神戸えーしー(神戸AC)の代表を務める松井 一矢選手が、第32回福知山マラソン2024に骨髄バンク応援ランナーとして出場し、完走しました!松井選手より大会のレポートが届きましたので、ご紹介させていただきます。
松井 一矢選手について
選手としての活動もさることながら、2021年7月には骨髄バンクへドナー提供を行い、そこからまた競技復帰へ再始動というとても素晴らしい活動をしているアスリートの一人です。
競技者としてだけでなく、「アスリート人生」についてを深く考え、アスリートという役割を果たそうと活動しており、健康であるという恩恵を自分だけのものではなく、社会に還元しているアスリートです。
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▼これまでのマラソン経験・来歴
第2回神戸マラソン
年代別19歳以下の部 優勝
WT主催トライアスロン世界選手権大会
inスペイン(ロングディスタンス部門)日本代表
歴史街道・丹後ウルトラマラソン
京都マスターズ陸上競技選手権大会(年代別M25級5000m走)大会新記録樹立
100km 自己ベスト9時間26分
第32回福知山マラソン2024 要項
日時:2024年11月23日(土・祝)雨天決行
主催:福知山市、福知山市教育委員会、一般財団法人京都陸上競技協会、
福知山市陸上競技協会、一般財団法人福知山市スポーツ協会
主管:福知山マラソン実行委員会
競技種目:マラソン(42.195km) / ペアリレーマラソン(1区21.5km、2区20.7km)
/ チャレンジラン10km / ファンラン2km / ファンラン3km
コース:福知山マラソンコース(日本陸上競技連盟公認コース)
詳しい要項はこちら
福知山市×骨髄バンクの関係
京都府福知山市は骨髄バンク発祥の地と言われており、骨髄バンク設立の発端を作り、立ち上げに尽力された藤岡八重子さん(NPO法人献血と骨髄バンクの輪を広げる会 理事長)が福知山市在住との関係から、いのち輝く未来社会の実現を目指して、自治体としては全国に先駆けて「献血と骨髄バンクの支援を広げる都市宣言」を2020年(令和2年)9月10日に宣言をされました。
▼骨髄バンクとは
骨髄バンク(英訳:Marrow Donor Program)とは、白血病などの血液疾患の治療として造血幹細胞移植(特に骨髄移植)が必要な患者のために、血縁関係のない健康な人(非血縁者)から提供される骨髄液や末梢血幹細胞を患者にあっせんする仕組み、およびその業務を担う公的機関。骨髄バンク、日本赤十字社、厚生労働省と3つの組織が連携して、患者さんとドナー登録者を結ぶマッチングサービス。
公式サイト: https://www.jmdp.or.jp/
ドナー提供には免疫細胞の一種である白血球の血液型(HLA型)の一致が求められます。これは患者さんの体内に他人の血液が入った場合、拒絶反応に対するリスクを限りなく減らす為に必要で、このHLA型の適合確率は、兄弟姉妹で25%、祖父祖母で12.5%、親戚一同を超えて、家族外となれば、その適合確率はさらに低くなり、数十万から数百万分の一だと言われています。2024年11月現在のドナー登録人数は約55万人、骨髄バンクから適合者を待つ患者さんは全国で約1600人居ます。すべての人に治療する選択(希望の光)を届けるには、あなたのドナー登録が必要不可欠です。あなたの登録を待っている人が居るかもしれません。
#つなげオレンジプロジェクト
政府広報~命をつなぐ骨髄バンク~
NPO法人全国骨髄バンク推進連絡協議会
NPO法人関西骨髄バンク推進協会
第32回福知山マラソン2024 大会結果
登録の部男子
優勝 森井 勇磨 2:20:37(グロスタイム) 2:20:36(ネットタイム)
2位 門脇 空 2:26:25(グロスタイム) 2:26:21(ネットタイム)
3位 大江 剛俊 2:28:59(グロスタイム) 2:28:57(ネットタイム)
登録の部女子
優勝 廣川 風佳 2:44:24(グロスタイム) 2:44:21(ネットタイム)
