2023年5月20日にNAGOYAミライタワーにて、ステアクライミング(階段マラソン)国内サーキット戦の2023STAIRCLIMBING JAPAN CIRCUIT(SJC)の開幕戦の名古屋大会で開催される。
ステアクライミングとは?
「ステアクライミング(旧 バーティカルランニング)」とは、主に都市にある超高層ビルやタワーの非常階段を一気に駆け上る都市型ランニング種目です。できるだけ速く、階段を駆け上がりゴールに到達することを目的とするシンプルなスポーツです。
ステアクライミングは個人競技であり、参加者はレースにより一人ずつスタートラインから時間差でスタートする場合や、ある一定の人数で一斉にスタートする場合があり、いずれもタイミングを計測しながら階段を駆け上がります。競技中は、階段の段差を飛ばしたり、手すりを利用したりすることなど様々なテクニックを使うことができます。競技者は階段を駆け上がる際に、効率的なステップ法やトレーニングによる体力と持久力を駆使する必要があります。
ステアクライミングは非常にハードなスポーツであり、筋力、持久力、爆発力、柔軟性など、様々な要素を求められます。参加者はトレーニングを通じて体力を高め、階段の駆け上がり方やタイミングを研究し、最速の記録を目指します。
この競技には国際的な競技団体である「Vertical World Circuit」が存在し、世界各地で様々な大会やシリーズが開催されています。有名な大会としては、エンパイアステートビルやエッフェル塔などの有名な建造物の階段を使用したレースがあります。
ステアクライミングは、他のランニング競技とは異なる独自の挑戦を提供し、エキサイティングなスポーツ体験を追求する人々に人気があります。また、フィットネス目的で階段を駆け上がるエクササイズとしても広く行われています。
STAIRCLIMBING JAPAN CIRCUIT(SJC)とは
2022年より日本初で東名阪での国内サーキットがスタート。今年も国内を代表する3都市での開催を予定しています。
ストイックにタイムを目指すもよし、マイペースで上るもよし、成長した子供と勝負するもよし、会社仲間で参加するもよし、 誰もがチャレンジできるスポーツです。通常のマラソンなどと比べて短時間での競技になりますが、強度は高く大きな達成感を味わえます。
名古屋大会の舞台は栄のシンボルタワー中部電力ミライタワー(旧 名古屋テレビ塔)。日本初のテレビ電波塔であり、日本で初めて階段駆け上がり競争が公式に開催されたタワーでもあります。昨年、全国のタワーとしては初となる国の重要文化財に指定されました。フィニッシュまでの高さ90m(階段数415段)の展望台スカイデッキ。高さは他の会場に比べて低いですが、階段高や平行移動区間、フィニッシュ前に上がる斜度など
短いながらバリエーションに富んだコースです。また今回のサーキット戦の中で唯一の屋外階段レースとなっており、ちょっとしたスリルも満喫できる1戦です。
2023 SJC エリート カテゴリ
SJCには一般参加カテゴリとは別に選抜されたエリート選手、男子21名女子12名のみが参戦するエリートカテゴリがあり、全3戦の獲得ポイントで年間ランキングを決定します。
本競技の世界ランカーも国内選手も名を連ね、非常にハイレベルな戦いとなります。
各大会の男女上位入賞者と年間ランキング1位の選手には賞金も授与される国内最高峰のサーキットレースです。
2023 SJC エリート カテゴリー注目選手(男子)
2022年の年間チャンピオンの渡辺良治選手や、2022年は出場していたトップスパルタンレーサーなど階段レースで実績のある選手の参戦がなくやや寂しくも感じるが、今年も上位争いがし烈になりそうな様相を呈している。
矢島昭輝(階段坊主)
2022年VJC年間ランキング2位、東京タワー階段競走2連覇(最速記録保持者)。2022年の実績から多くのスポンサー企業や支援者が付き、スポンサー企業の協力により毎週高層ビルの階段練習ができるなど競技環境面も整い、地元名古屋では絶対負けられない、いや、負けてはいけない立場にいる最有力選手。
加藤浩
2022年ステアクライミング世界選手権5位、2021年東京タワー階段競走優勝、2022年スパルタンレース日本選手権優勝など輝かしい実績を持つ。その不敵な笑みの中の燃える闘志で、昨年準優勝からの雪辱で優勝できるかに注目が集まる。
高村純太
2022年ステアクライミング世界選手権6位、2022年全日本バーティカルランニング選手権3位。第三回Stairs Rallyでは総合優勝などどのレンジでも結果を残している実力者。昨年は一般の部でエリートで表彰台レベルの記録をたたき出しており、そのメガネの奥に潜む底知れるパワーとスピードで優勝を目指す。
小山孝明
ステアクライミングにおいてはフロンティア。昨今は国内では優勝から久しく遠ざかっていたものの、昨年より海外レースには積極的に参戦し、優勝もして実力を見せてきた。選手としての立場と運営側としての立場という両側面のメリット・デメリットがある中で、本大会ではどこまで上位争いに食い込み、今回男女とも多数のエリート選手を送り込んできた階段チーム『LANDMARKS』のリーダーとして恥じないレースをして欲しいものである。
涌嶋優
2022年VJC名古屋大会エリート5位。2022年は故障などによる体調不良が続き、本人の思うような結果は得られなかったが、持ち前の長い脚のリーチはMIRAIタワーの高さのある段差では有利に働く可能性が高く、復活の走りを期待したい。
その他、ステアクライミング全日本選手権準優勝の加藤聡、2022VJC一般の部準優勝の緒方航、仮装でお馴染みの”走れミク”こと遠藤 直弥、走る先生・上杉 博一、インラインスケート・戸取大樹など実績のある実力者などにも注目が集まる。
2023 SJC エリート カテゴリー注目選手(女子)
2021年で本会場でのレースで優勝し、前回3位のスパルタンレーサーの陣在ほのか選手などの参戦はなく、全体でも12名と男子と比べると人数的にはやや寂しいものの、本会場で実績のある選手が集まっている。
立石 ゆう子
2022ステアクライミング世界選手権 2位、2022VJC総合ランキング 1位。ステアクライミングの女性第一人者として、そして一児のママアスリートとして、階段界をけん引している最有力選手。積極的に海外レースにも参戦し、確実に実力を上げており、昨年に続く優勝を上げれるかに注目が集まる。
國本 智世
2021ミライタワースカイラン 3位、2022VJC名古屋大会 準優勝と本会場では相性がいい選手。アスリート風OLとして多忙に働きながらも、スパルタンレースなど幅広くマルチにエンジョイしながら活動している姿が印象的。本会も持ち前の長いリーチを活かして、上位争いを繰り広げてくれることを期待する。
原⽥ 知華⼦
階段経験はまだ浅いが、第三回Stairs Rallyでは女子総合優勝し、海外レースでも結果を残すなど今女子では一番乗っている選手。スプリント種目であれば、立石に勝つこともあり、この勢いでこのビックレースでタイトルをとれるかに注目したい。
その他、2022年ステアクライミング世界選手権3位の沢田愛里、2022一般女子優勝のサンドホファー リン、2022ミライタワースカイラン一般の部 優勝の長谷川 由理など有力選手にも注目だ。
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