今回で74回目を数えるアメリカンフットボール日本選手権「ライスボウル」は、7年ぶりに出場した社会人代表のオービック・シーガルズと3年連続出場の関西学院大学ファイターズが対戦しました。
試合は、新型コロナウイルスの影響で各チームとも十分な練習時間が確保できず、体力などが備わっていないとして、15分の4クオーター制から、特別ルールとしてクオーター各12分に短縮されて行われました。
前半はオービックが2つのタッチダウンでリードしましたが、終盤に関西学院大のエースランニングバックの三宅選手が、自陣の深い位置から84ヤードを走りきるタッチダウンで、12対14と2点差まで追い上げました。
しかし、後半は地力にまさるオービックが優勢となり、クオーターバックのロックレイ選手の2つのタッチダウンパスなど、ワイドレシバーの西村や野崎3つのタッチダウンを奪って、関西学院大を突き放しました。
結果、オービックが35対18で勝って、7年ぶり8回目の優勝を果たしました。オービックの通算8回目となる優勝はライスボウルの最多です。この結果、ライスボウルは2010年から社会人代表が学生代表に12連勝となりました。
「社会人代表として使命果たせた」
オービックの大橋誠ヘッドコーチは「特別なシーズンの中でライスボウルが開催され、尽力をいただいた方や応援をいただいた方への感謝の気持ちが一番大きい。勝利に関しては正直ほっとしていて、社会人代表としての使命は果たせたと思う」と話していました。
キャプテンの地村知樹選手は「社会人の意地というよりは自分たちがやるべきことを出せたかなという感じです。来シーズンもできることを続けて、全員で日本一の連覇を果たしたい」と話していました。
今回、アスカツ編集部でも注目してきたオービックの守備の要、13番の岩本卓也選手を中心にラインバッカ―陣は要素で効果的なタックルを決めて、特に後半は関西学院大学のオフェンスを封じ込めたもの勝因の一つでした。
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