チアリーディングといえば「フレー!フレー!」と行う応援が元となった競技。
そんな応援から派生した「競技チアリーディング」を競技として行なっている笠原さんが、日本から海外へ飛び出し世界大会を狙っていると噂を聞きつけました!
そんな彼女に現在の活動、そして将来の夢を語っていただきました。
まずは彼女の演技を見てもらえればと思います!
自己紹介
ーーー笠原さん初めまして!本日はよろしくお願いします!
笠原さん:よろしくお願いします!
ーーーでは早速自己紹介からお願いします。
笠原さん:東京生まれ東京育ちの競技チアリーディングをしている笠原園花と申します。
チアリーディングを始めたきっかけ
ーーー笠原さんはチアリーディングを始めたきっかけはありますか?
笠原さん:もともと小学校5年生から中学3年生までダンスを習っていました。高校もダンス部に入る予定だったんですけど、新入生歓迎会でチアリーディングを初めて目の当たりにして「これやりたい!!」ってすぐに思いました。それがチアリーディングを始めた一番初めのきっかけです。
ーーー今も海外でされているということは、かなりの強豪校で戦っていたのでしょうか?
笠原さん:入学した当時はあまり強くないチームでしたが、私が最後の大会では全国大会4位まで上り詰めることができました。この経験から「やってみたらなんでもできる!」という自信には繋がったと思います。
ーーー大学でも続けられたと思うのですが、その時も強いチームに行ったのでしょうか?
笠原さん:大学は元々全然違う大学を考えていたのですが、強いチームで最適な環境でチアリーディングをしたいという思いが強く、青山学院大学を志望校にしました。急遽変えたこともあり、当時を振り返ると大変でしたが強豪校の大学に行けてよかったと感じています。
海外でチアリーディングをやるまでの道のり
ーーー現在オーストラリアでチアリーディングをされていますが、海外には元々興味があったのでしょうか?
笠原さん:きっかけは、毎年チアリーディング国際アジア大会が日本で行われていてその時に海外のチームのアシスタントスタッフを担当したことがきっかけです。当時は大学三年生でした。その時に「海外の選手と触れ合うって楽しい!」と漠然に思うようになっていました。大学の時に韓国に1年間語学留学をしたことがあって、その時も現地でチアリーディングを一緒にやったりもしていました。
ーーー本当にチアが大好きなんですね!
笠原さん:そうなんです!大学卒業後社会人になってからも旅行がてらいろんな国のチアリーディングチームと練習を一緒に行いました。そういったチアリーディングを通じて海外の人と関わることが本当に楽しかったです。
ーーー競技として戦いたいという気持ちより、チアリーディング自体が本当に楽しくてやっていることが伝わってきます。オーストラリアに行くことになったきっかけはありますか?
笠原さん:元々ドバイで仕事をしていたのですが、その仕事を辞めてまでチアリーディングをしていくっていう気は正直なかったので、一番初めは3ヶ月だけ休職していくことを決めました。第一志望はチアリーディングの本場アメリカですることだったのですが、強いチームでしかやらないことも決めていたので、アメリカの上位5チームに絞って3ヶ月だけチームに入れてくれないかとお願いしました。
ーーー腹をくくっていった感じですね。
笠原さん:そうですね。ですが結果は3ヶ月だけという短期間、そして大会シーズンも重なってしまい全てのチームに断られてしましました。
ーーーアメリカはビザも厳しいですし、アメリでやること自体なかなか難しいのも現状ですよね。
笠原さん:そうなんです。そこからもう少し探していると、世界3位に入るチームが1つだけオーストラリアのメルボルンという地域にあることを見つけました。5チームにも断られているし、今回も厳しいかなと思いながら思いを伝えたら「とりあえず来てみなさい」と言ってもらいました。
ーーー見てもらえること自体チャンスですね!
笠原さん:そうなんです。ただでさえ、短い期間でたった3ヶ月なんて今思うと難しいことだらけですよね。そこで色んな技をトライさせてもらい入団できることが決定しました。もちろんできる技もあればできない技もありましたが、合格ラインには達することができて3ヶ月間ローカルチームで戦うことができるようになりました。コーチ寛容さに感謝です。
チアリーディングの魅力
ーーーチアリーディングって元々応援することがメインだった歴史がある競技で今もよく野球やサッカーを中心にチアリーディングが応援に来てくれる競技も多いですよね。その中で競技チアリーディングの魅力を教えていただけますか?
