• アスリートインタビュー
  • 様々な競技や活動で活躍するアスリートたちの貴重なストーリーをお届けする特集です。それぞれのアスリートが歩んできた道のり、日々のトレーニング、試合や大会でのエピソード、成功や挫折の経験を通じて、スポーツへの情熱や挑戦の魅力を深く掘り下げていきます。また、競技外でのライフスタイルや目指す未来についても触れることで、アスリートの人間的な一面にも迫ります。スポーツを愛する全ての方々にとって、刺激と学びに満ちた内容をお届けします。

【アスリートインタビュー】フリースタイルフットボール・moe-K | 櫻井 萌華選手の魅力に迫る!

みなさんこんにちは!女子サッカーをしている大宮 玲央奈です。
今回のピックアップアスリートインタビューは、フリースタイルフットボールのmoe-K | 櫻井 萌華選手です!

自己紹介

ーーーさっそくではありますが、自己紹介をお願いします。

フリースタイルフットボールをやっているmoe-Kです。
現在23歳で、9年くらいフリースタイルフットボールをやっています。
2023年に日本1位とアジア1位を獲って、今は世界1位を獲るために頑張っています!

ーーー本日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします!

フリースタイルフットボールとは

ーーーフリースタイルフットボールはどんな種目なのか簡単に教えてください

サッカーボールを使って自由に技を披露します。
フリースタイルフットボールには主に3つの競技方法があります。
主流なのはブレイクダンスのように1対1で対戦する「1vs1バトル」です。時間無制限もあるのですが、基本的には一人30秒3ターンあり、相手と交互に30秒3セット行い勝敗を争います。
「ダブルルーティーン」では、2人1組でペアを組み、シンクロやコンビネーションを駆使する競技形式です。
「シングル」ではフィギュアスケートのようなイメージで、1人で1曲又は3分という持ち時間の中で技を披露したり表現するソロの競技形式です。

また、それとは別にパフォーマンスといって大道芸のように一般のお客さんの前でパフォーマンスをするものもあります。

ーーーフリースタイルフットボールといっても種目がいくつかあるんですね!

そうですね、私は基本的には1対1で戦うバトルとパフォーマンスにフォーカスしてやっています。

ーーーバトルの評価基準は技の難易度で競われるんですか?

審査員が何名かいて、一応ジャッジ基準はあります。
おおまかに4つの項目があって、
頭や肩、首を使うアッパー
ボールをはさむような技のブロック
座って行うシッティング
足を回してボールの周りをまたぐような技のエアー
この4つの項目すべてを使い構成します。そしてそれをオールラウンドと言います。
このオールラウンドが最低ラインで、そこにオリジナリティ、ミスがないか、技の難易度、構成、会場で音楽が流れているのでそれに合わせられているかというミュージカリティで評価されます。
この5つが基本的な審査基準になっています。
ただこの競技は、技1つ1つに対してこの技が何点という明確なものがないのが現状です。

ーーーダンスのような、人によっての好き嫌いみたいなところもあるんですね

審査員の方にもよる部分はあると思います。
それこそブレイクダンスに似ているかもしれません。

競技をはじめたきっかけ

ーーー9年前から競技をはじめたとのことでしたが、はじめたきっかけはなんだったのでしょうか?

はじめたきっかけは、たまたま家族でショッピングモールに行ったときにパフォーマンスをしてる人がいて、そこで興味を持ちました。
私の出身が静岡なのですが、ショッピングモールでやっていた方が世界チャンピオンの方で、静岡でスクールをやるという話を聞いてやり始めたらハマってそこに1年半〜2年?くらい通いました。
楽しそうだな~から始まりました。

ーーーサッカーは通らなかったんですか?静岡ならなおさら!(笑)

よく言われるんですけど、全然通らなかったです(笑)
もともと集団行動が苦手というのもあって、母からも何度か習い事する?みたいなのはあったんですが結局何もせず(笑)

ーーー当時スクールは何人くらいいたんですか?

一期生だったんですが、6人くらいいたと思います。
当時私は14歳だったんですけど、スクール生の中でも年齢が上の方でした。小学生が多かったんです。
身体は自分の方が大きいのに一番へたくそでした。(笑)

ーーー女の子はいましたか?

