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【アスリートインタビュー】世界王者の戦うママ、柔術・中山 有加選手の魅力に迫る!

【アスリートインタビュー】世界王者の戦うママ、柔術・中山 有加選手の魅力に迫る!

みなさんこんにちは!女子サッカーをしている大宮 玲央奈です。

今回のアスリートインタビューは、先日アブダビでの世界大会で見事チャンピオンに輝いた柔術・中山 有加選手です!

自己紹介

ーーーまずは自己紹介をお願いします。

柔術やっています、中山有加です。

ーーー元々は柔道をされていたとお聞きしました。

そうなんです、3歳から30歳くらいまでずっと柔道をやっていて、実業団で日本一になってそのまま引退してコーチをやっていました。
その後、結婚して子どもが生まれて、指導者としてこれからずっと長くやっていくのかなと思ってたんですけど、やっぱりまだ現役に未練を残したままコーチをやっていました。
子どもが1歳になったときに、自分の中でもう一度現役をやろうと決断して一昨年から柔術をやり始めて、昨年末にアブダビの世界大会に出場して優勝できたというところです。

ーーー引退からの復帰、そして世界一という絵にかいたような素晴らしい活躍をしている中山さん、本日はよろしくお願いします!

ありがとうございます。
柔術歴はまだまだ浅いですが、「ママでも頑張れるよ」みたいなところを発信していけたらいいなと思っています。
よろしくお願いします!

立ちの柔道、寝の柔術

ーーー柔術について教えてください。

柔術は柔道と似てるとよくいわれますが、どちらの競技も立った状態で投げたりする「立ち技」と、寝た状態で抑え込んだりしめ技や関節技をする「寝技」があります。
その中で立ち技がメインの格闘技が柔道で、どちらかというと寝技がメインなのが柔術というイメージです。

ーーーなるほど、イメージがしやすいです!

元々は日本でできた柔道がブラジルに行って柔術というものに変化して、ブラジリアン柔術と呼ばれていたりしますが、なのでそこまで大きく違うということはないんですよね。

ーーー実際に競技をしている選手目線として、柔道と柔術は結構違う感覚なんですか?

見ている分には立ち技か寝技かという違いが一番分かりやすい部分だと思います。
やっている私の感覚としては、柔道と柔術は違いますね。
ただ長く柔道をやっていたからすぐ柔術に適応できているなとも思います。

引退決意も、心境はまだやれた。

ーーー長く柔道をやっていた中山選手ですが、引退した理由はやりきったなという感情だったんですか?

毎年会社と面談があって、今シーズンここまでの成績を残さないと終わりだよっていうのがあって、30歳の時に引っかかってしまいました。
そのまま会社を辞めることが通常の流れではあったのですが、幸いなことにコーチをしてほしいというお話をいただけて、当初は柔道に少し未練を残したままコーチをやることにしたという感じでした。

ーーーそれは未練残りますし、私も同じ感情になっていると思います!

そうですよね!
周りからは30歳までやったらもういいでしょとは言われていたんですよね。
でも自分の中ではまだやれたというのはありましたね(笑)

ーーー引退後、未練のあった柔道に戻るのではなく、柔術に挑戦しようと思った理由を教えてください

私が柔術をやろうと決めたのが、まだ柔道の指導者をやっていた時でした。
実業団のJR東日本というチームでコーチをやっていて、柔道の試合には実際に私が試合に出るとなると、コーチもしながら選手の立場で同じ大会に出場するのは物理的に無理だなと思って、相談もしたんですがやはり厳しいってなって、なのでコーチをしている以上柔道に戻る道は現実的ではありませんでした。
他の競技であれば、趣味でも始められるなと思って。
それで元々寝技が好きだったというのもあって、柔術を選んだんですよね。

ーーー好きなものを活かせるのは良い選択ですよね!

寝技が好きなので、寝技の指導もよくやっていたんです。
自分のまだ競技をしたいという欲も満たせるし、寝技を教えるための知識としても役に立つし、という意味で最初は始めました。

ーーー小さいうちに柔道を習っていると、どのスポーツやっても体の使い方が上手と聞いたことがあります。

そうかもしれないですね!
ただ、大人で柔道できる人って、球技できない人が多いんですよね(笑)
ぶっちゃけると、運動音痴でも柔道と柔術ってできちゃうんですよ。イメージですけど、サッカーとか野球って運動音痴じゃできないスポーツじゃないですか(笑)

ーーーたしかに(私を除いて)周りの人たちは足が速かったり身体能力が高い選手が多いですね(笑)

柔道や柔術って、体重も分かれているのでどんな体型の人でもできるし、足が速くなくてもできるし、誰でもできるスポーツって言われているんです。
だからこそ大人で柔道を始めた人は運動音痴みたいなところがありますね(笑)
どんなスポーツでもある程度の才能は必要だなとは思いますけどね。

「やる」ということを決めて道を切り開く

ーーー子育てとの両立で大変かと思いますが、現在のトレーニングの時間は確保できてますか?

