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アスリートの新たな可能性を切り拓く「アス女」企画 ~デュアルキャリアという生き方の提案~

現役アスリートとして活動を続けながら、将来のキャリアについて不安を抱えている方は少なくないでしょう。特に女性アスリートの場合、競技生活と社会復帰の両立は一層困難な課題となっています。そんな中、スポーツコミュニティ株式会社が運営するYouTubeチャンネル「アスリートキャリア」では、新たな取り組みとして「アス女(アスジョ)」という企画をスタートしました。

この企画は、現役の女性アスリートにスポットを当て、彼女たちの魅力や取り組みを広く社会に発信することで、ファンやスポンサーの獲得をサポートするものです。今回注目するのは、ビーチバレーボール選手の白幡亜美さんの事例。
彼女の挑戦を通じて、アスリートのセカンドキャリアという重要な課題に対する新しいアプローチを探っていきます。

アスリートのセカンドキャリア問題を解決する新企画「アス女」の誕生

現代のスポーツ界では、アスリートの競技生活後のキャリア形成が重要な課題となっています。特に女性アスリートは、競技と仕事の両立という難しい選択を迫られることが多く、その支援体制の充実が急務となっています。こうした背景を受けて登場したのが、「アスリートキャリア」チャンネルの新企画「アス女」です。

この企画では、現役女性アスリートが元プロ野球選手の松田宣浩さんとの勝負に挑戦し、勝利すれば30秒間のPRタイムを獲得できるという仕組みになっています。単なるエンターテインメントではなく、アスリートが自身の魅力や競技の素晴らしさを社会に発信する機会を提供することで、ファンやスポンサーとのマッチングを促進する狙いがあります。読者の皆さんも、この取り組みを通じて新たなアスリート支援のあり方を発見し、自身のキャリア戦略に活かしてみてはいかがでしょうか。

ビーチバレーボール選手・白幡亜美さんの挑戦

今回の「アス女」に登場したのは、ビーチバレーボール選手の白幡亜美さんです。彼女は小学1年生から大学4年生までインドアバレーボールに取り組んでいましたが、就職のタイミングで「なんか楽しそうだな」という興味本位からビーチバレーボールに転向した経歴を持ちます。

白幡さんによると、ビーチバレーボールは「映えるスポーツ」としての魅力があり、白い砂浜の上で青空の下、女性選手が水着姿でプレイする姿は非常に華やかで観客を魅了します。しかし、使用するボールはインドアバレーよりも柔らかく重く、外で行うため風の影響を受けやすいという技術的な難しさも併せ持っています。また、日焼け対策という女性アスリート特有の課題もあり、練習中に何度も日焼け止めを塗り直したり、飲む日焼け止めを使用したりと、様々な工夫を凝らしています。

松田さんとの3本勝負では、豆掴み、けん玉、ピンポン玉素手キャッチという競技に挑戦し、2勝1敗で見事勝利を収めました。特にけん玉では、2回とも成功して松田さんに勝利し、アスリートの多様な才能を印象づけました。

デュアルキャリアという選択肢の可能性

白幡さんの最も注目すべき点は、現役アスリート、会社員、大学のコーチという「3本の柱」で活動するデュアルキャリアの実践です。これは現代アスリートが直面する経済的課題と将来への不安に対する現実的な解決策として注目されています。

彼女がデュアルキャリアを選択した理由は明確で、「ビーチバレーボールだけでは生活していける競技ではない」という現実と、「引退後に一から社会人になるのが嫌だった」という将来への不安、そして「バレーがなくなった時に自分の価値がなくなるのではないか」という恐怖心があったからです。これらの感情は、多くのアスリートが共通して抱える悩みです。

実際のスケジュールは非常にハードで、始発電車で練習場に向かい、太陽が出ると同時に練習を開始し、午前中に練習を終えてすぐに会社に向かうという生活を続けています。当然、眠気や疲労との戦いもありますが、コーヒーを飲んで頑張っているとのこと。モチベーションの維持や気持ちの切り替えが難しい時期もありましたが、メンタルトレーナーからの「わざわざ分けなくていいんじゃない」というアドバイスを受けて、「私はもう二刀流だ」と自分に言い聞かせることで乗り越えています。

活動内容 具体的な取り組み 課題と対策
現役アスリート 早朝練習、全国ツアー参戦 風の影響、日焼け対策
会社員 午前練習後の勤務 眠気対策、時間管理
大学コーチ 週一回の指導、大会観戦 学生の自主性重視

この表が示すように、デュアルキャリアは決して簡単な道のりではありませんが、将来への備えという意味で一つの選択肢として考えられています。

アスリートと企業を結ぶマッチングの可能性

「アス女」企画は、アスリートの人間性や魅力を多角的に伝えることで、企業との新たなマッチング機会の創出を目指している企画です。白幡さんが獲得した30秒のPRタイムでは、ビーチバレーボールの魅力、全国各地で開催されるジャパンツアーの情報、そして「美味しいお酒、美味しい食べ物を食べながら応援してほしい」という親しみやすいメッセージを発信しました。

また、Instagramでの情報発信に力を入れていることや、そこから試合情報を確認できることなど、現代的なマーケティング手法も積極的に活用しています。これらの取り組みは、アスリートが単なる競技者ではなく、企業のブランドイメージ向上や顧客エンゲージメント強化に貢献できる人材であることを示しています。

企業側の視点で考えれば、こうしたアスリートの採用は、社内の活性化や新たな価値観の導入につながる可能性があります。 特にデュアルキャリアを実践するアスリートは、競技活動を通じて培った時間管理能力、目標達成能力、プレッシャーに負けない精神力など、ビジネスシーンでも活用できる可能性のある能力を持っていると考えられます。

スポーツコミュニティ株式会社では、アスリートのセカンドキャリア支援に積極的に取り組んでおり、YouTube番組「アスリートキャリア」を通じて、新たなキャリアを模索するアスリートと新たな人材を求める企業とのマッチングを促進しています。同社の取り組みは、スポーツ選手のセカンドキャリア問題の解決と、スポーツ能力がビジネスでも通用することの社会発信という二つの重要な役割を果たしています。

このようなデュアルキャリアの事例は、現役アスリートが抱える不安や課題に対する一つの参考例となり得ます。「アスリートキャリア」チャンネルでは、このような具体的事例を通じて、アスリートと企業双方にとって有益な情報を継続的に発信しています。このような取り組みを通じて、アスリートのキャリア形成に関する新たな可能性が模索されています。

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