【日本一の監督対談】中央大学ハンドボール部・実方監督に迫る！全国大会４連覇の秘密とアスリートのキャリア

2025.03.07

近年、スポーツ選手のセカンドキャリアが注目を集める中、アスリートの新たな可能性を探るYouTube番組「アスリートキャリア」が話題を呼んでいます。この番組は、スポーツコミュニティ株式会社(（以下、スポーツコミュニティ）が制作しており、アスリートと企業経営者をつなぐ革新的なコンテンツを通じて、従来の就職マッチングの常識を覆す新しいアプローチを開始しました。
本記事では、「アスリートキャリア」で公開された注目の対談動画「【日本一の監督対談】全国大会４連覇の秘密を解く！［中央大学ハンドボール部］前編」に焦点を当て、その内容と、アスリートのキャリアという視点から得られる示唆を探ります。

スポーツコミュニティ株式会社

スポーツコミュニティ株式会社は、「スポーツ共育」を世界に広げることを理念とする企業です。

主な事業内容

– スクール事業

– 施設開放管理・部活動支援事業

– 幼稚園支援事業

– アスリート支援事業（セカンドキャリア支援を含む）

同社では、アスリートのセカンドキャリア支援にも力を入れており、その一環として中村社長自らYouTube番組「アスリートキャリア」の企画・運営をスタートしました。この番組は、新たなキャリアを模索するアスリートと、新たな人材を求める企業とのマッチングを目的としており、スポーツ選手のセカンドキャリア問題や、スポーツ能力がビジネスでも通用することを社会に発信していきます。

公式HP：https://sports-community.co.jp/
YouTube「アスリートキャリア」： https://www.youtube.com/@Athletecareer

全国大会４連覇の偉業を達成した名将・実方孝生監督

今回の動画に登場するのは、中央大学ハンドボール部を率い、インターカレッジで前人未到の４連覇を達成した実方孝生監督です。
対談相手は、同じくスポーツ指導者としての視点を持つ元プロ野球選手松田宣浩さんです。
動画では、実方監督の指導論はもちろんのこと、その異色のキャリアにも注目が集まります。なんと実方監督は、ハンドボールの指導者としてだけでなく、元アンダーアーマー株式会社ドーム（現：株式会社ドーム）で勤務していた経験を持つビジネスパーソンでもあるのです。

スポーツとビジネス、二つの世界で培われた知見

実方監督は、現役引退後、アパレル企業の山陽商会（当時バーバリーも扱っていた）にサラリーマンとして勤務し、40歳で部長に昇進するなどの実績を残しました。その後、48歳後半の頃に株式会社ドームへヘッドハンティングされ、アンダーアーマーの事業拡大に貢献しました。子会社設立時には社長を任され、従業員1200名規模の会社を4年で黒字化し、5年目には通常の経営状態に戻すという手腕を発揮しています。

このビジネス経験は、実方監督の指導にも大きな影響を与えていると考えられます。動画内では、チームの目標設定やモチベーション維持、組織運営といった観点からも興味深い発言が飛び出しています。例えば、株式会社ドームの子会社社長時代には、ビジョン・ミッション・バリューを明確化し、社員手帳を作成することで、組織のベクトルを合わせたエピソードが語られています。これは、スポーツチームの運営においても、目標を共有し、チームの理念を浸透させることの重要性を示唆していると言えるでしょう。

スポーツ界の縦社会と指導の変化

動画では、実方監督の選手時代の経験や、高校時代の恩師の指導についても触れられています。
実方監督の高校時代には、殴る蹴るなどの体罰は一切なく、論理的な説明と反復練習を重視する指導を受けていたと言います。これは、当時のスポーツ界においては珍しい指導方法であり、現在の実方監督の指導のベースとなっています。
一方で、実方監督自身の大学時代は、「４年生が神様で３年生が天皇、２年生が平民で１年生が奴隷」という厳しい上下関係が存在したそうです。しかし、自身が指導者となってからは、体罰や暴言に頼らず、高校生に理解させるためにハンドボールの理論を丁寧に説明することを重視しています。

アスリートのセカンドキャリアへの示唆

「アスリートキャリア」という番組が、スポーツ選手のセカンドキャリア問題や、スポーツ能力がビジネスでも通用することを社会に発信していくことを目的としているように、実方監督のキャリアは、まさにその可能性を示唆する好例と言えるでしょう。
現役時代の経験で培われた精神力や、目標達成への強い意識は、ビジネスの世界でも大いに活かせる力となります。実方監督のように、スポーツの世界で頂点を極めた人物が、ビジネスの世界でも成功を収めることができるという事実は、多くの現役アスリートにとって大きな希望となるはずです。