今は子どもを保育園に送ってから、平日の昼間にトレーニングしているので、週5日間くらいは確保できてますね。

ーーーお仕事もされているんですよね?

子どもたちに柔術と柔道を教えています。
ただ、フルタイムでとか長い時間やっているわけではなくて、短時間で呼ばれたところへ行ってという感じなので、自由度高くやらせてもらっています。

ーーー出産が競技から離れる要因になるのではなく、中山選手のようにまた復帰するという選択肢が持てるようになればいいですよね。

正直、妊娠・出産をして体脂肪率も10%くらい増えて、そこから体を戻すってなると大変でした。
ただ、私もできたからみんなもできたらいいなじゃないですけど、女性が出産をしてもアスリートを続けられるみたいなのがもっと増えたらいいなと思いますね。

ーーー家族やスポンサーさんなど、いろいろな方にサポートしてもらえる環境があると競技しやすいですよね!

本当にその通りだと思います。
家族だったり、旦那も元柔道をやっていたこともあって理解はあるのかなと思います。
あとは昨年のアブダビの世界大会で、はじめてスポンサーさんを募って、そのスポンサーさんたちのサポートがあったからこそアブダビに行くこともできました。

ーーー逆にいえばそういったサポートがなければ、競技を続けること自体、相当厳しいですよね。

私も復帰する前は無理かな、結構厳しいかなと思っていました。
そう思ってたんですけど、私がすごく大事にしていることがあって、周りからやり方だったり目標を絶対に無理でしょと思われていたとしてもまずは「やる」ということを決めるんですね。
柔術の現役選手をやるのもそうですし、アブダビの世界大会にいくもそうですし、費用も子どものこともいろんな心配があったんですけど、まずは「やる」って決めるんです。
そうしたら賛同してくれるスポンサーさんだったりが協力してくれて結果的には子どもと一緒にアブダビに行くことができたりと、今では子連れでも世界大会いけるんだよと胸張って言えます!

ーーー自分の道を切り開いていますね!

結果、切り開けたんですけど、切り開けるかどうかなんてわからないまま、「やる」ことを決めるというのが私の中で結構大事にしていますね。

ーーー先のことを考えて、子どもがいたら特に、守るべきものを優先して勇気出せずに行動ができない人が多いと思うので、そんな中中山選手の行動で勇気をもらえる方がたくさんいると思います。

そういう人たちの何かの感情になればいいなとすごい思います。

大会情報

ーーー今後の大会予定を教えてください

直近だと3月9・10日に愛知県であります。
9日の大会は、グアムである世界大会の日本予選で、10日はアジアカップです。
※取材後の大会結果
3/9 マリアナスプロジャパン2024
茶帯アダルトライト級2位、茶帯アダルト無差別ヘビー級2位
3/10 ASJJF アジアカップ

茶帯アダルトライト級1位、茶帯アダルト無差別級1位

自分の中で2024年で一番目玉としているのが、8月にアメリカ・ラスベガスで行われるワールドマスター柔術世界選手権で、そこで優勝することが今年の目標です。
誰でもエントリーできる大会なので膨大な人数が出場すると思いますし、初出場の大会なので楽しみです。
昨年の大会では、芸能人の岡田准一さんや玉木宏さんも出場されていたみたいです。

ーーー大会で日本だけでなくいろいろな国に行けるのは楽しいですよね!

そうですね!それに今は子どもを連れて行くと決めているので、大変なことももちろんありますけど、一緒に行けるのは楽しいですよね。

ーーーお子さんもとてもいい経験になりますね!

子どもはきっとまだ訳もわけらず連れていかれてるんだと思うんですけどね(笑)

今後の目標は「最短黒帯優勝」

ーーー今年の一番の目標は、先ほども仰っていたラスベガスでのワールドマスター柔術世界選手権で優勝になりますか?

