10年後100倍にして返せ ─Find-FC 8周年を迎えて

アスカツの編集長で、アスリートサポートのプラットフォーム「Find-FC」の運営責任者をしておりますの吉沢です。いつもアスカツをご覧頂き、誠にありがとうございます。

2017年10月、Kプロデュース株式会社のアスリート支援事業の中核としてスタートしたアスリート支援プラットフォーム「Find-FC」は、この10月で丸8年を迎え、9年目に入りました。ここまで活動を続けてこられたのは、アスリート、スポンサー、そして応援してくださる多くの皆さまの存在があったからにほかなりません。改めて心より感謝申し上げます。

支援は「当たり前」ではない

この8年間、数多くのアスリートとスポンサーをつなぐ中で感じるのは、支援やお世話を受けることは決して当たり前ではないということです。

企業が限られた経営資源からスポンサーを決断し、家族が生活の一部を犠牲にして支え、ファンが時間やお金を投じて応援してくれる。どれ一つを取っても「当然」ではなく「特別な想い」によって成り立っています。

だからこそ、アスリートにはその支援を「ありがたいもの」として受け止め、未来へとつないでいく責任があるのです。

10年後100倍にして返す

私はよくアスリートたちに「支援は10年後に100倍にして返せ」と伝えています。

これは単なるスローガンではありません。現役時代に受けた支援を糧に全力で挑戦し、その後は支援する側に回って、受けた以上の形で後進やジュニア世代へ返していく。その循環が広がってこそ、スポーツ界全体がより豊かになっていきます。

例えば10万円の支援を受けたとしたら、10年後に100人の子どもたちを支える活動に変えていく。金額そのものではなく、影響力や広がりを未来に拡大していく姿勢。それが「100倍返し」の真意です。

耳の痛い助言も「期待の裏返し」

Find-FCの運営責任者として、私は時にアスリートに耳の痛いことを言います。相手目線の欠けている自己中心の言動、スポンサーへの感謝が伝わっていない、支援を当然視しているように見える、そして利他の精神の不足──そんな時にはあえて厳しい指摘をします。

それは批判ではなく、未来への期待の裏返しです。

「この選手ならもっと成長できる」「将来は支援を返す側に回れる」と思うからこそ、労力をかけて助言をしています。もし期待していなければ、わざわざ厳しい言葉を投げかける必要などありません。

9年目を迎えて

8周年を迎え、Find-FCはこれから9年目に入ります。ここまで築いてきたものは、決して私たち運営だけの力ではありません。アスリートの挑戦、スポンサーの理解、ファンの温かい支援──そのすべてが積み重なって今があります。

9年目以降は「支援の循環」をより強固にし、アスリートが「受ける側」から「返す側」へと成長できる環境をさらに整えていきたいと考えています。

アスリートへのメッセージ

アスリートの皆さん。

今、あなたが受けている支援は、決して当たり前のものではありません。それは誰かの想いや努力が込められた大切な贈り物です。そして、時に耳の痛い助言を受けるのも、未来を託されている証拠です。

どうか忘れないでください。

10年後、20年後、あなたが「支援を返す側」に立った時、受けた支援を100倍にして次の世代へ届ける存在となることを。

Find-FCは、これからもその挑戦を支え、スポーツ界に支援の循環を広げていくために走り続けます。

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