いなかったと思います。
今でも競技人口が少ないので、普及活動も行ってます。

ーーー男の子に囲まれて、でも周りの子たちの方がうまくてという状況でも続けたフリースタイルフットボールにはたくさん魅力があったんでしょうね!

ひとりでできるというのが自分には合っていたのかなと思います。
ボールさえあれば一人でも練習出来て楽しめるし、スクールは週に1~2回通っていたのですが、スクールの最後の時間に一人一人発表会みたいなのがあって、そこでみんな前のスクールで教わった技を習得してるのに自分だけできないみたいなのが結構あり、それがすごく悔しかったです(笑)
負けず嫌いも発揮しました。(笑)

競技とmoe-kの魅力

ーーーmoe-kさんの思うフリースタイルフットボールの魅力は?

ほんとに一人でもできることです。(笑)
あとは他の競技に比べて、この服を着ないといけないとかそういった縛りがなくて、ボール一つ持っていけば練習ができる、家でもどこでもできるというのが魅力の一つだと思います。
それとプラスで世界中に友達ができるところです。
SNSに動画をあげるとみんなワッてきてくれるので、一気に海外の友達が増えたり、同じ競技の仲間ができたりするのも魅力です。

ーーーサッカーも人数は違えど同じで、ボールひとつあればみんな友達ですよね。

そうですそうです!
いいところですよね。

ーーー競技の魅力を聞いたところで、moe-kさんご自身の魅力をお聞きします。まずは競技面での強みについておしえてください。

結構完璧主義みたいなところがあって、几帳面です。
技の1つ1つが汚いと許せないんですよね。
なので技1つ1つはきれいで、あとは動きが柔らかいところが強みです。

ーーー技が決まったか失敗したかではなく、完成度も評価に関係するんでしょうか

10回やって10回出来るのと、10回やって1回しかできないのって見え方というか余裕が違うじゃないですか。
そういうのはあるとは思いますね。

ーーー完成度も大切な要素なんですね

30秒という競技時間が決められていると、パンパンパンとリズムよく技をやっていかないとすぐ終わってしまうんですね。
なので逆に言うと完成度が高くないと30秒の中でできる技も少なくなってしまいます。

ーーー普段のトレーニングからも完成度を意識してされているんですね。

トレーニングはまず楽しくやりたいというのが一番なので、大会が近くなるとそっちよりにフォーカスはするんですけど、そうじゃないときは結構やりたいことしかやってないです(笑)

ーーー少し難しい質問かもしれませんが、、(笑)普段のmoe-kさんの魅力はどこでしょうか。

ツボが浅いとか?(笑)
マイペースなところですかね!

ーーーマイペースそうだなぁと話していて思っていました!(笑)

ですよね、結構言われます(笑)
しゃべってるときとかも話し方ゆっくりすぎて言われます(笑)

現在の活動状況

ーーー現在はお仕事をしながら競技を両立しているんですか?

フットサルできないんですけど、今はフットサルコートでアルバイトして働かせていただいてます。

ーーー普段は働いてトレーニングしてというスケジュールですかね。

実は働き始めたばかりなのですが、週に多くて4日で空いている時間にトレーニングしてというサイクルです。
あとは休みの日にもがっつり練習してます。

働く日は夜が結構遅くなるので、次の日とかは午前中はゆっくり寝て仕事に行くスタイルですね。

ーーー夜が遅かったり、仕事と練習の両立は大変ですよね。

大変ではあるんですけど、楽しんでやれています!

今後の大会情報

ーーー今後の大会情報を教えてください

少し先にはなるんですけど、夏(8月)にヨーロッパのチェコで毎年行われているスーパーボールという世界1位を決める大会があります。

ーーーおお世界大会!世界大会への旅費などはどう捻出されてるんですか?

旅費は実費なので、スポンサーさんをみつけたりしないといけないですね。なので今はそっちの方でも大変ですね。

ーーーヨーロッパ遠征となると何週間か滞在することになるし、結構大きな額になってしまいますよね

その大会がいろんな種目があって、去年とかだと6種目くらいあありました。なので5日間くらいかけておこなうので1週間以上は滞在することになると思います。

ーーー他の選手たちも実費で参加が一般的なのでしょうか

この大会は毎年ある大会なので、働いてる方もお金をためてこの大会に出場するという選手が多いと思います。
みんな1年かけてって感じですね。それかスポンサーさん集めてという選手も何人かいて、基本的にはその二択ですね。

ーーープロ選手はいないんですか?