ラスベガスの大会も日本で行われる大会も、全大会で優勝したいですね。
今のところ柔術に転向してから一試合も負けてないんです。

ーーーキャリア無敗はすごすぎます!!圧倒的ですね。

ありがとうございます!ただ柔術って帯の色が白→青→紫→茶→黒と分かれていて、飛び級して次の色の大会に出場することができないんですよね。
本当に初心者の方は白から始まるんですが、私含め柔道をやっていた人は青からというルールがあって、今私は紫の大会に出場しています。
つまり、紫で世界一になったとしても、黒のもっと強い世界一がいるってことなんですよ。
私が今いるレベルの中では無敗ですが、帯の色が上がっていって、いつかどこかで強い人と当たると思うのでそこまでできるだけ無敗で優勝し続けたいなと思っています。

ーーーできるだけ長く、ということは最終目標は黒帯での優勝ですね!

今年もうすぐ茶帯になることが内定しているので、ラスベガスの大会は茶帯で出場します。
茶帯で優勝することで、黒帯に上がってもいいよという内定がもらえたら、来年は黒帯で出場できるので、そこでさらに優勝することができれば、最短で黒帯優勝になると思うので、そこを目指しています。

ーーー「最短黒帯優勝」かっこいいです。異例のスピードなんですね!

私は柔道をやってたということが本当に大きなアドバンテージになっています。
それを活かした中で最短でいけてるのかなと思います。

男子ではもともと柔道をやっていて柔術に転向する選手はいるんですが、女子では競技を変更してまで続ける選手がほとんどいないんですよね。
なので普及活動という大きな言葉ではないですが、自分がやれることはやっていきたいなと思います。

ーーー世界で活躍されている中山さんをみて柔術をはじめるきっかけがたくさんできたら、競技者としては本当に嬉しいですよね

私はストイックなところがあるのでもしかしたら始めるハードルが高くなってしまうかもしれないです(笑)
でも世界レベルではなくても、たくさんの人に柔術の楽しさを経験してもらいたいです!

ーーープロフェッショナルが故ですね!

趣味だったりライト層というよりも、結果にシビアな競技者の方に寄りすぎてしまうんですよね。
だからこそスポンサーさんだったり、応援はしてもらいやすいんですけどね。
バランスが難しいところです(笑)

まだまだ課題があるからこそ、もっともっと強くなれる

ーーー無敗記録が続くとその分プレッシャーも大きくなっていくと思いますが、最短黒帯優勝に向けた今の課題を教えてください

めちゃくちゃありますね。
良くも悪くも、柔道の技術が柔術にも使えてしまっているので、今の自分のプレースタイルが柔道よりなんですね。
でもそれってある程度のところまで行くと頭打ちになるというか。
今やっているのは柔術なので、もっと知らなければいけない技術であったり、柔術のルールにアジャストしていかないと最後は勝ちきれないのかなと思っています。
足りない技術というよりも、知らない技術がまだまだありますね。

あとは単純に世界で戦う時のフィジカルですね。
これに関しては柔道時代からずっと感じていて、サッカーでもありますよね?(笑)

ーーーめちゃめちゃ感じます。もう体格から全然違うので(笑)

そうですよね(笑)
世界に出るとそれが絶対的に課題になってくるので、すごい抽象的ですがフィジカル面ですね。
メンタルは大丈夫なんですけどね!!(笑)

ーーー強そうです!芯があってブレなさそうです!

よく言われます(笑)

ーーーすでにこれだけの成績を残していて、でも課題がまだまだあると。これから先どれだけ進化できるのか、楽しみになってしまいます!

よく皮肉で、「柔道してるだけやん」って言われるんですね。
言ってしまえばまだ柔術初心者が試合に出てる感じなので、私もやればやるだけ柔術のレベルが上がっていくと思いますし、伸びしろが多い分もっともっと強くなっていけるなと思っています。

そんなこと言えるの今だけだぞって思いながら、結果を出し続けたいです。

全ての動きが計算されている柔術の魅力

ーーー中山選手の思う、柔術の魅力はどこにあるのでしょうか?

