世界中でソフトボールをしながら日本代表を目指す、アスリートライターの本庄遥です。
今回は、Find-FC初陸上競技選手、走高跳の日本代表候補の佐藤凌さんにインタビューしました!!
東京オリンピック日本初メダルを獲得するために、日々練習に励んでおられる佐藤さん。
彼の東京オリンピックに対する意気込みを語っていただきました。
今回のピックアップアスリート
佐藤さんの主な戦績
<高校>
全国高校総体(インターハイ) 優勝
国民体育大会 優勝
<大学>
日本ジュニア陸上競技選手権
2013年 優勝
全日本学生個人陸上競技選手権
2013年 優勝
2014年 優勝
2016年 優勝
日本陸上競技選手権
2016年 準優勝
<実業団>
水戸招待陸上競技大会
2018年 準優勝
全日本実業団陸上競技選手権
2018年 優勝
競技のルール
インタビューに入る前に、陸上競技について少しお話ししておきます。
佐藤さんの競技は、陸上競技の中の走高跳。
走高跳(はしりたかとび)は、陸上競技の跳躍競技に属する種目で、助走をつけて片足で踏み切り、飛び越えるバーの高さを競う競技。古代オリンピックの頃から行われている代表的な陸上競技の一つである[1]。
あなたも体育の授業で一度は飛んだことはあると思います。
大会では、3回同じ高さにチャレンジすることができ、3回失敗すると次の跳躍をすることができません。
3回以内にジャンプを成功させ、次の高さに挑戦する競技です。
競技を始めたきっかけ
ーーー佐藤さん、本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします!
走高跳との出会い。
ーーー初めに、陸上競技を始めたきっかけを教えてください。
僕自身、新潟県長岡市というところで産ま育ちました。
長岡市は田舎街。
幼い頃からいろんなスポーツを経験しました。
小学6年生のとき、学校の先生から陸上競技に誘われました。
身長が高かったので、走高跳を勧められ、3〜4ヶ月ほどの練習で日本一になることができたんです。
ーーー3〜4ヶ月で日本一ですか?!かなり早い段階で天職を見つけたんですね。
走高跳が好きだから始めたというよりは、周りに勧めてもらったものがたまたま自分に見合ったものだった感じですね。
当時は、記録を塗り替えるのがとにかく楽しくて跳んでいました。
怪我がきっかけで、走高跳の本質に気づく。
ーーー周りから勧められて始めたとおっしゃっていましたが、その後も続けようと思った理由は何でしょうか?
中学生のときに、一度怪我をしてしまったことがあって。
それまでずっと同年代に負けたことがなかったのですが、最後の全中で優勝することができなかったんです。
跳べないもどかしさ、ずっと優勝してきたのに勝てない悔しさが「もう一度跳びたい」という気持ちにさせてくれました。
怪我が治ってからすぐにパフォーマンスを戻せたわけではありませんが、跳んでいることに楽しさを感じている自分がいました。
向上心に火がついた瞬間でした。
その後、大阪の高校から推薦をいただいて、強豪校に行くことを決めました。
高校で再起。
ーーー高校生は大阪に行かれているということは、寮生活だったのでしょうか?
そうですね。
寮生活をしながら、部活に励みました。
ーーー中学生の頃、初めて怪我をして以来の大会があったと思うのですが結果はいかがでしたか?
高校2年生の時は、全国大会で8番だったんです。
しかし、中学生の頃の悔しさを胸に必死に練習に励んだ結果、3年生の最後に大会で優勝することができました。
ーーー怪我を乗り越えて、競技レベルを向上されたんですね!現在はどのように活動されているのでしょうか?
今は実業団に入り、日々練習に励んでいます。
週一回だけの出社以外は、練習に充てさせてもらえます。
トレーイングや治療も、自分のペースに合わせて調整できる環境に感謝しています。
競技の魅力
ーーー競技の魅力を教えてください。
走高跳って、「数字で○m跳べますよ!」って言われても全然想像つかないですよね。
実は、世界レベルになるとサッカーゴールの高さ(2m35cm)くらいを飛ぶようになるんです。
ーーーサッカーゴールですか?!ジュニア用ではなく、公式用ですよね?
そうですね。
中学生あたりから公式の大きさのサッカーゴールを使うと思うのですが、あの高さです。
走高跳を生で見たことがない方は、ぜひ一度試合を見にきて欲しいですね。
選手が跳ぶ瞬間は、会場が緊張に包まれます。
見ている側もハラハラする緊張感を楽しむことができますよ。
競技を続ける上での問題点
ーーー現在佐藤さんが抱えている問題等があれば教えてください。
走高跳は、野球やサッカーのように決してメジャーなスポーツではありません。
そのため、世界規模の大会で好成績を残したとしても、正直お金はそこまで発生しないことが現状です。
僕自身、今まで走高跳を全力で取り組んできており、1つのことに対してモチベーションを高めたり、上手くいくためにどうするべきかを常に考えてきました。
スポンサーになっていただいた企業の方を活気づけられる存在になれると思います。
ーーーFind-FCに登録された理由は、金銭的な面以外にもありますか?
僕自身、海外遠征も多く人と会うのが好きなんです。
Find-FCに登録することで、普段知り合えないようなアスリートの仲間ができたり、お互い応援しあえる関係になれたらと思いっています。
また、走高跳を見たことのない人たちに知ってもらい、陸上競技選手以外との交流も深めていけたらと考えたからです。
佐藤さんのスポンサーになったときのメリット
ーーー上記のことを踏まえて、佐藤さんのスポンサーになるメリットを教えてください。
企業さんの形態に合わせて、柔軟に対応させていただけたらと思います。
飲食店であれば、食事をしにいってSNSで拡散、地域活性化を目指している企業さんには、講演会を開いたりなど。
お互いどんなことが必要なのかを考えていけたらと思っています。
今後の目標
ーーー最後に、今後の目標を教えてください。
高校生の時からの目標だった、東京オリンピックで日本人初のメダルを掴み取ることです。
陸上競技自体が2018年の「子どもがなりたいスポーツ選手ランキング」で7位にランクインしたんですよね。
少しずつニュースでも取り上げられてきています。
東京オリンピックのときに、楽しさと面白さに一緒に伝えていきたいと思っています。
その後も積極的に競技を広めていきたいと思います。
国外の選手たちの中にも、各国の方たちが国内で走高跳を広めています。
まずは、国内の競技人口を増やし、子どもたちに夢を与えられる選手になりたいと思っています。
アスリートライターから見た佐藤さんの魅力
私から見た、佐藤さんの魅力は「競技を楽しめる力」。
アスリートの中には、勝たなければいけないと使命感に駆られてしまい、パフォーマンスを出せない選手もたくさんいます。
しかし、佐藤さんは「競技の楽しさ」を怪我をした後から学び、本来なぜ自分が走高跳を続けているのかに向き合われています。
インタビューの際、非常に明るい印象を受けました。
東京オリンピックでの佐藤さんの活躍に目が離せません!