
アスリート支援と地域経済支援の為に!第1回Find-FCアスリート合宿in身延山【2021/4/24~25】
こんにちは、階段坊主ことバーティカルランナーの矢島昭輝です。
今回は私が修行をした地でもある身延山・七面山にてFind-FCアスリート合宿を開かせて頂きました。今回の合宿はコロナ終息祈願お百度参りをした際に集まった寄付金によって諸経費の大部分が賄われました。多くの寄付者の想いを一同に背負い、合宿に臨んだ7人のアスリートとスポンサー企業である東京メールサービスを代表してH様。共に汗を流し、笑顔を交わした2日間の出来事をここに報告します。
合宿の意義
まず、今回の合宿の目的は単にトレーニングや他アスリートとの交流が目的ではありませんでした。
〇コロナ禍により参拝や観光の打撃を受けた身延エリアの経済支援、および、アスリートによる魅力を発信。
この2つを押さえた上で、トレーニングと仏道修行に臨んだ2日間でした。
一口1000円で集った寄付金は140人もの賛同を得られて資金が集まり、とても多くの想いが詰まった資金です。その想いに感謝の気持ちを持って合宿に各々が臨み、現状日本の活力が下火となる中、今後それぞれの競技の分野で更に日本を盛り上げていける力を養うことが出来ました。
また、菩提梯という身延山が誇る階段はこれまでバーティカルランナー小山孝明選手がギネス記録を達成、私矢島がコロナ終息祈願お百度参り、また100往復タイムアタックチャレンジをした場所でもあります。
アスリートのみならず、多くの方々に菩提梯を一度は登ってほしいものです。「階段」の概念がきっと変わる事でしょう。
宿舎となった宿坊・武井坊さん

287段のモンスター階段・菩提悌
菩提梯ワークアウト
1日目のトレーニングは菩提梯で行いました。287段で高さ80mを誇る菩提梯はまさに階段モンスター。
ここを駆け上がる事は心肺能力の向上、足腰の強化、上半身と下半身の連動性向上に繋がります。
菩提梯ワークアウトの取り仕切り役は小山孝明選手が行いました。
数々のレースMCやレースを主催していることもあり、イベントの盛り上げ所やメニューの組み立てはピカ一。
トレーニングメニューとしては
② 各々1分間でどこまで駆け上がれるか。(一本)
③ 三船&矢島VS 他選手(一本)
「最初はウォーミングアップから始めます。」といいつつ、行われたリレー方式でのタイムバトルは白熱したものになり、五本目が終わる頃にはみんな疲労困憊。しかしここからが本番。ギネス記録の挑戦と同じ内容である一分間チャレンジ、2対多のメニューでは身体の底から最後の力を振り絞らんとみんな必死に。身体が動かない状態から如何にパフォーマンスを出すかという意識作りになったかと思います。
そして、階下で応援をして頂いた車いすフェンシング日本代表の河合紫乃選手も、トレーニングしている選手たちをと同じ空間で見守って頂いてたことで、お互いの刺激になったのではないでしょうか?
トレーニング後には、参加者全員で合唱。無事にワークアウトが終了できたことに感謝。
トレーニング後の夕食はカレー。正に合宿といった感じでしたが、「実はお寺とカレーは大いに関係があるんです。といいますのも…」という話のくだりはいったい何人の記憶に残っている事でしょう。
アスリート談義
1日目の締めとなったのはアスリート談義。一口にアスリートと言えどその活動内容、生活スタイルは皆それぞれ違います。会社で働きながら活動をする選手、スポーツ一本で活動をしている選手、この2つも更に細分化出来ることでしょう。今回のアスリート談義では一つの課題に向かい、4対4に分かれてディベート方式で意見を述べ合いました。
8人それぞれ異なったバックボーンを持ち、違う環境に身を置くアスリートだからこそ出来る話がある。それぞれ自分の立場の事も説明にいれて意見を交換し合い、普段は聞けないアスリートの本音、アスリートを支える企業側の本音も伺い聞ける良い場でした。
七面山参拝
2日目の朝はほとんどの者が筋肉痛で起床する中、我らが吉沢選手は朝5時30分から15㎞の朝ランへ。「階段走るより100㎞走る方が楽。」というパワーワードがまだ私の頭に残っています。
2日目の行程は七面山参詣組と身延山参詣組に分かれることに。
七面山組6人は距離4㎞標高1200ⅿアップのバーティカルコースへ。てっきり22歳の二人、西森選手と三船選手がぐいぐい進んでいくものと思っていたら、先に進んでいったのは45歳の吉沢選手と39歳の戸取選手でした。恐らく競技性が関係していることなのでしょうが、年齢は関係ない、いくつになっても強くなれるんだという事を改めて感じた瞬間でした。
