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競技に打ち込む大学生アスリートが就職活動で成功するために―その秘訣を探る

競技に打ち込む大学生アスリートが就職活動で成功するために―その秘訣を探る

こんにちは!競技チアリーディング選手としてオーストラリアに滞在中の笠原園花(@cheersonoka)です。

 

大学4年間、あるいはそれ以上の期間、競技に真剣に打ち込んできた大学生アスリートでもぶつかる壁、それが就職活動。大学卒業とともに企業への就職の道を選ぶ多くのアスリートが苦戦するという。それは何故か?そして成功を勝ち取るためにはどうすればいいのか。学生アスリートの就職活動の支援を事業のうちの一つに掲げる、株式会社大学スポーツチャンネルキャリア事業部マネージャーの中島幸司氏にその秘訣を聞いた。

競技に打ち込んできたアスリートが就職活動でつまづく理由

――中島さん、本日はよろしくお願いします!

中島さん:よろしくお願いします!

 

――まず、株式会社大学スポーツチャンネル(以下大学スポーツチャンネル)の事業内容について教えてください。

中島さん:私たちのビジョン、「スポーツで日本の未来をつくる」に沿って、主に大学部活動や大学生アスリートに対して、広報サポート、資金獲得サポート、キャリアサポートを行っています。

 

――なぜ“大学生”に特化したサービスを提供しているのですか?

中島さん:会社設立当初から、「大学スポーツってまじでイケてないよね」という思いがあったんです。高校スポーツでいえば、野球の甲子園、ラグビーの花園、サッカーの全国大会。クラブチームでは、サッカーのJリーグや野球のセ・パリーグ、最近ではバスケのBリーグに卓球のTリーグと盛り上がる。それに対して、大学スポーツだけは箱根駅伝か六大学野球くらいしか注目を浴びるイベントがない。この現状を打開するために、大学スポーツに特化したサービス提供にこだわってきました。

 

――なるほど。その中で大学生アスリート向けの就職活動に対するサービスも提供しているということですね?

中島さん:そうです。これまで大学生と接する中で、競技に真剣に打ち込んだアスリートだからこそ就職活動をいざ始めようとする際につまずく理由がわかってきました。その問題点の改善のお手伝いをしたいという思いで大学生アスリートの就職支援サービスを始めました。

 

――大学生アスリートが就職活動で上手くいかないその理由はズバリ?

中島さん:それは「これまでアスリートとして経験してきたことを言葉にして相手に伝えられない」ということです。アスリートとして素晴らしい成績を残していたとしても、就職活動の場で「ラクロスで優勝しました!野球で優勝しました!」というだけでは評価されません。優勝経験を経て何を学んだのか、何故競技に熱中できたのか、どんな価値観をもって競技に取り組んだのかを言葉にして相手に伝えられるアスリートが非常に少ないのです。

 

――確かに、競技に熱中した理由は?と聞かれてもすぐには答えられないですね。アスリートとしての経験を言葉にして伝えられない原因は何かあるのでしょうか?

中島さん:アスリートは幼少期から、体を使って技術を習得しているので、体の動かし方はなんとなくわかっていても、それを言葉にして相手に伝えるという練習はしていません。これまで真剣に競技をしてきたにも関わらず、なぜ競技に熱中していたのかわからない。だから相手に伝えられない。だから就職活動も“とりあえず”始めてしまうのです。

 

アスリートが就職活動で成功するための秘訣とは

――せっかく一生懸命競技に打ち込んできたのに、もったいないですよね。その問題点を解決するためにはどうしたらいいのでしょうか?

中島さん:まず「自分を知るとはどういうことか」を理解することが大切です。就職活動ではよく「自分を知ることが大切。自己分析をしよう」と言われますが、そもそも多くのアスリートが自分を知るための方法を知りません。そのようなアスリート向けに、4時間かけてじっくりと自己分析の方法の指導から自分に合った企業を選ぶところまで行う「体感型自己分析」というサービスを提供しています。

 

体感型自己分析のセミナーの様子

 

――確かに、私も就職活動時代は、自己分析と言われても何から始めればいいかわからなかった…その4時間の体感型自己分析コースで自己分析ができてしまうのならかなり魅力的ですよね?

中島さん:そうですね。さらに、体験型自己分析の実施後、希望者には2時間の個別面談を行っています。そこでは、自分の価値観が人生においてどのように形成されたかをより深く認識するために、アスリートに対し1対1で、幼稚園から全ての過程において、何を感じていたかを全て聞き出します。

 

――学生によっては絶対に大手企業に就職したいという希望のある人もいると思います。大手企業の紹介もあるのでしょうか?

中島さん:あります。そもそも、これまで競技に力を注いできたアスリートはビジネス経験がほとんどありません。そのようなアスリートに対して、いきなり即戦力が求められるベンチャー企業への就職はむしろ危険だと考えています。

ベンチャーの方が裁量権があって成長できると謳い、ベンチャー企業の面接ばかりを受ける学生がいますが、スポーツの場合でもそうだったかを考えてほしいです。

試合の出場機会は多いほうが経験値は上がりますが、基礎がなければその経験を活かすことは難しくなります。

そういった意味で、本当に成長ができる=ビジネスの基礎からしっかり学ぶことができる企業を紹介しますし、その一選択肢として大手企業を紹介することもあります。

 

――体験型自己分析に、2時間個別面談。盛りだくさんなサービスですごく魅力的なのですが…誰でも参加できるのですか?

中島さん:誰でも参加できます。現在は上智大学、明治大学、青山学院大学と提携し、大学単位でのサービス提供はもちろん、部活動単位でのサービス提供もしています。就職活動も、今まで情熱を注いできたスポーツの延長戦上であってほしいという思いから始めたサービスなので、全アスリートに参加してほしいです。(もちろんお金は一切いただいておりません!)

満足顔の大学生アスリート達

 

――このサービスを受けて学生アスリート達の就職活動に対しての意識は変わりますか?

中島さん:そうですね。「初めて自己分析とは何かがわかりました!」という声が一番多いです。自分を知るということ、今までの競技生活を言葉で表現することができるようになって初めてアスリートとしての価値が出てきます。そのようなアスリートが増えていけばいいなと思っています。

――中島さん、本日はありがとうございました!

中島さん:ありがとうございました!

 

 

自分の価値観を認識して、これまでの競技生活を言葉で表現し、相手に伝える。多くのアスリートがつまずくこの自己分析をしっかりと行うことで、納得のいく就職先を見つけることができそうですね。

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