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【トライアスロン】松井一矢・チャリティーランナーとして出場した大阪マラソン2023大会結果レポート

【トライアスロン】松井一矢・チャリティーランナーとして出場した大阪マラソン2023大会結果レポート

2023年2月26日(日)に大阪マラソン2023が開催されました。
今大会で、大阪を中心とした関西全域で骨髄バンクについて伝え広めている、NPO法人関西骨髄バンク推進協会のチャリティーランナーとして出場した、松井一矢選手から大会結果レポートが届いているので、ご紹介させて頂きます。

大阪マラソン2023

大阪マラソンは、2011年10月30日に大阪府大阪市で第1回大会が開催された、大規模な市民参加型マラソン大会である。フルマラソンのほか、車いすマラソンも実施される。これは日本国内では東京マラソンに次ぐ規模で、世界六大マラソンにも匹敵する大規模な大会である。

【大会名称】
大阪マラソン2023 ~OSAKA MARATHON 2023~(第11回大阪マラソン)
(英文名:Osaka Marathon 2023)
ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ
兼ブダペスト2023世界陸上競技選手権大会日本代表選手選考競技会
兼杭州2022アジア競技大会 日本代表選手選考競技会
兼マラソングランドチャンピオンシップチャレンジ

【開催日時】
2023年(令和5年)2月26日(日)
9:05 車いすマラソンスタート
9:15 マラソン第1ウェーブスタート、以降順次スタート
11:25 車いすマラソン終了
16:15 マラソン終了

【主催】
大阪府、大阪市、(公財)大阪陸上競技協会

【共催】
読売新聞社、毎日新聞社、NHK、(公財)日本陸上競技連盟

【テレビ放送】
NHK、読売テレビ、毎日放送

【コース】
大阪府庁前をスタートし、大阪城公園内をフィニッシュとする大阪マラソンコース(日本陸上競技連盟(日本陸連)・ワールドアスレチックス(WA)/国際マラソン・ディスタンスレース協会(AIMS)公認コース)

【定員】
32,000人(2022年大会からの権利移行者を含む)

今大会では、ミュージシャンのコブクロ・小渕 健太郎さん、京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授 山中 伸弥さん、タレントのアン ミカさんが大会アンバサダーとして就任し、大会を盛り上げた。

また、エリート部門では国内外から招待選手を招いている。
男子の海外招待選手は、ハイレマリアム・キロス選手(エチオピア)、アバイネ・デグ選手(エチオピア)、ビクター・キプランガット選手(ウガンダ)、国内招待選手は、定方 俊樹選手、マラソン123回目の川内 優輝選手、など
女子海外招待選手は、ビビアン・キプラガト選手(ケニア)、ヘレン・トラ・ベケレ選手(エチオピア)、国内からは福良 郁美選手、川内 理江選手、など
車いすマラソン招待選手では、西田 宗城選手といった実力者が集まるハイレベルなレースも見ものである。

大阪マラソン2023大会チャリティについて

今大会のスローガンは「みんなでかける虹」

・美しいまちと暮らしを支える
・スポーツと文化を支える
・自然環境を支える
・大阪のまちを支える
・家族を支える
・子どもの未来を変える
・生きる希望を支える
という7つのチャリティーテーマを掲げ、このチャリティーテーマを掲げる30の寄付先団体への支援や、参加者たちに参画の機会をつくり、チャリティー文化の普及を目指している。

大阪マラソン2023大会結果

男子エリートの部では、ハイレマリアム・キロス選手が、大会新記録となる2時間06分01秒で優勝を飾った。
日本勢では、西山 和弥選手が初マラソン日本最高記録を更新して6位、次いで、池田 耀平選手も7位でフィニッシュした。

女子エリートの部では、ヘレン・トラ・ベケレ選手が2時間22分16秒で優勝。
日本勢では、渡邉 桃子選手が2時間23分08秒で日本勢最高の3位入賞。また、5位に2時間25分51秒で西田 美咲選手、6位には2時間27分27秒で初マラソンとなった唐沢 ゆり選手が続いた。

車いすマラソン男子の部では、河室 隆一選手が1時間40分13秒で優勝、女子の部では、ペリー 絵美子選手が2時間07分57秒で優勝を飾った。

大会結果はこちら

松井一矢選手について

選手としての活動もさることながら、2021年7月には骨髄バンクへドナー提供を行い、そこからまた競技復帰へ再始動というとても素晴らしい活動をしているアスリートの一人です。
競技者としてだけでなく、「アスリート人生」についてを深く考え、アスリートという役割を果たそうと活動しており、健康であるという恩恵を自分だけのものではなく、社会に還元している真のアスリートです。

