神社(静岡県静岡市)

静岡駅から浜松まで移動。
道中寄った階段は静岡浅間神社。徳川家康公が元服をされた由緒ある神社。神社の真ん中に位置するのはシンプルな階段。この日は老若男女様々な方がトレーニングをしていました。話を聞いたところ、町の中にあることもあり、子どもからしたら遊び場、運動をする人からしたらトレーニング場所、そしてお年寄りからしたら毎日のお散歩コースになっているとのことでした。地元から愛される素晴らしい階段でした。階段の特徴はシンプルな一直線。てすりはたわんだ形状なので使えません。
一直線でてすりが使えないため、単純に脚力がものをいいます。何度走っても14秒代。13秒台が出たらクリアにしようと挑戦し続けること40分。ついに14秒代から気合で13秒代に抑え込み記録としました。タイムアタック中の様子を見ていたおばあちゃんが「野球部の練習かい?頑張ってね。」とジュースをくれましたが、すみません野球少年ではなくアラサーのおっさんです。ジュース美味しかったです。タイムアタック後は神社の境内をぐるっとしましたが、簡単なトレランレースが出来るくらいの好立地。階段練習をメインに来るよりかは境内ぐるっと回った方が練習になるかと思いました。

静岡県、静岡浅間神社、13秒

さくっとバーティカりたいならここ!駿府城観光がてらに寄ると良しです。
階段で追い込みたい人には距離が短いので×
ここに来るよりかは同じ静岡県の久能山東照宮に行きましょう。
階段とトレランを楽しみたい人にはベスト。

【アクセス情報】
静岡駅から徒歩10分。

3/31 凰来寺山(愛知県新城市)

浜松より長篠を通り岡崎へ。
道中寄った階段は凰来寺山の階段。
ヒルクライムを越えた先に待っていたのは308歳の長寿の仙人が住んでいたという尊き霊山。
段数はなんと1425段と過去最強!階段の特徴としては一段一段が菩提梯並みに高いところもあり、またそれぞれが不揃い。途中平坦区間がありますが、基本的に階段が永遠と続きます。300段ずつくらいで門があるのでそれを目安に頑張って登り続けました。階段登りというより登山と思った方がいいです。登山道に階段があるイメージです。
実は不思議な体験をしました。私が走っていると後ろから足音が近づいてきました。結構な速さで登っていたので足音がする時点で「おかしいな」とは思ったのですが、先に通そうと思い振り向きました。しかし、そこには誰もいませんでした。「あれ、勘違いかな」と思いもう一度走り始めましたが、少しするとまた足音が聞こえてきました。気にせずに走っているとその足音は空へと向かってぽんぽぽーんと昇っていたのです。あれは果たしてなんだったのか。住職より話を聞くとなんでもかつてこの山には龍が住んでいたとのこと。その龍は山に来た参拝者にあまりにもいたずらをするので仙人によって山奥に封印されたという伝承を教えて頂きました。たぶんあの足音は龍の化身か何かだったのかなと思っています。
階段を登る道中にも沢山の伝承にまつわる見どころがありますので、ゆっくりと見て回ることもおすすめします。
タイムアタックする際は下見をせずに一発目からやることをおすすめ。先入観なしでチャレンジすることによって今までにない追い込みを掛けられるかと思います。私は10分34秒にて走破。後半はもだえ死んでました。

愛知県、凰来寺山、10分34秒

かつてない階段の長さ。10分も追い込めるって素敵
山としても階段としても最高峰の満足度
てすりは無し、あくまで登山という認識を忘れないこと

【アクセス情報】
車:新城ICから20分
電車:名古屋駅→長篠城駅(1時間半)、長篠城駅からバス40分

4/1 常泉寺へ帰省(愛知県名古屋市)

岡崎から名古屋まで移動し、無事に実家の常泉寺へ帰省。

今回の目的の一つでもある豊臣秀吉公の史跡巡りも無事に達成し、豊臣秀吉公が天下を統一した八王子や小田原攻めから生誕の地である常泉寺へと軌跡を繋げることが出来ました。また、道中では平日にも関わらず応援に駆け付けてくれた方もおり、感謝でいっぱいの矢島です。

豊臣秀吉公の史跡にしても階段探しにしても、分からない事はネットですぐに調べられるこのご時世。

”実際に足で回る必要ってあるの?”という意見もあろうことでしょう。

しかし、ネットで見た情報はあくまで「情報」でしかなく、自分の目で見て身体で体験をしたものは「財産」になります。実際にその地へ足を運ぶ事で感じる空気感というものもありますし、現地でしか聞けない目から鱗な情報もあります。今回の旅&お参りではお寺や神社の方とも多く繋がることが出来ました。頂いたご縁を大切にし、また一つ日本を盛り上げていく活動を出来たらと思います。

矢島昭輝選手を応援しよう!

アスカツ・Find-FCでは、矢島昭輝選手を応援・支援してくださるスポンサー様、サポーター、ファンの皆様を募集しております。詳しくはFind-FCをご覧ください。

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