七面山の山頂からは富士山を拝す事が出来、自然と皆から雄叫びが上がったのは嬉しかったです。ここを案内して良かったなと心の底から思いました。
見晴らしからの景色はとても良いもので、山頂のお寺敬慎院で頂いた精進料理も含め、身も心も満たされた七面山参拝となりました。
七面山下山後は滝行を体験することに。4月後半といえど山の水は冷たいもの。
身延山参拝
合宿2日目、小山孝明選手と河合紫乃選手は身延山への参拝と武井坊での体験プログラムとなりました。
以下小山孝明選手レポート送ります。
当日朝は久遠寺本堂にて七面山へ登る皆の安全を祈願した後、ロープウェイを使って身延山山頂に位置する思親閣へ。普段は歩きや走りで登るコースや雄大な景色を眼下にロープウェイでゆっくりと登る時間は、昨日の疲れが一気に癒える瞬間でした。
思親閣では小松上人から日蓮上人のお話を聞くことに。お寺が建てられた経緯を知ることで参拝の意義やその目的が明確になるなど、少しばかりですが教養を高めることに繋げることができました。
下山後は武井坊にて小松上人による瞑想。仏教とカレーの関係や武井坊など身延に纏わる話を聞きながら、やがて競技の”集中とは”の話題へ。「心とは湖だ」と、小松上人の世界観に引き込まれながら心を整える瞑想の時間。良くも悪くも自身が今どんな状態なのか把握することのできる素晴らしい機会となり、合宿とはいうものの、身体的な部分と併せて心の修行することで多方面から身延を存分に楽しむことができました。
仏道修行とアスリート
2日間の合宿ではトレーニングだけではなく、お経体験、瞑想体験、滝行、山岳修行など様々な仏道修行を体験して頂きました。仏道修行の大きな目的の一つは「自分と向き合う」ということです。面白いことに仏道修行に勝ち負けはありません。お経が上手い、長時間正座が出来る、長い間滝行が出来る、それ自体には何の意味もありません。どこまでいっても「自分と向き合う」こと、これが大事になります。つまり、自分と見つめ合う自分自身との闘いです。競技者として勝つか負けるかの世界で日々自身と向き合っているアスリートとは少し異なった自身へのアプローチだと思います。そういった意味では都会の喧騒から離れ、山々に囲まれた身延という聖地で様々な修行を以て自分と向き合えた事は今後のプラスになる事と思います。
アスリートたちの合宿の感想
以下、合宿参加者の感想となります。
東京メールサービスH様
菩提梯や七面山で出会った方々から感嘆の声があがったのを思い出します。
「えー?日本代表?」
「来週500kmのレース走るのー?」
そう声を上げる人は皆なぜか嬉しそうで、目が輝いています。嬉しいんです。本当に。
この、嬉しいっていうのは、その人が幸せってことで、「スポーツが与えるチカラ」のひとつだと改めて思いました。
アスリートとして大事なことに行動力、ブランディング能力、SNS発信力などがあげられるとは思いますが、山で出会った人たちの表情から「最後はやっぱり直接顔を合わせたときなんだよなー」と実感しました。
アスリート談義のときに吉沢さんがおっしゃっていたコミニケーション能力や社会常識、それと愛される人柄や人を気遣う優しさ、それらが必要だと思うのはそんな理由からです。
私も支援する企業の立場として、アスリートと社内の接点を設けて、お互い気持ちよく応援し、応援される関係を創り出すことができたら素晴らしい、と2日間寝食を共にして素直に感じました。
戸取大樹選手(インラインスケート)
スポーツのトレーニング合宿ではあるものの、身延および七面山の地そのものに根ざした催しであったなと思います。菩提悌の背景や七面山の成り立ちなど、その場その場で生の声で説明してもらえたことで合宿自体の厚みが増したように思います。この一年あまりはオンラインでの交流が盛んになりアスリート同士やスポーツ業界外の繋がりが増えたのは確実ですが、そこで収まっている中では今ひとつ殻を破りきれないと感じていたのは僕だけではないと思います。そのような中、二日間寝食動を共にして苦楽を現実に共有できたこと、一面的な付き合いではなく朝昼晩でそれぞれが違った顔を見せる楽しさがあったことが特によかったです。
小山孝明選手(バーティカルランニング)
