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【アスリートインタビュー】ウルトラマラソンで世界一を目指す”くれいじーかろ”こと甲斐大貴選手の魅力に迫る

皆さんこんにちは、バーティカルランナー、階段坊主こと矢島昭輝です。

本日のピックアップアスリートはくれいじーかろさんの名で知られる甲斐大貴さん。

私も練習方法や立ち上げるイベントがよく「くれいじー」と言われますので何やら親近感を感じたインタビューとなりました。

自己紹介、くれいじーの由来とは

ーーーはじめまして。よろしくお願い致します。まず自己紹介をお願いします。

マラソン競技をしている甲斐大貴と申します。ランニングクラブJohhoku Caballoの代表を務め、 100kmを走るウルトラマラソンで世界一を目指しています。

「くれいじーかろ」という名前で活動をしております。

―――活動ネームに「くれいじー」という文字が入るのがとても印象的ですね。一目で覚えました(笑)

ありがとうございます(笑)。この「くれいじー」には実は2つの意味があるんです。

一つは文字通り「狂ってる」という意味で練習会やトレーニングでは「くれいじー」の名に恥じない内容をお届けすることをモットーにしています。

―――例えばどういった内容のメニューでしょうか。

今までで一番くれいじーと言われたメニューですと「100m砂浜ダッシュ×108回煩悩ラン」

になります。年末に煩悩を払うために行ったメニューですがあれは自他共に認めるクレイジーでした(笑)

他には「1000m×21本+97.5m」というメニューも組んだりしています。

―――想像するだけで大変なメニューですね…くれいじーです!

もう一つのくれいじーの意味は何でしょうか。

もう一つの「くれいじー」は「夢中になる」「熱狂する」という意味になります。これは私と出会う事で走る事や私という人間に夢中になってほしいという意味を込めています。

そういった思いを込めて、今は学校での指導やクラブ活動、YOUTUBEを通して多くの方々にランニングの魅力を発信することに生きがいを感じています。

 

―――想いがこめられたニックネームになるんですね。「くれいじー」と名乗っているのでどれだけ破天荒な方かと思いましたが、思った以上に「クレバー」な感じが伝わってきます。

インパクトがありつつ覚えやすい名前は何かな?と考えた結果「クレイジー」、これだと思いました。この活動ネームだと初対の方や子どもにも受けもいいので親近感が沸いて指導するときにもすんなりと入れるんです。

夢はウルトラマラソンで世界一

―――マラソンにも沢山種類がありますが100kmマラソンで世界一を獲ろうと思ったのは何かきっかけがあったのでしょうか。

明確にこれだというきっかけは無いのですが、あえて言うのであれば「このジャンルであれば世界を獲れると思ったから」です。現状世界一を取っているのは日本人。日本トップになれば世界トップになれるというわけです。

幸い世界記録保持者とは知り合いなので色々なアドバイスも聞けると思い、100kmマラソンにて世界一を目指すことを決めました。自分の身長158cm、体重45kgという体格的も長い距離で闘うには有利に働くという強みがあると感じています。

逆に100m走は15秒くらい掛かるほど苦手なんですけどね。。。

―――短距離が苦手なんですね。私も階段なら走れるんですが平地は走るのが苦手なので気持ち分かります(笑)

ウルトラマラソンに適性を感じたということですが、現状100kmマラソンの手ごたえとしてはどのようなものでしょうか。

実はまだ一度も100kmを走った事がないので何とも言えないんです。

走った事は無いのですが何故だか「自分なら世界一を獲れる」という自信だけはあるんです。

―――あれ、走ったことないんですか?!それにも関わらず世界一を目指す辺りはその名に恥じぬ「くれいじー」っぷりですね!?

「根拠の無い自信」というのはとても大事な事だと思います。

現在最長としては一日何キロくらい走っているのでしょう?

一日の最長としては20km×3本の60kmが最長になります。間は15分の休憩を挟みました。60kmを走った感触、今後の伸びしろ、調整などを考慮すれば世界一も充分に圏内かと思っています。

初のスカイレースは年代別2位と大健闘!

