
未成年アスリートへのSNS経由スポンサー申し出:安全確認のポイント
近年、SNSの普及により未成年アスリートがダイレクトメッセージ(DM)を通じてスポンサーシップや支援のオファーを受ける機会が増えています。才能ある若いアスリートにとって魅力的に映るこれらの申し出には、残念ながら危険が潜んでいる場合もあります。本記事では、未成年アスリートとその保護者が知っておくべきチェックポイントと注意点をまとめました。
要チェックポイント
企業・団体の正当性を確認する
メッセージを送ってきた企業や団体が実在し、信頼できるものかを必ず調査しましょう。公式ウェブサイトの存在、SNSアカウントの認証マーク(青いチェックマーク)、過去の活動実績などを確認することが重要です
複数の連絡手段を確保する
正規のスポンサー企業であれば、DMだけでなく公式メールアドレスや電話番号などの連絡先を提供できるはずです。これらの連絡先が存在し、実際に繋がるかどうかを確認しましょう。
契約内容を細かく確認する
どのような支援・報酬があるのか、アスリートには何が求められるのか、契約期間はどのくらいかなど、具体的な条件を明確にしてもらいましょう。曖昧な表現や過度に魅力的な条件には注意が必要です。
保護者と指導者の関与
①必ず大人に相談する
未成年アスリートは、DMを受け取ったら必ず保護者やコーチに内容を共有しましょう。一人で判断せず、経験豊富な大人のアドバイスを求めることが重要です。
②ミーティングには大人同伴で
スポンサー候補との面談や打ち合わせには、必ず保護者やコーチなど信頼できる大人が同席するようにしましょう。オンライン会議であっても同様です。
③専門家のチェックを受ける
重要な契約や大きな支援の場合は、スポーツマネージメントや法律の専門家に内容を確認してもらうことをお勧めします。未成年の契約には特有のリスクがあります。
危険信号に注意
急かされる決断
「今すぐ決めないと他の人に話す」「期限は明日まで」など、急いだ決断を迫る場合は要注意です。正当なオファーであれば、十分な検討時間が与えられるはずです。
個人情報の過剰な要求
銀行口座情報、住所、パスポート番号など、初期段階で過度な個人情報を求めてくる場合は詐欺の可能性があります。特に金銭の振込先を聞かれた場合は警戒しましょう。
SNSだけの連絡手段
DMやSNS内のメッセージのみで連絡を取ろうとし、公式メールや電話での連絡を避ける場合は不審です。正規の企業は複数の連絡手段を持っています。
まとめ
未成年アスリートの皆さんには、自分の可能性を広げるチャンスを掴んでほしいと思います。しかし同時に、その安全を守ることも重要です。SNSを通じたスポンサーシップの申し出に対しては、上記のポイントを参考に慎重に判断し、必ず信頼できる大人と相談するようにしましょう。本物のチャンスは焦らなくても逃げません。アスリートとしての将来を守るためにも、安全第一で行動してください。
また、各競技団体やスポーツ協会には、未成年アスリートのためのSNS利用ガイドラインが用意されていることも多いので、所属団体のルールも確認することをお勧めします。適切な判断力を身につけることで、SNSを安全かつ効果的に活用できるようになるでしょう
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