ウルトラマン・トライアスロン 松井 一矢選手、骨髄バンク・ドナー提供から再始動活動レポート

松井一矢さん

▼これまでのマラソン経験・来歴
第2回神戸マラソン
年代別19歳以下の部 優勝
WT主催トライアスロン世界選手権大会
inスペイン(ロングディスタンス部門)日本代表
歴史街道・丹後ウルトラマラソン
100km 自己ベスト9時間26分

松井一矢選手の想い

松井選手から熱い想いが届いているので、紹介させていただきます。

2023年2月26日(日)大阪マラソン2023に、大阪を中心とした関西全域で骨髄バンクについて伝え広めているNPO法人関西骨髄バンク推進協会のチャリティーランナーとして出場させて頂きました。

大会前日と前々日に開催された大阪マラソンEXPOでは、チャリティーブースが設置され、骨髄バンクに関する資料を配布しながらPRすると共に、大阪マラソン当日を骨髄バンクのタスキ装着して走って頂ける方を募集していました。骨髄バンクランナーの仲間を募集したところ、新しく60名を越えるランナーさんに活動に賛同頂くことができました。
骨髄バンクランナーズの活動というのは、全国各地のマラソン大会にて骨髄バンクのタスキを装着して走りながら、みんなに見てもらう機会に繋げて、そこから興味関心を持って頂ける方を1人でも多く増やしたい!そんな願いを持ったランナーさんが集まっているコミュニティです。
骨髄移植を受けて元気になられた元患者さん、骨髄バンク登録者の中にHLA型が適合者が見つからず現在も病気と戦っている患者さんやそのご家族、献血が趣味でその延長線上にて骨髄バンクのボランティアもするようになった方…さまざまな立場の方が想いを持って活動しています。
私個人は、骨髄バンクを介してドナー提供を行った者として、元気に走る姿をみんなに見て欲しい!!その想いも持ちながら、大阪の街を全力で駆け抜けました。

スタートは朝9時。スタートしてからマイペースに走り続けると、10km過ぎというあまりにも前半のタイミングで、過去痛めた経験のない右足脛骨付近に痛みが走り、右足が着地する度に力が抜けて失速。ヤバい!と思うも、使う筋肉を変える工夫をして何とか耐え抜く。耐えていると折り返しの多い大阪マラソンのコースは、ランナーからも声援が届く。さらに沿道からも途切れることのない応援者、そして響き渡る声援。それらは、ほんとに力になりました。

「松井さん、がんばれーーー!!」
「松井コーチーーーーー!!」
「骨髄バンクがんばれーーー!!」

聴こえる度に腕振りのスピードは上がり、姿勢も良くなり、結果的にペースアップ。15km、20kmと痛みを忘れるくらい前向きに走ることができました。ただ苦しさは増していき、25km地点でかなりパンパンで。いつもなら、ここから失速していきズルズルいきますが、今回は違いました。絶対に諦めない。精一杯尽くす。最後の最後まで全力で走るんだ!!チャリティーランナーとして、自分に与えられた役割を果たしたい!という願いと、こうして大阪の街を貸し切って思いっきり走ることができていること、さらにはみんなの声援に応えたい!!こんなところで失速してたまるか!!

心の奥深くから沸き上がる感謝の念は、涙になり、そして涙は力になりました。苦しくてペースが落ちたとしても、精一杯やり切る。患者さんや、そのご家族のことを想えば、こんな苦しみは軽いもの。走るのはたったの42.195km。自分も挑もう。チャレンジしよう。
30km通過の時点でかなりキツかったですが、周りの方々も同じこと。キツいのは自分だけじゃない。条件はみんな同じ。だったら挑もう。
32kmを越えてラスト10kmを認識したら、あと10kmしかないやん!!大阪マラソンがもう終わってしまう。今持ってる力のすべてを出し切るんだ!!いつも走ってる距離だから大丈夫。今こそ挑め。時は今。今に集中して、気持ちはペースアップ。いける。いける。自分を信じて走り込む。

35kmの通過LAPを見て驚き。もっと遅くなってると思っていたけど、30km通過LAPとほぼ同じタイムで通過ができた。うそやん!自分、走れてる!!まだいけるはず。。でも、苦しさは増す。そんな時、知り合いのランナーに抜かされ、動きが止まっていく自分に悔しさが溢れ出た。「くそーーー!!」大きな声がたぶん出ていたと思う。自分に負けるのが悔しくて。そこから失速なんか恐れずに、今できるすべてを発揮したい!!とエンジン全開モード。できる。できる。いける。いける。

