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【コースタルローイング】<4/28~30>ANOC World Beach Games 2023 Beach Sprints アジア大陸予選に出場!山領 夏実選手による大会への意気込み

大型連休、ゴールデンウィークまで1週間を切っている日本だが、4月28日(金)~30日(日)のゴールデンウィーク序盤にかけて、World Rowing Beach Sprint Qualifiers for World Beach Games2023 コースタルローイングのアジア大会予選がタイで行われる。

本大会に出場する山領夏実選手より、大会に向けた展望や意気込みを頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

コースタルローイングとは

コースタルローイングは2000年代に誕生した、オープンウォーターでボートを漕ぐ新しいローイングスポーツである。(コースタル[Coastal:沿岸の]という英語)

競技の発祥となった従来のローイング(ボート競技)は夏季オリンピック競技でもあり、流れのない穏やかな湖や川などのフラットウォーターで、区切られたレーンの中で直線距離のスピードを競う競技。
また、カヌーとは異なり、背中側が進行方向、後ろ向きに進む。

対してオープンウォーターで漕ぐコースタルローイングには、エンデュランスとビーチスプリントローイングの2種目がある。
今回行われる大会の開催種目はビーチスプリントで、砂浜のスプリントと海上のローイングを組み合わせた1対1で行う種目で、
砂浜からランニングしてボートに乗り込み、沖250m先のブイまで漕ぎ進みターン、ビーチに戻ってきてフィニッシュラインに先に走り込んでゴールボタンを押したクルーが勝者となる。

ビーチスプリントには、ビーチでのダッシュ力、潮の流れや波を読みながら漕ぐ沿岸内のナビゲーションスキル、そしてレースが連戦で行われるため、疲労下でのパフォーマンススキルが重要となる。
また、ボートへの乗り込みと着岸をサポートする「ボートハンドラー」との連携も非常に重要なチームスキルとなる。
(参照:日本ローイング協会https://www.jara.or.jp/coastal/current/)

World Rowing Beach Sprint Qualifiers for World Beach Games2023大会開催要項

【開催日】2023年4月28日(金)~30日(日)

【場所】タイ・パタヤ/ジョムティエンビーチ

【概要】2023年8月にバリで開催されるANOC World Beach Games2023の出場権をかけた、アジア大陸予選大陸。ビーチスプリントローイングという種目で開催され、上位2位までが8月の本戦への出場権を獲得する。

【開催カテゴリー】
ビーチスプリントローイング:全3カテゴリー
・CM1x (男子ソロ)
・CW1x (女子ソロ)☆
・CMix2x  (男女混合ダブル☆
☆:山領出場種目

【大会日程】(現地時間表記)
4/25(火)〜4/27(木) 現地公式トレーニング期間

4/28(金)
10:15〜10:38 CMix2x 予選タイムトライアル (日本時間12:15〜12:38)
14:10〜15:03 CW1x 予選タイムトライアル (日本時間16:10〜17:03)
16:20〜16:25 CMix2x  予選マッチレース   (日本時間18:20〜18:25)

4/29(土)
*CMix2x (男女混合ダブル)
10:56〜11:11 QuarterFinal1~4 (準々決勝)   (日本時間12:56〜13:11)
11:18〜11:25 SemiFinal1,2 (準決勝)      (日本時間13:18〜13:25)
11:37      FinalB (3,4位決定戦)      (日本時間13:37)
11:44      FinalA (1,2位決勝戦)      (日本時間13:44)

4/30(日)
*CW1x (女子ソロ)
14:58〜15:13 QuarterFinal1~4 (準々決勝)   (日本時間16:58〜17:13)
15:20〜15:27 SemiFinal1,2 (準決勝)      (日本時間17:20〜17:27)
15:39      FinalB (3,4位決定戦)      (日本時間17:39)
15:46      FinalA (1,2位決勝戦)      (日本時間17:46)

World Rowing Beach Sprint Qualifiers for World Beach Games2023大会展望

本大会は、2023年8月5日~12日にインドネシア・バリ島で開催される第2回ANOC World Beach Gamesのアジア大陸予選である。

ANOC World Beach Gamesは2019年にカタールで第1回大会を開催し、大成功をおさめた。
2023バリ大会のスポーツプログラムは、 アクアスロン、ビーチハンドボール、ビーチサッカー、ビーチテニス、ビーチバレーボール4×4、ビーチウォーターポロ、ビーチレスリング、個人型、オープンウォータースイミング5km、3×3バスケットボール、エアバドミントン、サーフィン、ビーチスプリントローイング、ウイングフォイルレーシングの14種目。

コースタルローイングは2028年ロサンゼルスオリンピックで正式採用が期待されるボートの新種目であるため、新しい競技として力を入れている競技の一つでもある。
世界大会に繋がる国際大会として、熱い戦いがタイで繰り広げられる。

山領 夏実選手の意気込み

ANOC World Beach Gamesは、2019年に第1回が開催され、
2023年大会が第2回目となる、ビーチ・ウォータースポーツ14競技からなる大会です。

ビーチスプリントローイングは今大会から初開催となり、
日本でも初めての出場を目指し、タイでのアジア大陸予選に挑みます。
私は、ひとり乗りの女子ソロとふたり乗りの男女混合ダブル(スターラインジャパン・中野紘志)の2種目でエントリーし、出場権獲得の2位入賞を目指します!

この出場権については、昨年10月に行われた世界選手権で6位以内入賞でストレートで獲得するルールでしたが、ソロとダブルはタイムトライアル敗退とベスト16で出場権獲得を逃しました。

昨年の世界選手権ではコースタルボートを漕ぐ技術や新たなフィジカル要素の獲得の必要性、レース経験の圧倒的不足を実感しました
私自身コースタルローイングをはじめて1年ほどでしたが、自分の力の及ばなさに涙した記憶があります。
あれから半年、ビーチスプリントのための技術とフィジカル研究をしてきました。
まだまだ経験不足ではありますが、日本チームの強みとして、”ボートハンドラーとの連携”があります。
ボートへの乗り込みと着岸・進行方向指示サポートなどを担うハンドラーとの連携は前大会でも他国をリードするものでした。

ビーチランと海上ローイングの多要素が含まれるこのビーチスプリント、自分の力だけでなく、
チームでの連携、そして多くの方にいただいているご支援やご声援を武器にレースに臨みたいと思います
荒波の中を進むエキサイティングさやビーチランでのスプリント勝負は、
競技をよく知らない方でも楽しんでいただけるレースだと思っています!

日本国内でもまだまだ競技人口やノウハウが少ないこの競技、日本代表とはいえ段取りも遠征費も全額を自費で賄い挑戦しています。
緊張もありますが、自分自身が全力で挑み、楽しみ、
そしてこの先やりたいと思ってくれる選手が存分に取り組める道をつくっていきたいと思います!

レースの結果や様子などは、私のinstagramアカウントとコースタルローイング日本チームのアカウントで随時配信して参ります。
是非フォローいただき、応援のほどよろしくお願いいたします。

山領夏実instagramアカウント >>> https://www.instagram.com/natsumi_yamaryo/
コースタルローイング日本チームinstagramアカウント >>> https://www.instagram.com/wadatsumi_japan/

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山領夏実選手のプロフィール

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