2025年11月3日(月)に開催された全日本マスターズ陸上競技選手権大会に松井一矢さんが出場し、3000m競歩と、5000m走の2種目で優勝しました。コメントが届きましたのでご紹介します。
大会概要
大会名:日本マスターズ陸上競技選手権2025福岡
開催日:2025年11月3日(祝月)
開催地:東平尾公園博多の森陸上競技場および補助競技場
主 催:日本マスターズ陸上競技連合
後 援:日本陸上競技連盟、福岡県、 福岡市、福岡県スポーツ協会、福岡市スポーツ協会、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会
主 管:福岡陸上競技協会
協 賛:株式会社クレーマージャパン
運営協力:福岡マスターズ陸上競技連盟、福岡医健・スポーツ専門学校、
福岡県鍼灸マッサージ師会
公式サイト: https://japan-masters.or.jp/2025championships.html
開催趣旨:本大会は陸上競技を通して、より一層心身の健康維持・促進を図り、生涯スポーツの推進発展に寄与することを目的として開催します。
大会結果
M30級 3000m競歩 優勝
M30級 5000m走 優勝

↑全日本マスターズ陸上競技選手権に初出場
マスターズ陸上について
日本マスターズ陸上競技連合は、生涯スポーツを通じ、会員の皆様の心身の健康維持をサポートすることで、健康寿命の延伸、医療費削減につなげていくことを目指しています。
若年層の会員には日々の生きがいの場を提供し、幅広い年代の交流により見聞を広げる場にもなっています。
■マスターズ陸上とは
マスターズは、ベテランズとも言われ、男女共に満18歳以上であれば、競技成績に関係なく、生涯楽しく同年代の人々と競技ができます。競技クラスは5歳刻みであるため、5年毎にクラス別 の最若手となり記録更新・上位入賞のチャンスもあります。また、全日本大会に出場できます。アジア・世界大会へは、35歳以上であれば出場できます。尚、日本マスターズには、満18歳から入会できます。
気楽に得意とする競技種目を変えて新しいチャレンジも可能です。誰でも気楽に「競技記録目標」としてもよし「健康管理」もよし、「仲間作りの機会」でも又はこれらの混合型でも、誰にも強制される事もなく自分の体力と目標に向かって競技を楽しめます。
■マスターズ陸上の歴史
その歴史は、1932年英国で始まったマスターズ陸上競技会は、その後欧米に広がり、1975年カナダのトロントで第1回世界マスターズ陸上競技選手権大会へと発展しました。
一方、日本国のマスターズ陸上競技は 1978年1月和歌山で産声を上げました。ついで、1980年4月、日本初の五輪金メダリストである織田幹雄氏を会長に日本マスターズ陸上競技連合が創立されました。その年に第1回全日本マスターズ陸上競技選手権大会が和歌山で開催されてから、今日に至るまで毎年開催されています。

