アスリートライターの本庄遥です!現在オーストラリアのローカルチームでソフトボールをしています。
突然ですが、みなさんテニスをされたことはありますか?
今回取材した方は、テニスに非常に似ているパデルという競技を行っています。
テニスコートがあってその中で競技を行うので一見テニスと見分けがつかないかもしれません。
しかし、実際に競技をしているところを見ると一目瞭然!非常に奥深いスポーツです。
今回は、そのパデルの選手にインタビューを行いました!
今回のピックアップアスリート
パデルとは?
日下部さんに取材する前にパデルがどんな競技が学んでおきましょう!
パデルとは、非常にテニスに似た競技なのですがラケット、コートの大きさ、そして一番大きな違いはルールにあります。
ラケット
ラケットはテニスのラケットと比べると長さが短く、ガットの部分が板になっています。
パデルとテニスはどう違うの?より引用
コートの大きさ
また、コートの大きさが違います。
実際に前回の体験会のときにコートに入ってみましたが、感覚的にはテニスコートとそこまで変わりませんでした。
パデルのコートはガラスで囲まれており、コートの外に出てプレーをすることはできません。
しかし、テニスはテニスコートの外も使って行いますよね。
それと比べるとガラスで囲まれているパデルは動く範囲が格段に狭くなります。
その分ラリーも続きやすくもなります。
ルール
1番の違いはルールでしょう。
テニスの場合、一度後ろにそらしてしまったボールは絶対に相手に返すことができません。
しかし、パデルの場合コート内でツーバウンドするまでは相手に返す権利があります。
後ろのガラスを器用に使って相手に返すことができます。
口頭でご説明するよりも動画の方がわかりやすいので、こちらをご覧ください。
ではここからは日下部さんにインタビューして、パデルの魅力をさらに語っていただきましょう!
競技を始めたきっかけ
ーーー日下部さんがパデルを始めたきっかけを教えてください。
もともと、テニスを幼い頃から始めていたのですが、たまたま入ったサークルの先輩がパデルをしていたことがきっかけでパデルを始めました。
その先輩が当時日本ランキング2位だったこともあり、僕自身にとってかなり身近なスポーツでした。
始めてパデルをしたとき、「テニスの10倍楽しい!!」とすぐにパデルの虜になり、テニスがひと段落した大学3年生から本格的にパデルに移行しました。
競技の魅力
ーーーパデルの魅力を教えてください。
まずは、誰でも始めやすいスポーツということですね。
スペイン発祥のスポーツなので、人との距離が比較的近いスポーツだなとも感じています。
スペイン人はサルサダンスも有名で、非常に陽気な方が多くそういったパーソナリティがパデルをしている人たちの距離を縮めているように感じます。
海外で試合をしたときすぐに友だちもできましたし、非常にフレンドリーです。
テニスって、結構上級者とそうじゃない人が遊びでプレーするとき、強い人が弱い人に気を使ってやることってありますよね?
パデルって、強くアタックを打たれたら100%返せない!ってならなくて、壁に当たった後必ずボールが緩くなって相手に返せるようになるんです。
そういう面では、初心者の方がもっと上手くなりたいと思う気持ちが強くなり上達も早いです。
ーーー私もテニス全く未経験だったのですが、今回パデルを経験してみて感じました。その他の魅力もありますか?
パデルはダイエットにも向いているんです。
テニスと違って、壁がある分ラリーが続きやすいんです。
そのため、マラソンや自転車よりも1時間の消費量が多いとも言われています。
楽しくやりながらダイエットもできる競技なので、生涯スポーツにも向いていると感じています。
現在抱える問題
ーーー今パデルをされている中で抱えている問題があれば教えてください。
1番は金銭的な問題ですね。
業界全体でどう黒字化していくかが課題となっています。
競技としては非常に面白いのですが、コートがガラス張りなので、コストがかかってしまいます。
それに伴い、選手が練習のためにコートを借りるのも非常に高くついてしまいます。
1時間の利用で4000円のところもあります。
ーーー前回初めて値段を聞いてびっくりしました(笑)コストの面は今後かなり課題となってくると感じますね。
そうですね。
教会の方とも協力しながら、工夫する必要があると感じています。
その他には、他の国と日本の実力を比べたときにまだまだ実力不足なことです。
女子はなんとかしがみついて日本の力も上がってきているのですが、男子の方はまだまだです。
前回の世界選手権の予選でオーストラリアに負けたんですけど、そのオーストラリアでさえ世界選手権で1セットも取れずに敗退したんです。
それほど世界との差は開いているので、発祥地のスペインから高い技術力を盗む必要もありますね。
将来的には、現地に足を運んで学んでみたいなと思っています。
ーーー前回、日下部さんは日本ランクが2位とおっしゃっていましたがそれはどのように決まっているのでしょうか?
そのランキングの付け方は、国内大会での戦績をポイント制でつけていてそのポイントが一番高い人から順番が決まっていくシステムになっています。
実際問題、そのポイントシステムも関東、関西の大会ごとに加算されていくシステムなのである程度金銭面勝負になってしまっています。
お金があってもなくても、しっかり強さでランキングをつけてほしいというのが切実な願いですね。
今後の目標
ーーー最後に今後の目標を教えてください。
まずは世界ランクを上げることと、パデルをもっとたくさんの方に知ってもらえるように活動することです。
こないだ45歳のめちゃくちゃ強い世界ランク20位くらいの方にお会いしたときに、その方が23歳からパデルを始めたっておっしゃってて。
このようにパデルは40歳台のトップ選手も多く、その意味ではパデルは経験がものをいうとても息が長いスポーツです。
僕自身、今年で4年目の経歴で24歳なのですが、その人とお会いしたときに今から始めても可能性が十分にあるなと感じました。
ーーー実際にパデルの人口は伸びているのでしょうか?
かなり伸びてきていますね。
コート数が世界的に見ても伸び続けています。
日本の認知度としてはまだまだ低いですが、これからどんどんテレビ等でも取り上げられる機会も増えることが予想されますし、これからのパデル文化が発展することにかなり期待ができます。
これからパデルを広めていくためにも、体験会を積極的に開いて行きたいと思います。
前回アスカツの記事でも掲載されていましたが、2/18に大井町のスポルで体験会を行います!
ぜひたくさんの方に来ていただきたいですね!
→ご参加のご連絡はこちらから
アスリートライターから見た日下部さんの魅力
日下部さんの魅力は頭の回転の速さです。
日下部さんはプログラミング能力があったり、幼少期にアメリカで日本語学校に通いながら英語も学んでいたので、価値観も非常にフレキシブルです。
ご自身の経験を生かし、今後パデルの発展に貢献すること間違いなしです!
日下部さんをもっと知りたい方はこちらから