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新たな道から日本代表を目指す、スケルトン選手の奥村さんに取材しました!

 

もし皆さんがこれからオリンピックを目指すとしたら、どんなルートから目指しますか?

 

「今やっているスポーツに全力で取り組みオリンピックを目指す」

という回答が9割以上を占めるかと思います。

 

そんな中、今回取材させていただいた奥村さんは、水泳、空手、陸上、バスケ、サッカーそして現在スケルトン経験者であり、一風違うルートからオリンピックを目指されています。

そんな彼のオリンピックに対する思い、そして新しいオリンピックの目指し方について聞いてきました。

 

今回のピックアップアスリート

 

 

 

名前→奥村駿さん

競技→スケルトン

活動拠点→春日井市、スパイラル(長野市)東京新宿区、名古屋、京都

SNSアカウント→facebook Instagram twitter

 

 

 

競技を始めたきっかけ

 

ーーー奥村さん、本日はよろしくお願いします!

奥村さん:よろしくお願いします!

 

ーーーまず自己紹介からお願いします。

奥村さん:スケルトンをやっている奥村駿です。現在は愛知県を中心に活動しています。

 

ーーー現在スケルトンをされていると思うのですが、競技を始めたきっかけを教えてください。

奥村さん:競技を始めたきっかけは、オリンピック選手になりたいと思ったことです。

 

ーーーそれはスケルトンを始められて、オリンピックに選手になりたいと思ったということでしょうか?

奥村さん:いえ、そうではなくて、オリンピック選手になりたくてスケルトンを始めたんです。

 

ーーー私の固定概念なのですが、一般的に「オリンピックを目指す」というのは、今やっている競技を取り組む中で目指していくものだと思うのですが、そのルートとは全くかけ離れているということでしょうか?

奥村さん:そうですね!一般的なルートとしては「スポーツを始める」→「オリンピックがあることを知る」→「オリンピックを目指す」といった形が多いかと思います。しかし、僕自身の目指し方は逆の発想でNTIDというタレント発掘・育成プログラムに応募して、東京オリンピックに出ることを目標に競技選びをする方向で挑戦しています。

 

 

ーーーどうしてNTIDを受けてみようと思ったのでしょうか?

奥村さん:僕自身、もともと水泳、空手、陸上、バスケ、サッカーの経験がありました。

 

ーーー競技経験がかなり豊富だったんですね。

奥村さん:そうなんです。しかし、この全ての競技でこれといっていい結果を残すことができずなかったんです。その時に、「このまま学生生活を終えてしまったら絶対後悔する」と思ったんです。

 

ーーーなるほど!ですが、どのようにNTIDと出会ったのでしょうか?

奥村さん:大学生に入ったときに、僕にもオリンピックを目指せる種目がないかネット上で探してみました。そのときにNTIDに出会いました。そこからすぐに応募して、試験を受けてーー。という流れですね。

 

ーーースケルトンにはそのとき出会ったのでしょうか?

奥村さん:スケルトンに出会ったのは、ソリの適性テストがあって、それを受けた時に出会いました。そこからいろんな競技をやってみた結果、「僕にとってオリンピックに出場するに適した競技はスケルトンだ!」と思い挑戦することに決めました。

 

NTIDとは

 

 

ここでNTIDについて詳しく説明していきたいと思います。

 

 


(athlete pathway より)

 

 

NTIDとは、アスリート育成のために日本スポーツ復興センターが取り組んでいるもので、2020年以降のオリンピック・パラリンピック大会で活躍できそうなポテンシャルを秘めた選手を見出すために身体測定等を行い、新たな選手発掘を試みるプログラムです。

 

上記でもお話ししましたが、日本国内では一般的に、『一度始めた競技をずっと続けていくことが美徳だ』という固定概念もあり、いろんな競技に触れながらオリンピックを目指すという考え方ほとんどありませんでした。

 

しかし最近では、前回フェンシング日本代表の脇田樹魅さんを取材したときにもお聞きした、福岡県で行われているタレント発掘事業を始めとして、近年全国的に注目が集まっているプロジェクトです。

 

脇田樹魅さんの記事はこちらから。

 

