【トライアスロン】松井一矢・ウルトラマン･トライアスロンinカナダ･ペンティクトン大会まで残り１ヵ月の今、改めてウルトラマン・トライアスロンを知って欲しい。

2023年7月28日~30日にカナダ･ペンティクトンでウルトラマン･トライアスロンの大会が行われる。
大会まで残り１ヵ月と迫る中、大会に出場する松井一矢選手がチャレンジをする「ウルトラマン･トライアスロン」という競技について改めて知って頂く機会を作りたいと、コメントが届いたのでご紹介させて頂きます。

ウルトラマン･トライアスロンとは

遡ること今から45年程、米国の軍人の会議にて水泳・自転車・マラソンのどれが一番キツい競技なのか？という話し合いが行われた際に答えが出ず、すべてを繋げたら鉄人（アイアンマン）だということで発祥しました。
水泳、自転車、マラソンの3種目を連続して行うニュースポーツです。

1日目 水泳10km+自転車145km
2日目 自転車275km
3日目 マラソン84,.4km
各12時間 (計36時間)以内で完走を目指す競技で、超人レースとも呼ばれています。

世界一過酷なスポーツとも呼ばれるトライアスロンの中でも、飛びきり長い距離に挑むのがウルトラマン･トライアスロンです。
完走しても、優勝しても、賞金は1円も出ません。
且つ、出場するにはトレーニングだけでは解決できない資金面、現地スタッフの確保、海外レースでの少なくとも1週間の休みの確保等、乗り越える課題もたくさんあります。
３日間で500㎞を超える試合のコースマップについてはwebサイトに掲載されているだけで、曲がり角の案内人は居ない中でのゴールを目指す、過酷な競技のひとつです。

日本におけるトライアスロン発祥の地は、鳥取県の米子市にある皆生温泉で、皆生トライアスロンから歴史が始まりました。
・子どもの未来を変える
・生きる希望を支える
等、７つのチャリティーテーマを掲げ、このチャリティーテーマを掲げる３０の寄付先団体への支援や、参加者たちに参画の機会をつくり、チャリティー文化の普及を目指しています。

トライアスロンの種類

トライアスロンは、主に4種類あります。

オリンピックディスタンス
一番スタンダードなものが合計51.5㎞のこのカテゴリーとなり、オリンピックの競技にもなっています。
スイム：1.5km
バイク：40km
ラン：10km

ミドルディスタンス
中距離のトライアスロンで、大会によってある程度距離が変わることも特徴ですが、国際トライアスロン連合では、以下の距離が正式に規格されています。
スイム：2.5km
バイク：80km
ラン：20km

ロングディスタンス
１日がかりの長距離トライアスロンで、しっかりとしたトレーニングが必要です。
スイム：4km
バイク：120km
ラン：30km

アイアンマンディスタンス
最も過酷なトライアスロンと言われているアイアンマンディスタンス。
このレースでは、制限時間17時間以内に完走すれば、アイアンマンの称号を受けることができます。
スイム：3.8km
バイク：180km
ラン：42.195km

また上記の他にも、短距離勝負のスーパースプリントや、オリンピックの半分のスプリントディスタンスなど、特殊な距離のトライアスロンもいくつかあります。

ウルトラマンに挑戦する為に

ウルトラマンに挑戦する為には様々な条件があります。
その中でも主な条件は３つ。
①アイアンマン･トライアスロンを14時間半以内での完走実績
②参加費$1800+渡航費+諸経費の支払い
③現地サポートスタッフ2~4名の帯同

これらの条件をクリアした人たちのみ参加資格が得れる競技でのため、大会に出場すること自体もハードルの高い競技となっています。

ウルトラマン･トライアスロンの開催場所

公式なウルトラマン･トライアスロン大会は、日本では開催されていません。
そのため大会出場するためには、海外での試合になります。
オフィシャルな大会としては、カナダのペンティクトン、アメリカのフロリダ、アリゾナの計3大会のみとなっています。

この3大会のいずれかに出場をして完走ができると、毎年11月に開催されるウルトラマン･トライアスロン in ハワイ 世界選手権大会 への招待状が発行されます。

松井一矢選手について

アスリートとしても活動していた2021年7月に骨髄バンクへドナー提供を行い、そこからまた競技復帰へ再始動。
競技者としてだけでなく、「アスリート人生」についてを深く考え、アスリートという役割を果たそうと活動しており、健康であるという恩恵を自分だけのものではなく、社会に還元している真のアスリートです。

ウルトラマン・トライアスロン 松井 一矢選手、骨髄バンク・ドナー提供から再始動活動レポート

▼これまでのマラソン経験・来歴
第2回神戸マラソン
年代別19歳以下の部 優勝
WT主催トライアスロン世界選手権大会
inスペイン(ロングディスタンス部門)日本代表
歴史街道･丹後ウルトラマラソン
100km 自己ベスト9時間26分

松井一矢選手のウルトラマンに対する熱い想い

ウルトラマン・トライアスロンの挑戦を目指すきっかけは、単純に「ウルトラマン」が好きだったからです。
円谷プロのウルトラマンは本当に大好きで、幼き頃からの夢はウルトラマンになることでした。

2016年、アイアンマン･トライアスロンに22歳で挑戦するも失敗。
帰国後、トライアスロンは辞めよう！と思っていたところ、トライアスロン仲間から「ウルトラマンっていう試合があるよ」と教わり、そんなのあるんだ！！とワクワクした気持ちを抱いたことを鮮明に覚えています。
ウルトラマン好きの自分がチャレンジしない訳にはいかない！と思いました。
アイアンマンを14時間半以内で完走することが出場資格条件に入っていた為、リベンジして出場資格を取得するために、トライアスロンの練習を頑張り始めました。

その過程で全日本大会に出場ができたり、トライアスロン日本代表選手としてスペインのポンテベドラという街での世界選手権大会に出場する経験を積ませて頂きました。
コロナ禍により試合の延期、その間に骨髄バンクを介してドナー提供。
より一層、自分がチャレンジすることの意味が深まり、「ウルトラマンになりたい！」という想いも強くなっていきました。

トライアスロン・松井一矢選手を応援しよう！

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