世界のどこかでソフトボールをしているアスリートライターの本庄遥です。
「スポンサー契約を結びたい!」
「競技を続けるための費用が必要!」
「この競技を普及させたい!」
そんな悩みを抱えているアスリートは、現在日本中あちらこちらにいらっしゃるかと思います。
ですが、サポートの依頼、スポンサー契約、資金調達などをする前に大切なことをうっかり忘れてはいませんか?
今回は、アスリートである前に人として必ず行わないといけない「ホウレンソウの大切さ」についてお話ししていきます。
ホウレンソウとは?
「ホウレンソウ」という言葉を聞いたことはありますか?
食べ物のほうれん草ではなく、報告・連絡・相談の頭文字をとった「報連相」という意味あいで使われています。
何十年も前からよく使われてきた言葉で、部活に入っていた方たちも監督や先輩から言われたことがあると思います。
ホウレンソウをする理由
「ホウレンソウをしなさい!」
「なんでホウレンソウを徹底できないの!!」
と怒られたことがある人、注意されたことがある人も多いかと思います。
あなたは、ホウレンソウをしなければいけない本当の理由をご存知でしょうか?
ホウレンソウをしなければいけない本当の意味は、「あなたに何かあったとき守ってあげられなくなるからです。
わかりやすく例を挙げて考えてみましょう。
あなたに子どもがいて、その子どもが10歳だったとします。
10歳の子どもは未成年ですし、世間のこともまだ全く知りませんよね。
そのあなたの子どもが、ある日突然2日以上帰ってこなくなったらどうしますか?
いてもたってもいられなくなり、誘拐されたかもしれない、事故にでもあったのかも…と心配すると思います。
もし事前に
「〇〇ちゃんのところに2日間泊まりに行ってくるね」
と一言添えていたらどうでしょう。
相手のお母さんに、「お願いします」と一言伝えることができますし、自分の子どもがどこにいるかも把握しているので安心ですよね。
今度はアスリートにスポンサー、紹介者、エージェント、様々な支援してくれる方などのあなたの活動資金に直結してくる方たちを例にあげます。
あなたが契約しているスポンサーの方が、紹介してくれたAさんがおられたとします。
Aさんと直接お会いするときに、スポンサーの方に全く何も言わずにお会いしてしまったらどうなりますか?
普段、あなたのスポンサーは非常に礼儀が正しく誰に対しても抜けのない方です。
しかし、あなたがAさんとお会いするのにも関わらず、「よろしくお願いします。」の一言さえ言えませんよね?
また、支援してくださっている方への感謝の気持ちを一切伝えなかったらどうなりますか?
せっかく支援したのに、報告もなくて結局どうなったんだろう…と支援者の方も悲しい気持ちになりますよね。
自分にとっては「まあ大丈夫だろう」と思ったことが、あなたの人間性を見られるポイントになってくることも忘れないでおきましょう。
「お金」の前に大切なこと
学生でアルバイトをしながら生活しなければいけなかったり、試合に出場するためにアルバイトを削りお金に余裕がなかったりする方も多いと思います。
特にお金に余裕がない時期は、目の前のお金の話に目が眩み、自分優先になってしまうこともありますよね。
そんな時こそ、一度胸に手を当てて考えてみてください。
・その判断は間違っていないか?
・本当に誰にも相談せずにしてもいいことなのか?
・筋が通っている契約か?
信用はお金より大切です。
もし信用を失ってしまうと、今まで支えてくれた人、今まであなたを支えてくれた人、相談に乗ってくれた人がどんどん離れてしまいます。
信用がなくなると、人脈も減ります。
また、あなたのことを信用して誰かに紹介してくれた人の顔に泥を塗ることになります。
結果、たくさんの人脈を損ない、資金調達もできなくなってしまうのです。
最後に
アスリートとしてスポンサーを獲得することは、メジャースポーツで結果を残している一部のアスリートを除いては非常に厳しいものです。
スポンサー契約をするメリット、宣伝効果というお話の前に、1人の人間としてホウレンソウはできていますか?
あなたのことを応援し、サポートしてくれる方たちに最低限必要なことです。
ホウレンソウを怠ることは、自分にとってはちょっとしたことでも、相手の信用を損なう行為なのです。
スポンサーを獲得できずに資金面に困難な方、自分の胸に手を当てて今までの行動を見返してはいかがでしょうか?
スポンサー契約も人対人のやり取りです。
この機会に、今一度自分の行動を見直し、競技面だけでなく人間的成長をしていきませんか?