2位 太田 美紀子 2:48:24(グロスタイム) 2:48:22(ネットタイム)
3位 塩﨑 日奈 2:49:27(グロスタイム) 2:49:22(ネットタイム)
詳しい結果はこちら
【松井選手結果】
結果:42.195km
ネットタイム 2時間51分45秒
グロスタイム 2時間51分50秒
総合順位 第83位/参加者3262人中
(陸連登録男子 第50位/対象者231人中)
松井 一矢選手コメント
福知山マラソンに6年ぶり4回目の出場をさせて頂きました。
今回は福知山市よりお声掛け頂き、献血・骨髄バンク応援ランナーとして「骨髄バンクへのご協力お願いします」と書かれた黄色タスキを装着して、福知山マラソンに出場するだけでなく、共にタスキを装着して走って頂けるランナーさんを募集し、マラソン挑戦だけでなく、みんなで一緒に啓発ボランティア活動に努めました。大会当日は福知山マラソン運営事務局及び福知山市のご厚意により、骨髄バンクPRブースをEXPO会場に設置してくださり、大会当日も呼び掛けを行いました。結果、40名を越えるランナーさんが骨髄バンク応援ランナーとして福知山マラソンを駆け抜けてくださいました。また開会式では、3分間という貴重な時間を頂き、マイクを握って骨髄バンクについてお話しをしました。
毎年、福知山マラソンの開催日は11月23日。数えて第32回目の開催となります。その間、2013年及び2014年には豪雨災害にも遭い、大会中止になった年もあります。福知山マラソンに挑戦できる歓びを噛み締め、全力で走り抜けました。
気候としては気温は10℃、肌に当たる風が冷たく感じられ、1週間前に開催された神戸マラソンが気温20℃で暑かったことを考えると、急激な寒さに震える身体がありました。この寒暖差を感じられるのも、生きてる証拠だと想うと、しっかりと味わおう!と僕は思いました。
レース展開、スタート直後は下り坂、そこから前半約10km地点までは街中走行になりテンションも上がりやすい。今年から一部コース変更によって、福知山城がチラ見できるようになりました。観光名所が増えるのは大事なことですね。
福知山城公式サイト:https://www.fukuchiyamacastle.jp/1週間前に挑戦した神戸マラソン。全力を尽くした後での福知山マラソン、深部の筋肉痛は抜けておらず、10kmに到達した時点ではすでに息が上がり、脚がパンパンで、悪魔の囁きが聞こえてきます。止めていいんだよ、スピードを落としていいんだよ。。いや、ここで諦める訳にはいかない。最後まで戦う。耐えに耐え、粘りに粘り。何度もギアを入れて、粘り強く。今できるすべてを尽くす想い。10km以降のコースは山間部と農地の中間域で小さな峠が連続であり、牛小屋の香りがあったり、地元民による吹奏楽やブラスバンド、ジャズバンドの演奏、演舞により沿道が賑わいを魅せる。「骨髄バンク頑張れー!!」鼓舞された声は、挑む気持ちが何度も高まっていきました。
中盤以降はチームメイトと並走。抜きつ抜かれつ。お互いにフラフラになりながらも、お互いに意識し合い、後半戦の苦しい領域を駆け抜けました。仲間の存在の大きさ、切磋琢磨してきたプロセスがさらに力になるのを感じたレースでもありました。
この度は骨髄バンク応援ランナーとして、福知山マラソンに挑戦する機会を与えてくださり、ありがとうございました。また想いに共感してくださるランナーさんの発掘にも大きく繋がりました。これからの日々も精進を続け、1人でも多くの患者さんやご家族の皆様に希望の光を届けられる社会の実現、及び、いのち輝く未来社会にみんなで向かっていきましょう。
【福知山マラソンと私(歴代記録)】
2013年(19歳) 中止→復興支援リレーマラソン
2015年(21歳) 3時間11分48秒
2017年(23歳) 2時間43分24秒
2018年(24歳) 2時間46分51秒
2024年(30歳) 2時間51分45秒 ←New
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