そこが結構曖昧で、個人競技なのでプロの線引きが人によります。自分がプロだと思えばプロって発言してもOKみたいな。
ただ私の中ではフリースタイルフットボールだけで生計を立てている人がプロだと思っているのですが、そういう人が日本では数名ですね。女性ではまだいないんじゃないかなと思うので、頑張りたいです。

目指すは日本・アジア・世界で1位

ーーー大会がたくさん控えていますね

大会が苦手なんですよね。

ーーーこれだけ実績があってそれは嘘だー!ってなりますよ!(笑)

結構苦手なんです(笑)

ーーーフリースタイルフットボールの楽しさが競技という競うものになってしまうからですかね?

そうなんですよね。
競わないといけないというか、競うからにはやっぱり負けたくないじゃないですか。
そうなってくると、真剣にこの相手を倒すにはとか自分が楽しいだけじゃ勝てないので、これをしないといけないというのがでてくると一気にストレスを感じたり、一回ミスをすると頭真っ白になってしまうんですよね。
なので結構苦手です。

ーーー世界で戦ったり数々のタイトルをとっているのに、想像できませんでした

(笑)
苦手なんですよね~(笑)

ーーー今後の目標は8月のチェコで行われる世界大会で優勝、、?

優勝したいです!
それが8月にあって、たぶんその前後に日本一決定戦があるかもしれないという話も出ていて、確定ではないのではっきり言えないのですが、その大会でも優勝したいです。
あとはアジア大会で、昨年落としてしまったので今年はアジア1位もリベンジしてとりたいです。

ーーーアジア大会はいつですか?

おそらく10月頃じゃないのかなと思っています。

ーーー目標は日本・アジア・世界で1位になることですね!素晴らしいです!

日本・アジアに関しては現実味はあります。
ただ結構いい勝負なのも確かです。
日本では私を抜いて4~5名いて、ここから誰がどれだけ質の良い練習をして準備できたかですね。
世界に関しては、正直わからない部分が多いです。
仮に今年1位をとれなかったとしても、数年の間でとれる未来は自分の中では見えているので、がんばります!

ーーー世界大会は初挑戦なんでしたっけ?

初めてではないです。
2023年のスーパーボールと、昨年の大会に出場して実際にリアルで世界のトップクラスの人たちと戦って、その上で世界一位をとりたいという夢が現実にあるなと体で体感したので、あとはやるだけです。

ーーーこれまでの世界大会の成績はどうでしたか?

昨年がトップ16で、その前がトップ8でした。

ーーー頑張れば手の届くところにあるんですね。

トップ16からは本当に強豪しか残っていないようなレベルが一気に上がるので、誰と当たっても150%くらいで戦わないと負けてしまう相手になるので、日本・アジアに比べるとハードルは全然高いです。

ーーー世界との差は感じますか?

技術的にそんなにすごい差があるのかと言われたら、すごく差があるというわけでもないと自分は思っていて、表現の仕方の問題かなと思ってます。
ただやっぱり体力はヨーロッパの選手の方があり体力面の差は感じます。

ーーー目標達成に向けたいまの課題はありますか?

精神を鍛えることですね。
あとは技を増やすことも課題です。技を磨いて、増やすというのを同時進行でやっていきます。

ーーー日本・アジア・世界、3つの1位をとるという目標を応援しています!本日はありがとうございました!!

ありがとうございました!
応援よろしくお願いします!

あとがき

写真でみていたmoe-K選手はストリートのカッコよさ全開でしたが、実際にお話ししてみると柔らかい雰囲気で楽しいことが大好きなんだなというのが伝わってくる女子アスリートでした。
3つの1位を目指すなかで自分の課題に日々向き合う姿勢は、アスリートだけでなくどんな人も見習うべき姿勢だと感じました。
スポンサードや応援などそれぞれのサポートの仕方で、moe-K | 櫻井 萌華選手岩田 友絵選手をみんなで応援しましょう!

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moe-K | 櫻井 萌華選手プロフィール

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