これらのプロジェクトの具体的な内容は、身体能力の高い選手を選抜し、2、3ヶ月おきに様々な競技に取り組み、指導者から直接評価をもらいます。

さらに身長や体重を計り、どの競技が一番向いているのかを見出し、当てはまった競技を伸ばしていきます。

基本的な測定をしたのち、評価された人は競技団体に声をかけられ、毎年競技に対しての思い、日本代表としての意気込みなどを競技団体の前で話したりします。

それと同様に、知的プログラムを行なっています。

知的プログラムとは、具体的に食事管理、インタビュー、ドーピング、オープンマインドなどオリンピック選手になるための知識を身につけていきます。

こうすることによって、身長が高い人がバスケットボール選手になったり、足が速い人が陸上選手になったりなど、その人にとって適正なスポーツを見つけることができる仕組みになっています。

(*福岡県のプロジェクトでは知的プログラムがありますが、東京ではありません。)

 

競技のルール

 

 

ーーー競技のルールについて教えてください。

奥村さん:スケルトンは、雪の上で行う競技で特別なそりに乗り、スピードを競う競技です。最高速度は140㎞/hも出る競技で、かなりスリルがあります。

 


(実際のスケルトン競技者からの目線付き)

 

 

ーーー日本には普段雪がありませんが、練習はどのように行なっていますか?

奥村さん:日本で練習するときは、レールに沿ってスタートダッシュの練習を行います。冬場で雪があるときしか、大会もできないので、スタートダッシュ、30m走、立ち幅跳びで競います。

 

 

スケルトンのルール

・雪の上で行う競技

・スピードを競う

・夏場はスタートダッシュ、30m走、立ち幅跳びで代表選手が決まる

 

 

 

競技の魅力

 

ーーースケルトンのYouTubeの動画を見たとき、競技者の視線が地面と非常に近いのでかなり怖そうに見えました。奥村さんがスケルトンを始めたとき、怖いと感じませんでしたか?

奥村さん:はじめは怖いなと感じていましたが、慣れてくるとジェットコースターみたいでスリル感があって楽しいと感じています。

 

ーーーなるほど…たしかに怖めのジェットコースターみたいですね!!!観客側目線でのスケルトンの魅力を教えてください。

奥村さん:観客側の目線としてはかなりスピードが出る競技なので、速くてかっこいいと思います。スリル感を楽しんでもらえると思います。

 

 

現在の活動

 

ーーー現在困っていることや生活面で困っていることはありますか?

奥村さん:競技に集中したいと思いつつも、金銭的にもある程度生活費は稼がなくてはいけなくて、アルバイトが中心になってしまっていることです。空いた時間で練習をしていますが、もう少し練習に取り組める環境があればと感じています。

 

ーーースポーツ界の悩みの1つでもありますよね。

奥村さん:そうですね。ですが、この環境が整っていないうちにもしっかり練習を重ねて乗り越えてきたので、メンタルは鍛えられました

 

 

 

 

今後の目標

 

ーーー最後に今後の目標を教えてください。

奥村さん:まずは今年の真夏の測定で日本代表のラインに合格し、強化指定選手に入ることです。2022年のオリンピックに向けて2020年には日本代表に入れる力をつけます!そこで、オリンピック選手としていい結果を残したいと思います。

 

奥村さん:僕自身が身長160㎝もなくて、体が小さいから日本代表選手にはなれないと言われたこともありました。しかし、今回のオリンピックに出場して結果を残すことができれば、体が小さくてもオリンピックに出られることを証明できます。周りから無理だと思われることを実現して、身長が低い人たちにも夢を与えられる存在になりたいです!

 

 

ーーー私も身長が低くて、そういった目標を持っているのでかなり共感します!ぜひ夢を実現させてくださいね!

奥村さん:はい!頑張ります!

 

ーーー取材は以上となります。ありがとうございました!

奥村さん:ありがとうございました!

 

アスリートライターから見た奥村さんの魅力

 

奥村さんの魅力は、新しい道を切り開き未来の子どもたちに夢を持たせたいというコンセプトがあることです。

ご自身の経験の中で、様々なスポーツに取り組まれる過程で気づいたことを今後のスポーツ選手たちに伝えていき、新しいオリンピックの目指し方を広めていかれるでしょう!

 

オリンピック出場を楽しみにしています!

 

奥村さんのことをもっと知りたい方はこちらから

 

SNSはこちらから→facebook Instagram twitter

 

 

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