スポンサー収入・賞金・講演料・SNS収益など、アスリートの収入源は年々多様化しています。
一方で「どこまでが申告対象?」「経費は何がOK?」「会社員アスリートの副業は?」といった不安も多いはず。
本記事では、アスリートが確定申告で押さえるべきポイントを、実務ベースでまとめます。
※本記事は一般的な情報提供です。個別の税務判断は状況により異なるため、必要に応じて税理士・所轄税務署へご相談ください。
結論:まずは「収入の種類」と「経費の根拠」を整理する
- どこから・何の名目で入金されたか(スポンサー料/賞金/出演料/物販/SNS収益など)を一覧化
- 競技活動に必要な支出(遠征費・用具・トレーナー等)を、領収書・明細で裏付け
- 所得区分(事業所得/雑所得など)と、申告の型(白色/青色)を決める
申告期限と提出方法(概要)
確定申告は毎年期限があります。提出方法は、郵送・持参・e-Taxなど複数あります。
国税庁の確定申告特設ページで最新情報を確認することが大切です。
1. アスリートに多い「申告が必要になりやすい収入」一覧
(1)スポンサー料・支援金・活動支援金
- 月額・年額スポンサー料
- 活動支援金(遠征費補助・強化費など)
- 成果に応じた報奨(契約に基づく成果報酬)
入金名目が「寄付」「協賛」「支援金」であっても、実態として対価性があれば課税関係が発生します。
契約書/合意メール/請求書/振込明細を必ずセットで整理しましょう。
(2)賞金・大会出場関連
- 賞金(国内・海外)
- 順位に応じた報奨
- 大会出演料・招待費
大会側が源泉徴収している場合もあります。支払調書や案内メールは必ず保管してください。
(3)講演料・イベント出演料・メディア出演
- 講演会・学校訪問・企業研修
- 番組出演・広告出演・撮影協力
- アンバサダー業務・解説業務
(4)SNS・ネット収益
- YouTube広告・メンバーシップ
- Instagram/TikTokタイアップ
- アフィリエイト・オンラインサロン
- 自社EC・グッズ販売
2. 所得区分が重要:事業所得か、雑所得か
特に論点になりやすいのが事業所得と雑所得の違いです。
事業所得になりやすいケース
- 活動が反復継続している
- スポンサー獲得や営業活動など、収入目的の行動が明確
- 帳簿・請求・契約など管理体制が整っている
雑所得になりやすいケース
- 単発・臨時収入が中心
- 継続性・事業性が弱い
- 管理実態が薄い
所得区分は個別判断になります。収入の継続性と帳簿管理の実態を整えることが重要です。
3. 経費にできるもの・できないもの
経費になりやすい例
- 遠征費:交通費・宿泊費・現地移動
- 用具費:競技専用用具・消耗品
- トレーニング費:ジム・コーチ・治療費
- 登録費:団体登録・保険料
- 発信関連:カメラ・編集ソフト・制作外注
注意が必要なもの
- 衣類(競技専用かどうか)
- 通信費(活動割合で按分)
- 家賃・光熱費(活動スペース割合で按分)
- 飲食費(私的扱いになりやすい)
領収書+「何のため?」メモを残すことが最大の防御になります。
4. 青色申告のメリットと準備
青色申告は要件がありますが、継続収入があるアスリートには大きなメリットがあります。
- 事前に青色申告承認申請を行う
- 事業用口座・カードを分ける
- 会計ソフトで日々記帳する
5. 会社員・学生アスリートの注意点
会社員の場合
- 年末調整は給与のみ対象
- スポンサー収入は別途申告が必要な場合あり
学生の場合
- 扶養範囲への影響
- 家族の社会保険への影響
6. 実務フロー:確定申告7ステップ
- 収入を一覧化
- 入金証跡を整理
- 経費証憑を集める
- 按分対象を決める
- 所得区分・申告方法決定
- 申告書作成
- 期限内提出・納税
7. 信頼を高める会計管理術
- スポンサーレポートと会計項目を一致させる
- 使途を明確に説明できる体制を作る
- 活動報告を定期化する
まとめ:確定申告は“信用”をつくる作業
- 収入が増えるほど管理は必須
- 透明性はスポンサーからの信頼につながる
- 整理=次のステージへの準備
Find-FCとしても、アスリートが安心して挑戦できる環境整備をサポートしていきます。
まずは収入一覧を作ることから始めましょう。
























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