↑2種目で優勝。M30級(男性30歳~34歳の部)で最も速い選手になれました。常にチャレンジャーである意識をもって、今後も挑戦を続けていきます。
松井選手のコメント
この度、30歳を超えたこともあり、全日本マスターズ陸上選手権に挑戦。初出場をさせて頂きました。マスターズ陸上は5歳刻みで戦われ、常に同世代とバトルする魅力があります。同世代の中で、トラック種目であれば、最も足の速い選手を決める大会が、全日本マスターズ陸上選手権大会です。毎年、47都道府県が持ち回りで開催されていて、2025年は福岡県・博多の森競技場での開催!!とのことで、出場のために遠征しました。
大会は最大2種目まで出場可能とのルールがあったため、何の種目で出場を目指すのか、考えた末に、高校時代からの専門種目である陸上競技5000m走の出場と共に、新しい種目にも挑戦したい想いから3000m競歩で出場することを志し、鍛錬を積み重ねました。今年の夏場は、熱中症の影響等により体調不良になる機会も多く、思い通りのトレーニングが積めない時期も経験しました。
最初の種目は13時40分スタート
3000m競歩(3000mW)
今年7月に開催された京都マスターズ陸上競技選手権にて人生初出場。その時の記録は22分44秒96でした。夏場で走れない時期は、歩く距離を稼ぐことを意識して、とにかく歩く場数を踏みました。前回よりは自信を持って挑みましたが、いざスタートすると、スタート直後にベントニー(膝が曲がっている状態だったという審判からの注意)1回目の黄色カードが出されて、内面焦りました。意識すればするほどペースが落ちる。でも近くに同世代の選手が居る。速く歩きたいけど、歩けないもどかしさ。すると、別の審判からも黄色カードが出され、ヤバイと感情が動く。
競歩における審判員が出す黄色カードというのは、注意・忠告カード。次にその審判の前を通過する際に改善されていればOK。改善されない場合は赤色カードが出され、警告カードに変わります。警告カードが合計3枚集まると競技失格となり、完歩ができません。レース中に3枚集まったことを通達される場合もあったり、レース終了後に通達される場合もあります。なので最後の最後、ゴール後もハラハラドキドキするスポーツになります。
丁寧に歩くこと、フォーム意識すると攻めた歩きができず。後続の選手に追い付かれます。しかし、ここで諦めてはいけないと気持ちを入れて、その選手たちを追い駆け、腕を振り、ピッチを上げる。なんとか食らい付き、集団走ならぬ集団歩。最後の1周に入ってギアを一段上げる。目の前の選手2人を交わして、追い抜き、追い越し、最後はゴール。記録は19分19秒80で、これまでの自己ベストを3分25秒16も更新!!好記録でのゴールが叶いました。またM30級で優勝。全日本のチャンピオンになれました。
続けて、5000m走は、15時30分からスタート。心を整え、着替えを済ませたら、休憩は30分間程のインターバルでの出場となりました。マスターズ陸上の試合については関西圏の試合で出場をしてきましたが、やはり全日本大会になると、レベルの違いに驚きを隠せませんでした。いつもは自分が先頭集団で走ることができていますが、今回は格が違いました。同じ組内で走るのはM25~M45級+W25~65と、25歳~49歳の男性と、女性選手全員。自分よりも年上の選手が数多く居る中、あそこまで離されるとは想像の外側でした。
しかしながら、今の自分にできる精一杯を尽くすことに集中をして、全力疾走。最後の最後まで諦めず、闘志を燃やす走りは自分の真骨頂です。ラップタイムにもキツさを感じても粘り強く、耐えて耐えて走っていることが現れます。ラストスパートでも根性出し切り、逃げ切り、勝ち切れて、こちら5000m走も、M30級では優勝することができました。
1km 3分23秒
2km 3分25秒(6分48秒)
3km 3分27秒(10分15秒)
4km 3分25秒(13分40秒)
5km 3分12秒(16分52秒)
あれだけ男前な40代な方々の走りを肌身で体験し、観ることができたのは、憧れの気持ちを抱くと共に、挑戦していきたい想いが増々になりました。ゴール後には、積極的に話し掛けて、人生の先輩方に挨拶と、質問を投げて、会話をさせて頂きました。感覚的に頑丈だった肉体が、20代後半から、痛みが出やすかったり、体調不良の頻度が多かったり、身体の変化について悩む時間も増え始め、そこをどのように乗り越えているのか。マスターズ陸上の世界観は、何歳になってもチャレンジを続け、生涯の健康に挑み続け、仲間と共に切磋琢磨をしながら成長するプロセスを分かち合う。みんなが頑張ってきた積み重ねを披露する場であり、居場所である。この考え方が、とても共感しておりまして、私が運営するランニングチーム神戸AC(陸連登録名:神戸えーしー)の活動指針にも繋がっています。
今年は2種目優勝を果たせましたが、来年以降はライバルが増えると想像します。常に挑戦者として、日々を頑張り、試合本番で発揮できるよう、これからも努め続けます。仲間たちと共に、来年も全日本マスターズ陸上競技選手権に出場を目指します。そして、その先には2027年、世界マスターズ選手権(World Masters Games : ワールドマスターズゲームズ)が、日本(関西圏)で開催されることが決まっています。その頃には+2歳増えている訳ですから、今よりも一段レベルアップした姿で試合出場したいと思います。
本日も応援ありがとうございました。
今後も引き続き、応援頂けると幸いです。

↑優勝メダルは木製でした。毎年獲得できるよう日々精進します。
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今後のスケジュール
大阪マラソン2026
チャリティーランナー
(NPO法人関西骨髄バンク推進協会)
~走ることで誰かの”いのち”を救える力になる~
https://osaka-marathon.syncable.biz/campaign/8309#campaign-tabs
URL:
https://japan-masters.or.jp/2025championships.html
マラソン・松井 一矢さんを応援しよう!
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松井 一矢さんプロフィール
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