―――近々では狙っている大きなレースはあるのでしょうか。

10月に柴又100Kという100kmのウルトラマラソンがありますが、最近は山を走るトレイルランニングやスカイランニングのレースにも出ています。スパルタンレースにも最近興味が出てきていましてチェックしているところです。

ジャンルに捉われず「走る」レースには何でも積極的に参加していこうかと思っています。

―――何にでも興味を持つのは大切な事ですね。先月初めてスカイランニングのレースに出られたと伺いました。山のレースは平地と比べて如何だったでしょうか。

長野県の上田バーティカルレースですね。一般の部で2位を獲りましたがとても大変なレースでした。両手を使わなければ登れない区間や何度も滑った下りの区間、あれは中々経験出来ないものでした。平地しか走ってこなかった自分にとって驚きの連続でした。

平地を走る技術とはまた違った技術が沢山必要だったので、いつもとは違う刺激を入れることが出来たと思います。こういったレースには今後も注目していき、少しでもウルトラマラソンンに活かせる何かを見つけたいと思います。

生活やレーススケジュールはその名に違わず過密

―――普段はどういった生活を送られているんでしょうか。

学校の先生とランニングクラブJohhoku Caballoでのランニング指導、YOUTUBEの配信をメインにしています。午前中は学校で体育を教えて、午後はクラブでトレーニング指導、土日は自分が個人で開く練習会などをしている感じになります。

時間の都合上追い込む練習があまり出来ないので、休みの日は全て自分の練習時間につぎ込んでいます。

―――かなりタフにやられていますね。

正直かなりハードではあります。しかし走る事の魅力が一人でも多くの方に伝わると思えばと思い活動しています。子どもから大人まで多くの方々にランニング指導をする事で自分自身の発見に繋がりますし、自分が思いもしない人と出会ったりも出来ます。少し大変ではありますがこのスタイルは今後も続けていくと思います。

「くれいじー」を名乗るからには少しぐらい大変でもやってやるぐらいの気概は必要かと思っています。

―――ガッツを感じますね。色々なジャンルのレースに興味を持っているとの事でしたが、レースを選ぶ基準は何かありますか。

ジャンル問わず「レースがあったら出る」それだけです(笑)。といいますのも何がウルトラマラソンに役立つか模索中なので何でも出る勢いです。二日間連続でレースに出ることもありますし、そこで如何に最高のパフォーマンスを出せるかが自分の見せどころかと思っています。

100kmマラソンでは必ずしもレース中パフォーマンスが整っているわけではないと思うんです。想定外の事も起きれば身体が動かない時もある。そんな時に山のレースに出た経験、連続のレースで出し切った経験というのが活きてくると思います。

まだ100kmマラソンのメインレースの日程が未定なので、いつか来る100kmに向けて試行錯誤を続けていきたいと思います。

甲斐選手の将来像、人に寄り添った指導者に。

―――自分の未知なるものに挑戦しようという気概、とても格好いいものですね。是非一緒にバーティカルランニングをしたいところです。YOUTUBEもかなり人気が出ているようで将来的にはYOUTUBE一本でいこうとお考えですか?

その話も少しは考えたのですが、今まで通りメインは学校の先生とクラブでの指導にしていき、YOUTUBEは空き時間に練るぐらいの頻度にしていく予定です。学校の先生としてまだ多感な時期である子どもたちにランニングの基礎や魅力をしっかりと伝えていく事、クラブ運営をする中でタイム向上のために大人たちに高いレベルで指導をしていくこと、どちらも私にとって大事な事だと思いますし、それにやりがいや生きがいも感じています。

―――やりがいや生きがいを感じる事はとても大事ですね。

はい。今まで私と関わってきた方のためにもこれから練習会では更に充実した内容をお届けしたいです。

私が走る事に目覚めたのは小学4年生の時でした。初めは「あいつに勝ちたい」という気持ちから練習を始めましたが、今では「走る事」自体がとても好きです。もちろん今でも勝ちたいという気持ちもありますが、「走る事それ自体が好き」、この思いを多くの方と共有できればと思っています。

私の指導や走る姿によって少しでも誰かに良い影響を与えられたなと思います。

アスリートライター目線での甲斐選手

―――くれいじーかろ、こと甲斐大貴選手。いまだ100kmを走った事がないにも関わらず世界一となる事を豪語するそのマインドには圧巻でした。その名に違わずトレーニングスタイルや開催するイベントは「くれいじー」な性格を前面に出したものが多いのですが、「子どもから大人まで幅広い層にランニングの魅力を伝えることが生き甲斐です。」と語るその姿は「皆を楽しませたい」、「皆に幸せになってもらいたい」という甲斐選手の本質が垣間見えました。クラブの活動やYOUTUBEの配信を通し、更なる魅力発信を応援していきたいところです。そして、同じ走る事を競技としている仲間同士、次は口ではなく足でも語り合えたらなと思います。

それにしても「くれいじー」とは何とも良い響きですね。

私も「くれいじー坊主」と名乗ってしまおうかなとも思ってしまいました。

甲斐大貴選手を一緒に応援しよう

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