失速するランナーを横目にガンガン攻める。
40km通過LAPを見ると、ビックリ。不死鳥のように蘇り、復活。5kmで1分以上ペースアップ。何回もフルマラソンには挑戦してるけども、30km以降でペースアップできたのは人生初。不思議な感覚でした。ぜぇはぁぜぇはぁ。呼吸が荒くなる。ラスト5kmからはカウントダウン。4km、、、3km、、、ラスト2kmを越えてからは、もうこれでもか!というくらい限界突破に挑む。普段のインターバル走の成果は最後の最後で猛烈に出てくる。ラスト1kmからはスプリントダッシュ。海外選手と競い合い、ペースを上げ合い、ゴールする瞬間まで手は抜かない。残りの体力のすべてを出し切る。必死のパッチとはこのことか。自分の持てる実力すべてを出し切る。

そして迎えたゴールはグロスタイム2時間41分01秒。(ネットタイム2時間40分37秒) 今シーズンのベストタイムを出すことができました。
2021年7月に骨髄バンクを介してドナー提供をして以降、筋力低下が激しく、なかなか思うように走れない日々を過ごしましたが、2022年の1年間チームメイトと鍛練を積み重ね、ここまで実力を戻すことができました。自己ベスト更新まで、あと一歩。
精一杯尽くしながら思いっきり走る体験ができる喜びも、今まで以上に感じられる自分が居ます。

思いっきり走ることができたのは、大会運営・企画をしてくださった皆様、ボランティアとして大会を支えてくださった皆様、そして沿道からも、ランナーの皆様も声援を届けてくださり、ありがとうございました!!

結果(通過LAP)
スタートまで 24秒
5km 18分45秒
10km 19分29秒 (38分14秒) トイレ休憩
15km 18分17秒 (56分31秒)
20km 18分44秒 (1H15分15秒)

ハーフ通過 1時間19分56秒

25km 19分09秒 (1H34分24秒)
30km 19分59秒 (1H54分23秒)
35km 19分54秒 (2H14分17秒)
40km 18分45秒 (2H33分02秒)
42.195km 7分35秒
【ネットタイム:2時間40分37秒】
【グロスタイム:2時間41分01秒】

40km越えてからのラスト2.195km区間においては、初出場から10年というマラソン生活において、過去最速。初めて7分台で走れました。最後の最後まで諦めずに走り切ることができたのは、まさしく応援してくださるみんなのおかげさま。絶対に負けたくない!最後の最後まで懸命を尽くす!!その覚悟ができた理由としては、1つはチャリティーランナーとしての使命感。みんなに諦めない姿を魅せたい!という想い。
それから、自分が代表を務めるランニングチーム神戸AC (神戸えーしー)の仲間たちの存在。一緒に挑戦、一緒に成長、プロセスを共有しながら絆ある交流の積み重ねにより生涯の友人と出逢い、生涯の健康を目指すランニングチームを運営する者として、自分が一番逃げちゃダメだと思うし、自分が一番チャレンジをする存在で在り続け、背中を魅せながら牽引したい。貴重な体験の数々を共にしたい。
これら心底深くに刻み込んだ私の願いでもあります。めちゃめちゃキツいですけども、やり甲斐あります。

みんなで行こう!ゴールの向こうへ。

ゴールの向こう側を目指すためにも、新しいスタート地点に立てるよう努力する。ゴールの向こう側で待っている人が居る。体験がある。ゴールの向こう側には希望がある。希望の光が輝いている。その光を掴むために。時は今。今こそ挑もう。

この度は大阪マラソンの企画運営をしてくださった皆様、ボランティア務めてくださった皆様、沿道で応援してくださった皆様、ありがとうございました!!ランナーの皆様、お疲れ様でした。ナイスチャレンジ!!

【リンク】
日本骨髄バンク
https://www.jmdp.or.jp/
NPO法人関西骨髄バンク推進協会
https://kansaikyokai.jp/
大阪マラソン・チャリティーランナーページ
https://osaka-marathon.syncable.biz/campaign/3436
ランニングチーム神戸AC (神戸えーしー)
https://lit.link/kobeac39
読売新聞社(2023/02/27(月)付 朝刊)

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松井一矢プロフィール

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