アスリートがクラウドファンディングを行うメリット・デメリット

現在オーストラリアのメルボルンで競技チアリーディングの選手として活動している笠原園花です。

アスリートとして生きることを選択した人の中で多く上がる悩みが「資金調達問題」。仕事と練習を両立するアスリートやスポンサーを集めるアスリートなど、その資金調達の方法は様々。その中で最近多くのアスリートが実施するようになってきたクラウドファンディングについて、アスリートが行うメリット、デメリットを説明します。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、Crowd(群衆)とFunding(資金調達)を合わせた名称のこと。

「新しいモノやサービスを作りたい」
「社会問題解決のために、プロジェクトを実施したい」
「悩みを抱える人を救うためのアクションを起こしたい」

というアイディアを持った人たちがインターネットを通じて、想いを発信し、共感した人や支持したいと思ってくれる人を募り、資金調達をする仕組みのことを言います。

日本では、東日本大震災が起きた2011年以降から、急速に広まったといわれています。

 

クラウドファンディングの種類

アスリート向けのクラウドファンディングには大きく分けて2種類あります。

寄付型クラウドファンディング

集めた資金を全額寄付にあて、リターンはなしというスタイルです。アスリートの名がある程度知れていて、ファンがいる場合にはこの寄付型クラウドファンディングは有効と言えます。

一般的には、被災地の支援など社会貢献性の強いプロジェクトが寄付型クラウドファンディングを実施することが多いといわれています。

購入型クラウドファンディング

支援者はお返しとして、モノやサービスを受け取れるスタイルです。また、この購入型クラウドファンディングはさらに2つに分けられます。

All or Nothing型

目標金額が達成した場合のみプロジェクトが成立する

All In型

目標金額に達しなくてもプロジェクトの成立が認められる

購入型クラウドファンディングは、支援者に対してのお返しである「リターン」が必須となりますが、アスリートならではのユニークなリターンを用意することで、それをきっかけに支援が集まることもあります。

例えば、世界大会や海外大会でしか手に入らない希少価値の高いグッズがリターンとしてあると、支援者の目を引きやすいです。

アスリートがクラウドファンディングを行うメリット

アスリート活動に必要な資金を得られる

クラウドファンディングの醍醐味でもある「資金調達」。もちろんこれが一番のメリットとして挙げられます。海外遠征や大会への出場、普段の練習で使用する練習用具にかかる資金をクラウドファンディングによって調達することが可能です。

自分の活動を周りに伝えるきっかけになる

先述した通り、クラウドファンディングはインターネットを通して支援者を集める仕組みのこと。資金を集めるには、自身のフェイスブックやツイッター、インスタグラムを駆使して、クラウドファンディングを実施していることを周囲に広める必要があります。

そのため、クラウドファンディングを通して、自分の現状活動内容や目標を周りの方々に知ってもらう機会を作ることができます

活動の支援者、ファンが増える

クラウドファンディングを通して自分の活動を周知することで、その活動に共感し、応援してくださる方が増えます。つまりファンができるということです。

ファンができると、クラウドファンディングでのプロジェクトのみならず、その後の活動も継続的に支援してくださるきっかけにもなります。

 

アスリートがクラウドファンディングを行うデメリット

せっかく集めた資金から手数料が引かれる

せっかく支援者の方々から寄付頂いた資金から手数料がクラウドファンディング運営会社から引かれてしまいます。

手数料は会社によって様々ですが、10%から20%が相場です。仮に、クラウドファンディングで50万円を集めたとしても、手数料だけで10万円を引かれてしまう可能性も。本当にその手数料は払う必要のあるものでしょうか?

手数料に見合うサービスを運営会社が提供してくれるかしっかりと見極める必要があります。

アスリートでも利用できるクラウドファンディング運営会社 手数料まとめ

手数料5%
Moonshot
手数料10%
Kibidango
Motiongallery
Checkered Flag
手数料17%
CAMPFIRE
Readyfor
Kanatta
手数料20%
Makuake
A-port
COUNTDOWN
Booster
WonderFLY
myHERO
手数料非公開
ALLEZ!JAPAN
Sportie FUND

リターンの準備やリターン送付までしっかりと計画をたてなければいけない

毎週の試合に、練習と仕事との両立・・・・・・どれだけ忙しいアスリートでも、クラウドファンディングの支援者に対するお返しであるリターンを送付するところまでしっかりと計画立てなければなりません

実際に、私があるアスリートをクラウドファンディングで支援した際、リターンが返ってこなかったという事例もあります。

支援者に対する感謝の気持ちであるリターンを送るところまで余裕をもって計画が立てられないアスリートはクラウドファンディングは向いていないと言えます。

まとめ

ここまでアスリートがクラウドファンディングを行うメリット、デメリットをお伝えしました。資金調達をするだけでなく、自身のアスリートとしての活動を支えてくれるファンが増えるきっかけにもなるクラウドファンディングですが、手数料や運営会社の下調べを始めとし、全体の計画を入念に行う必要もあります。メリット、デメリットを知ったうえで、皆さんもクラウドファンディングに挑戦してみてください!

 

アスカツには、アスリートが資金調達をするノウハウがたくさんつまっています!

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。