前回はの記事では作成した記事を載せて頂きました。
今回は前回のスライドを中心に作成方法を一つずつ説明していきます。
(前回プレゼンを行ってから時間が経っているので内容が多少変更しています)
はじめに
スポンサーを見つけるときに一番大切なことは、自己PR ですよね。
自己PRって慣れていないと意外と難しく、今後関わっていく目上の方にするときは余計に緊張感が増すもの。
そのときに助けてくれるのが、プレゼンです。
今回はアスリートが自己PRで相手方に興味を沸かせ、さらに自分の活動やお互いのメリットについてうまく表現できるプレゼンの仕方を紹介していきます。
プレゼンとは?
まずはじめにプレゼンとはどういったものかを説明します。
プレゼンとは、プレゼンテーションの略称で企業の方がお取引先にお話しするときや、研究結果を発表する時まで幅広く使われているものです。
例えば誰かが研究結果を発表して来たとき、口頭で言われるのと絵などまとめた言葉が画面に映し出されるのではどちらの方がインパクトがありますか?
視覚として、具体的な例が上がっているとよりわかりやすく記憶しやすいですよね。
企業の社内の中でのプレゼン次第で誰の案件が通るかが別れるとも言われているほど、プレゼンを上手にすることは人を説得させることに等しいとも言われています。
「そんなに大事だと知らなかった… 」→大丈夫です。今から書き方を一つずつ確認しながら一緒に作りましょう。
「プレゼンの書き方は知ってるけど、話し方がいまいちわからない…」→話し方講座もするので是非見てください。
今回は私が実際に企業に向けて行ったプレゼンを例に、作り方を解説していきます!
では早速一緒にプレゼンを作っていきましょう!
プレゼンを作る前に。
用意するもの
・紙
・ペン
・パソコンor iPad等(プレゼンを作成できるもの)
下準備
プレゼンを作る前に、準備することは「何をどのように誰に向けて伝えたいのか」を明確にしておくことです。
例えば今回の場合だと
<何を>
自己紹介
自分の活動
企業の方に私ができること
<誰に向けて>
スポンサーになっていただく可能性がある企業の方
に分けることができます。
ここから<何を>で挙げた大きく3つある項目を<誰に向けて>を意識しながら細かく分けて書き出してみましょう。
このとき、「〜します」などと文章にするのではなく「オーストラリアでソフトしてる」「日本一周」など箇条書きで大丈夫です。
今回の記事ではわかりやすいように少し長めに書いていますが、自分で後から見返してなんのことかわかる範囲なら、「日本」「留学🐨」などでも構いません。
例えば自己紹介だと
・出身地
・小学校二年生からソフトを始める
・オーストラリアでソフトしてる
など、過去→現在の順番でまとめておくことがポイントです。
自分の活動を書くときも同じで時系列にすることと、目標に対して達成したことや途中経過などを各項目で分けて書いていきましょう。
・過去の実績
→中体連ベスト4、インハイ優勝、防御率0、最優秀投手賞
(いいものを抜粋してインパクトを与えるのがポイント)
・現在の活動
→オーストラリアでクラブチームに加入、SNS発信、ブログ、ライター活動、エージェント活動、スポーツ留学生支援
・現在の目標
→東京オリンピックに出場すること
(大きくひとつ、もしくは二つまでにすると見やすくなります。選べない場合はあとで選別でもOKです)
・10年以内の目標
→スポーツは共通言語ということを広める
(先のことを伝えることで、最終的な自分のビジョンを見せやすいです)
企業の方に私ができることを書くときのポイントは、自分の活動×御社の活動が重なる部分を探しましょう。
私のケースだと
ジムに行っている→企業のロゴをTシャツに貼る
ブログを書いている→企業のPR
など、自分の活動の中で企業のことをPRできるような事柄を探してみるといいです。
絶対に確認しておきたいことは、企業のサイトです。
「私のスポンサーになって!」とお願いしておきながら、相手のことを全く知らないのはもってのほかです。
スポンサーになってもらうとは、どういうことかを頭に入れて考えていきましょう。
プレゼンを作成しよう!
下準備が完璧になったところで、早速プレゼンを作っていきましょう!