ん-。楽しいしかでてこない、、
難しいですね!(笑)

おそらく、柔術ってやってる人は楽しいけど見てる人はそんなに面白いものではないんですよ。
柔道だと投げたりしてスカッとなる迫力ある場面が多いんですけど、柔術って見ると人がぐちゃぐちゃってなってるだけで魅力が伝わりにくいんです。
でもやってる感覚としては、全ての動きに理屈があって、その理屈通りにやるから相手が倒れていくんですね。

柔術ってボディチェスとも言われていて、物理学というか、こうやったら相手が倒れるとか、こうしたら相手の関節はこれ以上曲がらないからとかギブアップするだろうとか、全ての動きがこうするからこうなるって説明がつくんですね。
その知識を単純に知るだけでも面白いですし、それを実際に相手の体を使って思い通りにできたときにも楽しいと感じます。

ーーー体だけでなく頭を使ってとっさに判断しながら、相手を追い込んでいくんですね。

そうですね、すごい頭使います。
頭が悪いとできない競技と言われてます。

それもあってなのか、最近柔術を始めた経営者さんとかも増えているんです。
道場にも経営者さんいっぱいいるんですよね。(笑)

ーーー今のを聞いて、パッと見の華やかさというよりも、玄人向けの深いところでの読みあいみたいなところが魅力なのかなと感じました

観戦も玄人向けなのかなと思います。
心理戦みたいなものもあって、何手先を読めるかみたいなところだったり、相手のリアクションを見て判断していくんですね。
その自分で思い描いていたように相手を動かせたときが本当に楽しいんです!
全てが偶然ではなくて、計算されているんですよね。

子どもとの時間と競技との両立

ーーー次は中山選手の魅力について伺います。競技面の強みはやはり柔道をフルに活かしたプレースタイルですね?

柔道の技術だけではなく、柔道をやっていた時代に培ってきたメンタル面であったり、怪我もこれまでしたことがないくらい体が丈夫なことも強みです。
身長も173cmあるので国内では体格負けしたこともないです。

ーーー怪我をしないでハイレベルな環境で戦い続けられることって、私の中では一番の強みだと思うんですよね。

そうかもしれないですね。
身体の強さって、単純に怪我をしないというのももちろんあると思いますが、怪我をしそうになった時の状況判断だったり、危機察知能力じゃないですけど、予防できる部分があると思うんですね。
そういう部分もある意味強みなのかもしれないですね。

ーーーお休みの時の過ごし方はおそらく子どもとの時間だとは思いますが、趣味だったりハマっていることを教えてください

元々趣味があったわけではなくて、しいて言うならカフェに行ったりすることで、今でもコーヒーは大好きです。
でもやっぱり子どもとの時間が一番楽しいので、時間があれば子どもと一緒に遊ぶことが多いです。
普段は保育園に預けることがどうしても多くなってしまうので、土日とか時間があるときには一緒にいる時間に充てていますね。

ーーーお子さんは女の子でしたよね?将来一緒におでかけしたり楽しみなこともたくさんですよね!

それで女の子欲しかったんですよね!(笑)
旦那は男の子が欲しかったみたいなんですが、、(笑)
でも今後2人目だったり、自分の選手活動ともうまくバランスを取りながら考えれたらいいなとも思っています。

ーーー食事管理等はされているんですか?

柔道の時は、というよりも一人の時はお酒を飲まないだったりカロリー制限をしたり、めちゃめちゃ自分に課してストイックにやっていました。
柔術になってからは考えていないわけではないんですが、子育てをしていく中で既にいろんなストレスもあったりして、さらにそれをストレスにしてしまうとしんどくなってしまうのであまりやっていないです。
試合が決まれば少しだけ気を遣ってストレス貯めない程度に数キロ減量するくらいですね。

ーーー子育てとの両立で一番大変なことは?

今子どもが2歳で、1歳半のときまでずっと3時間ごとに起こされて授乳していて、それまではまとまった睡眠がとれなかったので競技を始めた最初の半年間くらいはしんどかったですね。
今でいうと睡眠時間は確保できるようになったんですが、いろいろなスケジュールが子ども優先になるのでそこが大変です。
子どもが急に熱を出したら、練習行きたくても行けなかったり、そういうイレギュラーなことは多々ありますね(笑)
試合前の時期になるとお願いだから体調悪くならないでーって思ってます(笑)

ーーー体調管理も大変になりますよね。

保育園で風邪やウイルスが流行っていると、それを私ももらっちゃったりするので。
なかなか自分ではコントロールできない部分なので大変ですね。

ーーー子育てと競技の両立、そしてその中で最短黒帯優勝という大きな目標を掲げている中山選手をめちゃめちゃ応援します!本日はありがとうございました!!

あとがき

柔道現役引退後、出産を経て異種競技での再挑戦。
意志の強さやストイックさは周りをも引き込む勢いと力強さがあるのだと感じました。
子育てとの両立ができる環境に常に感謝していることもとても素敵でした。
まだまだ進化し続ける、子どもと共に日本を代表して世界で戦うパワフルアスリート、中山選手の今後の活躍に期待です!

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中山 有加選手プロフィール

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