皆さん、こんにちは!現在オーストラリア・メルボルンでチアリーディング選手兼コーチとして活動中の笠原園花です。
今回はなんと、同じ競技を行い、2020年の4月末にアメリカで開催されるチアリーディンの世界大会に出場する大和田こまちさんを取材しました。部門こそ違うものの、同じ大会で同じ目標に向かって頑張る大和田さんの今の思い、これからの目標について伺ってきました!
大和田こまちさん自己紹介
東京都大田区出身の16歳。6歳から地元のチアリーディングチームで競技をはじめ、2016年、中学1年生の時には日本代表として世界大会にも赴いた。世界大会から帰国後は1年チアから離れることとなるが、「世界をもう一度目指したい」という気持ちが強くなり、現在、中学卒業と同時にカナダのモントリオールに渡航。単身チアリーディング留学をしている。
なぜわざわざ海外へ?
理由はいくつかある。一つは、母からの言葉。二つ目は、中学1年生の時の世界大会での悔しい経験だ。
6歳の頃からチアリーディングを始め、すでに競技歴は10年。幼い頃からYoutubeでチアリーディングの海外強豪チームの迫力のある演技を見ることが多かった。その影響なのか、中学2年生の頃からは漠然と「海外の高校に進学したい」と思うようになっていた。中学3年生、進路をいよいよ決めなければならなくなった際、母からこう言われた。「海外に行くんじゃないの?いつも言っているばかりで行動に移さないなら意味がないよ。」この言葉で、火がついた。やってやろう!私は海外に行くんだ!
そして、2つ目は、忘れもしない世界大会での悔しい思い出がきっかけだ。中学1年生の時に日本代表メンバーに選ばれ、アメリカの世界大会の会場まで足を運ぶも、補欠選手であったため実際に世界大会の舞台に立てることはなかった。目の前にはずっと憧れていた舞台。そして、その舞台の上で輝くチームメイト達。
悔しい。私もいつかここで輝きたい。
そんな悔しい思いが、海外でチアリーディングをする原動力になった。
渡航先カナダ・モントリオールでの苦労
強い決意のもと、2018年4月にアメリカに次いでチアリーディングの技術が進んでいるカナダへ向かった。カナダで最も最大かつ有名、強豪チームの練習に参加できることとなったが、全てが最初からうまくいったわけではなかった。
世界大会への出場を目指したいと意気込んではいたものの、400人以上も所属するマンモスチームだ。その中から出場メンバーに選ばれる保証はない。
また、慣れていない海外という土地で、最初の1週間はホームシックにもなった。電車や地下鉄の駅の雰囲気がとても暗く、渡航当時は天気もどんよりとした日が続き、日本に帰りたいと思ったこともあった。
さらに、カナダのモントリオールはフランス語圏であるため、チームの練習もフランス語で行われることが多い。コーチがフランス語で話すこともあるため、内容を理解できない苦しさも味わった。
そんな苦しい時に間近で見た、2019年の世界大会出場チームの迫力のある演技。「そうだ、私は来年世界大会にでるためにここにきた。絶対にメンバーに選ばれて世界大会の舞台に立つんだ」と当初の熱い思いを思い出した。
2020年、ついに夢の舞台へ
渡航当初は慣れない環境に若干の戸惑いはありながらも、練習をつづけ、見事、カナダの有名チームの世界大会メンバーに選ばれた。
3年前に悔しい思いをして帰ってきた舞台「チアリーディングの世界大会」にいよいよ出場することができるのだ!
チームの方針として「自分たちの力を出し切ること」があくまでも目標であるため、世界一になるとかメダルを獲得するといった目標はない。しかし、自身がカナダで1年学んだことを出し切れるような世界大会にしたい。
将来は日本のチア界を支えたい
大学進学は考えているものの、現在は、世界レベルのチアリーディングに集中するために、高校には行かず、フランス語の語学学校に通いながらチアリーディングの練習に励んでいる。また、ただ練習して技術を学ぶだけではなく、「何が日本と異なるんだろう?」と常に疑問のアンテナを張りながら練習をしている。
海外でチアリーディングを学ぶことは簡単ではなく、費用もかかるため、すべての人が経験できるわけではない。今はそんなありがたみを噛みしめながら、自分がまずは世界レベルのチアリーディングを学び、今後は日本に帰国し、学んだことを未来の子供達に教える立場になりたい。
まとめ
16歳という若さで単身での留学を決意し、世界屈指の強豪チームでチアリーディングの練習に励む大和田選手。数年後にはオリンピック競技にもなると言われているチアリーディングという競技において、選手としてもコーチとしても活躍する大和田選手を期待したい。
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