笠原さん:他の競技って、打てなくて落ち込んでいることとか何か嫌なことがあって嫌な顔してることがあっても点数に直結的につながることってないですよね。ですが、チアリーディングの場合元々応援をする競技ということもあり、高いところが怖かったり、落ちそうで怖くなったりしても、どんな時でも笑顔で演技をやり続けなければいけないんです。表情は表現力として点数を左右してしまうので、どんな状況下でも絶対に笑顔で演技をやり続けるというストイックさは魅力的だと思います。
困難を乗り越えた経験
ーーーオーストラリアは英語圏ですし、アメリカのチームに断り続けられたことを聞いているとかなり入部する過程で苦労されたと思います。特にチアリーディングという阿吽の呼吸が非常に大事な競技では慣れるまで大変だったのではないでしょうか?
笠原さん:確かに初めの方はありましたね。下の人の顔面に肘打ちしちゃったり。ですが、回数を重ねていくにつれてどんどん成長できたと思います。
世界大会に挑戦することを決めたきっかけ
ーーー初め来た時は3ヶ月のツーリストビザで来られていたと思うのですが、現在はどのように滞在されていますか?
笠原さん:今はワーキングホリデービザで滞在しています。(30歳までに1人1回だけ使える現地で働けるビザのこと)3ヶ月だけだと思って行った後、ドバイに戻って仕事に励んでいました。その時は正直もうチアリーディングも十分にできたし満足しているところでした。ある日仕事をしているときにオーストラリアのチームから「世界大会のメンバーになってほしい」と連絡がありました。その時には正直迷いましたが、もうここでやるしかないと思い、仕事も辞めてワーキングホリデービザで海外に来ることを決めました。
ーーー今オーストラリアでチアリーディングをしながら仕事もされていると思うのですが生活はいかがでしょうか?
笠原さん:正直現地での生活にいっぱいいっぱいになり過ぎて、チアリーディングの練習に全然集中できない時期がありました。チアリーディングをやりに来たのに、こんなに身体をボロボロにしてまで働きながらする意味ってなんだろうと辛かった時期もありました。その時期にスポンサーを探してみようと思いFind-FCにたどり着いたんです。
ーーー私も2、3ヶ月前までは朝トレーニングをして9時から学校3時に終わり4時から仕事して11時に終わる…みたいなことを週4回繰り返してましたね〜。そのお陰で体調はいつになっても優れない感じで競技にも支障は多少なりとも出ていただろうなと今思えば感じますね。
笠原さん:もう本当にそんな感じで。これからもっとやり方とかも変えていかなきゃいけないしもっとアスリートがいい方法でやれると感じています。
今後の目標
ーーー最後に今後の目標を教えてください!
笠原さん:まずは2020年にある世界大会でオーストラリアのチーム代表で優勝することです。
ーーー国籍上大丈夫なんですか??
笠原さん:オーストラリアのチーム代表ではありますが、チアリーディングって大会が2パターンあって国代表、チーム代表という形になっています。私が目指しているのはクラブチーム代表の方でこちらの方は国籍関係なく出れるルールになっています。
ーーーでは笠原さん以外にも目指す人たちももっと出てきてほしいですね!!海外に行っても世界大会を目指せる環境なんて素敵過ぎます…。笠原さんの中での最終目標はありますか?
笠原さん:チアリーディングがアメリカのオリンピックの大会の時に復活する可能性があるので、そこで選手あるいは監督として活躍したいですね。
ーーー監督として…ということは教えるのも好きだったりするんですか?
笠原さん:教えるのすごく好きなんです。実はこれからオーストラリアでチア教室を日本人の子どもたち向けに行うんです!親御さんたちからもかなり期待度が高く、海外にいる子たちがスポーツを通じて日本語に触れるいい機会になると感じています。
ーーー素敵な企画ですね!実力がある方に教えてもらえたらより強化もされるだろうし、需要がありそうですね!将来の目標に向かって頑張りましょう!今日は取材を受けてくださりありがとうございました。
笠原さん:ありがとうございました!
アスリートライターが感じた笠原さんの魅力
今回の取材を通して感じた笠原さんの魅力は、行動力と熱意。
自分の道は自分で切り開く。という熱い思いと決して妥協しない姿勢はアスリートの鏡です。
また、チアリーディングというアスリート界の中でも少し特殊な演技力がポイントになる競技で、呼吸を合わせて海外の人たちと競技をする姿には感心しています。
私も彼女に負けずに頑張ります!
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