題名を考える
まずはじめに考えることは、インパクトのある題名です。
ポイントは
自分の目標、活動が一目でわかる題名にすること
です。
その要素の中に、
「その目標を達成しようと思ったバックグラウンドはなんだろう」
「目標に向けて現在どのような活動をしているんだろう」
とワクワク感を与えられるような題名にしましょう。
また、言い切れない部分は〜〜の間にサブタイトルでプラスアルファの言葉を付け足すのもオススメです。
簡単な自己紹介文を書く。
先ほどまとめた箇条書きを見ながら時系列で並べてみました。
強調したいことがあれば、右端の四角い枠のように色を変えて付け足すと目がそこにいきやすくなります。(白黒カラーでも印刷できる色だともっと良い)
企業の方に一番伝えたいことから作る
先ほど時系列にしたものの中から、自分が今一番重要なこと(現在の活動、なぜお金がいるかなど)をピックアップして書いていきます。
殆どの方が多いのが、現在の活動と今後の活動が結びついている場合ですよね。
まずは自分の現在の目標をわかってもらって実際にどのような活動をしているのかわかってもらうために現在の目標を書いていきましょう。
まずは大きな目標を書き、その下にざっくりとした説明を入れておきましょう。
プレゼンの仕方、シチュエーションによってはさらに要約するのも可能ですが基本的にあとで見返したときにも、自分のことをどんな人かわかってもらうためにパッと見返してもわかるような文章構成にしておくと望ましいです。
海外へ行っている場合、渡航理由を明確にする
私は世界ランク3位(現在変動している)のオーストラリアに来てソフトボールをしています。
日本では、比較的ソフトをする環境が整っているように見える方もいますが、実際はそうではないこと、そして日本代表を目指すことではなくさらに上を見た、日本がオリンピックで勝つための方法を考えることを意識して書いています。
このスライドでは、突っ込まれそうだと思うポイントを二つあげてスライドを作りました。
1.なぜオーストラリアを選んだのか
<左が日本、右がオーストラリアの形態>
ここでは図解でわかりやすく表現するために、ピラミッド型の日本の形態(左)と全員にチャンスがある完全実力主義型のオーストラリアの形態(右)で表して見ました。
2.日本代表を目指すのではなく、直接渡航した理由
日本代表を目指すために日本で戦ったほうがいいのでは?ということに対しては
日本代表になって海外の選手と戦う数<直接渡航して戦う数
を表しています。
東京オリンピックは日本で行われますが、殆どの世界大会は海外で行われることもあり、海外で海外の選手と戦っている経験が多いのは体力もつきます。
今回は場慣れがかなり肝心だということを強調しました。
現在の活動を紹介し、実現可能性をアピール
プレゼンの中で最も大切なのが、パッションと実現可能性だと思っています。(トビタテ留学ジャパンの選考会を受けたときに言われたこと)
ここでは文面で伝えることができる実現可能性を伝えることを意識して書いていきます。
例えばここでのアクティブの紹介では、
・自分以外の人たちに可能性を広げること
を強調するために現在行なっているプレイヤーとしての活動a+で行なっていることを紹介しています。
自分の活動を通して日本がさらに強くなるための方法、東京オリンピックまでに海外経験者を増やしたり、その後も渡航する人たちが増えるように考えていることを示しています。
バックグラウンドで実現可能性の裏付けをする
ここでは掲載されたメディアを紹介するスライドを作りました。
バックグラウンドを見てもらうことで、説得力がグンと上がります。
近畿大会を優勝した選手が、「近畿大会を優勝したときに新聞に取り上げられました」
と書いているのと、
全国大会を優勝した選手がそれを書かずにプレゼンをしたときにどちらの方がインパクトがあるかということです。
惜しまずに、自分が持っている実績を書いてアピールしましょう。
今後の活動をプレゼンする
ここまでは現在進行形のことやバックグラウンドをプレゼンするための資料を作ってきました。
ここからは、
「具体的に今後どのような活動をして行くのか。」
についてスライドをつくります。
このスライドでは現在進行形の部分と多少重なっていても大丈夫です。
例えばブログ。
もちろん現在も書いていますが、今後の方が長く見て発信する時間が長くなってきます。
現在の実績も踏まえながら、発信の仕方を簡単にまとめましょう。
結論から言うとSNSなどの数字は、企業PRを何人に対してできるのかという目安にもなります。
今のうちからフォロワー集めに力を入れて、PRできる人数を増やしていきましょう。
そして、最後に大きな目標を伝えるために別のスライドを作成しました。
日本人の中で、スポーツ留学のハードルが下がれば留学生も自ずと増えてソフトボールだけではなく、他のスポーツも強化できることになります。
強い国には、他の国からも人が集まりやすくなるのでかなり相乗効果が期待できます。
先のことを見据えていることもアピールできるように書いて行くことが重要です。
スポンサーになってもらったときのメリットを伝える
最後にこのスライドを持ってきたのは、
この時点で支援するかしないかがほとんど決まっているからです。
イメージとしては、最後のもう一押しという部分ですね。
友だちと話しているときでもそうですが、自慢話を永遠とされるより、自分のことを気遣ってくれている話し方をされた方が聞く耳を持ったり共感できたりしますよね。
ここではその効果を狙っています。
私はこの三つのポイント+相手方のスポンサーのサイトを見てスライドをつくりました。(会社が特定される内容なので省いています。)
下書きの時に作った企業×自分で何ができるのかをここで書きます。
ここでも後から見返したときに、どんなメリットがあるのかがわかるような内容につくりましょう。
まとめ
プレゼンの意図を理解する
まずはなぜ口頭だけではなくプレゼンをするのかを頭に入れましょう。
そうすることで、相手の気持ちになって考えながらプレゼンを作成しやすくなります。
下書きをしながら筋を通していくイメージを
プレゼンをつくるときに、よくやってしまうことが肉付けしすぎてプレゼンを脱線してしまうことです。
実際に何を一番に伝えたいのかを明確にして、スライドの順番も考えて見ましょう。
デザインはシンプルにわかりやすく見返したときに理解しやすい要約を意識する
プレゼンではとにかくバランスが命です。
スライド1ページがごちゃごちゃになり過ぎてもいけないし、逆に空白が多過ぎて後で見返したときに何を話していたのかがわからなくなるのもよくありません。
あとで見返してみたり、友だちや周りにいる人たちにも見てもらうと違う視点から見てもらうことができてよりいいものが仕上がりますよ。
次は今回作成したプレゼンを使って実際にプレゼンをどのように行うのかを説明していきます。
次回もお楽しみに☆