各々スポーツに従事するバックボーンがそれぞれ違えど、修行に対して真剣に話し込む姿勢や、苦しいトレーニングに耐えようとする姿、時には子供のように楽しむことができたのも、それぞれスポーツを愛しているという共通の認識があるからこそと感じました。普段はスポーツ現場のみでの交流も、全員が同じ宿で同じ釜の飯を食べ、同じ目標に向かうという合宿ならではの最大の目的を楽しむことができました。日頃からFind-FCアスリートと過ごすことが多い私ですが、今回はスポンサー企業であるHさんにも帯同していただき、企業の生の声を聴くことができました。アスリートだけではない更に濃密で有意義な合宿らしい時間を楽しめたことに感謝します。
河合紫乃選手(車いすフェンシング)
昔からものすごい練習がきついところの高校で毎日、山ランニングと階段トレーニングがあったので懐かしく感じたのと、みなさんを見てわたしももう一度走りたい、みんなと階段のぼりたい、いや、必ず走る!走れるという目標ができました。たくさんの自然にも触れれてリフレッシュもできました。交流会でも普段はなかなかこのような機会がなかったので意見を聞けたし考えることもできました。このような機会は社会人になってからはないのでありがたく思いました。
西森海翔選手(スキージャンプ)
自分は最後まで行こうか迷っていましたが、来たら後悔のないくらい得るものが多かったと思います。同じような目標に向かっているアスリートとして語り合いの場やきついトレーニングを共に楽しく行うことで体の使い方やそれぞれの種目を知る機会になりました。また、瞑想やお経を読むこと、ご祈祷、滝行をさせてもらったことで普通の人生ではなかなか味わうことのできない体験ができて本当に来てよかったと感じました。
三船仁選手(武術太極拳)
大変充実した、実りのある合宿だったと感じています。身延町は新鮮な空気と美味しい水、美しい山々の景観が楽しめる素晴らしいところでした。この合宿を充実して過ごすことができたのも、身延町という魅力的な環境と、現地の人達の優しさによるところが大きかったと思います。またお経や滝行なども経験することができ、煩悩や悩みとは消そうとするものではなく、自分の周りに常につきまとうものであると自覚しました。煩悩や悩みを受け入れて向き合っていくことが大切であると学び、自身の生き方を考えさせられる良い機会になりました。
吉沢協平選手(ウルトラマラソン/Find-FC運営責任者)
まずは、今回寄付金を頂いた皆様、温かく歓迎下さった身延の皆様に感謝申し上げます。世の中がこのような時期ではありますが、ステイホームでじっとしていることも大事ですが、何かしらのアクションを起こすことで、微力ながら、それが経済を動かしたり、誰かの為になったり、そしてコロナで心の健康が病んでしまったこの世の中の、少しでも活力になればと願っています。そして、今回寝食を共にしたFind-FCの仲間たちに有意義な時間をありがとうございます。
まとめ
今回の合宿はFind-FC初の合宿となるもので、「超高強度トレーニング×仏道修行×山岳修行」という異色の組み合わせとなりました。普段使わない筋肉に存分に刺激を入れ「お尻を攣る」という初めての体験をした選手もいましたが、このように合宿では各々「初めて」の体験が多かったようです。「人は初めての事が多いほど進化するもの」という言葉を耳にしたことがありますが、参加者の競技人生において進化の一助となっていれば嬉しいです。
個人的に面白いなと思った事は、トレーニング中の参加者の言葉でした。競技特性がそれぞれ出ており、「ここにジャンプ台作って飛びたいです」、「階段バックにポーズ決めたら映ええるな」、「階段は登るんじゃなくて滑り登るイメージ」、「100㎞走った後からの階段バトルなら誰にも負けないよ?」などなど私が思いもしない言葉ばかりで、やっぱり色んな人が集まるってのはいいことだなと思いました。
今回様々なアスリートが集まり、バーティカルランニングという競技を体験して頂きましたが、バーティカルランニングは誰でも気軽に参入できる競技であり、特にトレーニングは全ての競技に繋がるものだと思います。
身延山や愛知県では定期的に練習会を開いていますので、今回参加できなかった方は是非一緒に汗を流せたらと思います。
末筆にはなりますが、この度合宿企画を任せて頂いた吉沢さん、合宿のサポートをして頂いた小山さん、ありがとうございました。
そして何よりコロナ終息祈願お百度参りに賛同して頂き、寄付金を出して頂いた多くの方々に心より感謝を申し上げます。
合掌
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