海外でスポーツをしたいアスリート必見!海外でスポーツをするアスリートが取得しているビザは?
こんにちは!現在オーストラリアのメルボルンで競技チアリーディングも選手として活動し世界一を目指している笠原園花です。
自身が海外でスポーツをしているということもあり、今回は各国で活躍する日本人アスリートたちがどのようにして滞在ビザを取得しているのかについて調査しまとめました。
海外でスポーツをするにはビザが必要
そもそもビザとは、渡航先の国が外国人に対して入国を許可するために発行する「入国許可証」のことです。
現在、世界190カ国に「ビザなし」で観光できるといわれている日本国のパスポートですが、観光ビザでの海外滞在には滞在期間や就労条件に制限があり、これからスポーツを海外でしようとしているアスリートに向けては必ずしも向いているビザとはいえません。
国によってアスリートが取得できるビザの種類は異なりますが、他のアスリート達はどのようなビザを取得したのでしょうか?
海外でスポーツをするアスリート達のビザ事情
学生ビザ
学生ビザを取得するアスリートは実は非常に多いです。なぜなら、その国の高校や大学、大学院、さらには、語学を学ぶ語学学校や専門学校に通うことが条件の比較的簡単に取得できるビザだからです。
簡単に取得できる一方で、「授業料の支払い」が必須となるため、滞在コストが余分にかかるというデメリットもあります。ただ、学生ビザでは制限はありますがアルバイトなどの就労が可能な場合が多いので、そのアルバイト費用で授業料を賄うことができます。
学生ビザで海外でプレーしていた選手
フリーライドスキー 黒田綾子選手
フリーライドスキーを学ぶために、高校からカナダに一人で移住した黒田選手。黒田選手は現地の高校に通っていたので、学生ビザでの滞在をしながらスキーの練習をしていました。
ソフトボール 本庄遥選手
オーストラリアで現地のソフトボールチームで練習をするため学生ビザを取得し長期滞在をしました。昼は学校、夜はアルバイトと忙しい日々を送っていました。
サッカー 金祐志選手
オーストラリアでプロのサッカーを目指すために学生ビザを取得し長期滞在を実現しました。現在も授業料を賄うためにアルバイトをしながらサッカーの練習をする日々を送っています。
3×3 バスケットボール 根岸夢選手
ニュージーランドで女子バスケリーグWBCに挑戦するために、学生ビザを取得して滞在しています。
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザを取得して海外でスポーツをするアスリートも多いです。なぜなら、申請料も安く、申請条件も厳しくなく、就労の規制もほとんどなく、1年間自由に滞在できるからです。
さらに、日本と現在協定を結んでいる国の数は年々増えてきており、
韓国、台湾、香港、オーストラリア、ニュージーランド
【ヨーロッパ】
イギリス、フランス、ドイツ、アイルランド、デンマーク、ノルウェー、オーストリア、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、スペイン、ポルトガル
【北南米】
カナダ、アルゼンチン
と世界20カ国となっています。
これらの国でのスポーツを学びたいというアスリートには選択肢の一つとして考えるべきビザです。
しかし、このワーキングホリデービザは同じ国では一生に一度しか使うことができず、期限も一年限りです。滞在期間を伸ばしたい場合は別のビザを探す必要があります。
ワーキングホリデービザで海外でプレーしていた選手
サッカー 関谷佑選手
オーストラリアのサッカーチームに所属するために初年度はワーキングホリデービザでの滞在をしました。現在は学生ビザに切り替えて滞在期間を伸ばしています。
チアリーディング 笠原園花
オーストラリアで簡単に取れるワーキングホリデービザを取得しました。現在はオーストラリアの特殊なビザ「テンポラリーアクティビティビザ」を申請中です。
観光ビザ
海外でアスリートとして活動するのにもっとも簡単なビザが観光ビザです。もともとは観光のためのビザですが、滞在は最大3ヶ月まで可能の場合が多いです。そのため、多くのアスリートがこの観光ビザを使っています。
しかし、基本的にアルバイトなどの就労は禁止されています。さらに3ヶ月経ったら出国しないと違法滞在となってしまうため、あくまでも短期的な活動をする場合のみ有効です。中には、3ヶ月経ったら一度日本に帰国して、またすぐに滞在していた国に戻ることで再度3ヶ月の滞在をするという方法をとるアスリートもいます。
観光ビザで海外でプレーしていた選手
パデル 日下部俊吾選手
3週間のみの滞在だったため、観光ビザで滞在しました。
ソフトボール 本庄遥選手
学生ビザのあとは観光ビザに切り替えました。観光ビザでは2回入国しました!
特殊なビザ
多くのアスリートが、学生ビザかワーキングホリデービザか観光ビザでの海外滞在を実現していますが、中には、少し変わったビザで海外に滞在する選手もいます。
しかし、国によって条件やビザの種類が大きく変わるので、事前に対象国でのビザの条件を細かく調べる必要があります。
またこのような特殊なビザを取得する場合は、揃える資料や申請条件が格段に難しくなります。確実に取得するために、弁護士やビザエージェントに資料作成を依頼する場合もあります。その依頼費用は決して安くはないので、事前に見積もりを取るなどして大体の費用を知ることが重要です。
特殊なビザで海外でプレーする選手
サッカー 西昂佑選手
ボリビアでサッカープレイヤーとして活動する西選手は、現在「長期滞在ビザ」というボリビア独自のビザを取得しようと動いています。宗教関係者やサッカー選手たちがこのビザを取得する傾向にあります。
しかし、現地のエージェントの動きが遅く、なかなかビザ申請までたどり着かないようです。
南米のお国柄もありますが、基本的に海外でのビザ対応は遅いと覚悟した方が良さそうです。
チアリーディング 笠原園花
現在オーストラリアで、ナショナルレベルのアスリートが練習のために長期滞在できるビザ「テンポラリーアクティビティビザ」を申請中です。所属チームやオーストラリアのチアリーディング協会からのレターが必要ですが、必要書類さえ全て準備ができれば、申請ができます。
まとめ
海外でスポーツをしたいけど、「ビザをどうすればいいかわからない」という悩みを多くのアスリートが抱えています。国によってはアスリートが長期滞在できるような特殊なビザがありますが、まずは、手軽に取得できる「学生ビザ」「ワーキングホリデービザ」「観光ビザ」を使って海外進出を目指してみてはいかがでしょうか?
ワーキングホリデービザについてまとめた記事はこちら
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