海外でソフトボールをしている本庄遥です!
現在では娯楽としても楽しまれている卓球。
卓球をされたことがある方は多いのではないでしょうか?
この度卓球で東京パラリンピックを目指す、大学生の阿部 隼万さんがFind-FCに登録しました!
今回のピックアップアスリート
競技実績
2018年
9月チェコオープン 団体(クラス9-10) 準優勝
9月国際パラ卓球選手権大会(大阪)(クラス9)準優勝
11月アルゼンチン大会 ジュニア(クラス8-10)・一般(クラス9) 優勝
2019年2月時点
世界ランキング49位(日本選手で4位)
競技を始めたきっかけ
ーーー阿部さん本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
ーーー卓球を始めたきっかけはなんですか?
中学校に入学した当時、もともとテニス部に入りたいと思っていたのですが、学校に男子テニス部がなかったんです。
別の競技を見に行っているとき、たまたま目に留まったのが卓球部でした。
ーーーということは、中学1年生から始められたのでしょうか?
そうですね!
中学生までは健常者の方と一緒に混ざってやっていました。
卓球にはかなりハマって、高校でも続けました。
高校2年生のタイミングで、ある先輩からパラ卓球の存在を教えていただいたことがきっかけで、パラ卓球を始めることになりました。
中学生のときはそこまで結果は出ませんでした。
ですが、パラ卓球を始めた高校2年生のあたりから、少しずつ結果が出るようになりました。
現在は関西の大学に入ってパラ卓球を続けています。
パラ卓球のルール
ーーーパラ卓球のルールは健常者の卓球のルール同じでしょうか?
パラ卓球も基本的なルールは、健常者の卓球と同じルールです。
パラ卓球をしている人はそれぞれ色んな障がいを抱えられている方がいるので、その障がい別にグループで分けられています。
唯一健常者の卓球と違うところといえば、ラケットを持つ手と反対の手が卓球台に触れてはいけないか否かのルールです。
健常者の卓球は、ラケットを持つ手と反対の手が台についてはいけないのですが、パラ卓球ではそれが許されています。
車椅子パラ卓球もまた別途特別ルールが設けられていて、障がい者の方、みんながフェアな状態でできるようにルールが設けられています。
パラ卓球の魅力
ーーーパラ卓球の魅力を教えてください。
パラ卓球では健常者の卓球とは違って、おのおのが障がいを持っています。
みんなそれぞれ、自分が持っている障がいとどう向き合って卓球をするのかを考えながら競技を行っています。
それぞれが苦手な技、拾えない部分があっても、その苦手な箇所を狙わせないための技術を磨くなど、健常者卓球とはまた違った戦い方をしてます。
先ほどルールの説明でお伝えしたように、台に身を乗り出して前のボールを取りに行くプレーもあり、健常者の卓球では見られない迫力があるプレーも繰り出されます。
僕自身、身体が小さいので手前に落とされたボールを台の上に乗って相手に返すこともあります。
自分にとってどこが苦手なポイントなのか、どこが得意なのかを考えながら試行錯誤してプレーすることに非常に魅力を感じています。
ーーー非常に見応えがあるんですね!!阿部さんは、その自分が苦手とする箇所を守ったり、台に身体を乗り出してボールを拾いに行くプレーなど、自分をより強化するためにどんな練習をしていますか?
基本的には、ラリーの打ち合い、スパーク練習(足を使った練習)を行います。
練習は好きですし、強くなりたいので毎日欠かせません。
具体的な練習方法としては、台を使った練習で、左右の端から端まで球を打ってもらって取りに行く左右の動きを練習したり、筋トレによって、足の筋肉を鍛える練習をしています。
もちろんウエイトトレーニングもしていますよ!
ーーー阿部さんの長所、得意なことがあれば教えてください。
僕の長所はフットワークの軽さなので、そこを重点的に鍛えています。
自分の苦手なところを克服しつつ、長所を伸ばしていくことに尽力を注いでいます。
ーーーその他に卓球の魅力があれば教えてください。
卓球は筋肉の量が多いから勝てるっていう訳ではなく、作戦の読み合う頭を使う競技です。
頭脳戦なので、いろんなプレーのシチュエーションを考えたりするのもすごく楽しいですね!
自分が狙っているショットが打てたときはかなり気持ちがいいですね!
困難を乗り越えた経験
ーーー阿部さんご自身、パラ卓球をされている上で困難を乗り越えた経験はありますか?
冒頭でも言いましたが、中学生まで健常者と混ざって卓球をしていました。
健常者の人と対戦すると、少しディスアビリティが生じてしまいます。
ですが、勝負は勝負。
自分が苦手なところを研究し、自分が苦手なところを狙われても頭を使って作戦勝ちをすることができました。
スポンサーへのアピール
ーーー阿部さんにスポンサーをつくメリットを含めて、スポンサーへのアピールポイントを教えてください。
実は、近年卓球が非常に盛んになってきています。
卓球がメジャースポーツになってきていていますし、その中でも最近ではパラ卓球への注目も集まってきています。
僕自身、雑誌や新聞の取材に出演をするようにもなり、今後成績次第ではテレビなどへの出演率も非常に高くなってきました。
メディアの露出が高まるので、そこでスポンサー様のアピールができると思います。
ーーーユニフォーム等にスポンサーのロゴを貼ることは可能でしょうか?
もちろん可能です。ユニフォーム等にロゴを貼ることも可能ですし、SNSでの発信も可能です。
ーーーその他にスポンサー様にアピールしたいポイントはありますか?
正直なところ自分のレベルは世界でも、日本でも駆け出しです。
しかし、世界で戦う選手の中で見ても年齢が非常に若い方なので、今後いくらでも可能性が広がっています。
自分の若さと元気さを武器に、向上心を持ちしっかり戦っていこうと思っています。
しかしながら、パラ卓球は有名な競技になってきている反面、資金面では潤沢なものではありません。
今後の活動資金を少しでもご支援していただけるとありがたいです。
企業様と一緒に戦っていけたらと考えています。
ーーー特にどのようなところで資金がかかりますか?
渡航費、飛行機のお金がかかりますね。
また海外への渡航費、合宿があるので、そういった技術向上のためにお金がかかります。
その辺りをスポンサー様と契約していただいた資金でカバーしていきたいと思います。
現在の目標
ーーー最後に今後の目標を教えてください。
現在、日本国内のランキングは4番目です。
日本で1位2位になっている選手たちは、世界の中でもランキング上位に入っており、かなりレベルが高いです。
その選手たちが近くにいることで、かなり近くで世界トップレベルの技術を見ることができるので、技術を盗んでいこうと思います。
僕自身、若手選手なのでこれからどんどん経験を積んでいき、メンタル面、技術面ともに鍛えていきます。
具体的な目標は、まずワールドツアーの中で特別な大会と言われているプラチナ大会でタイトルを獲得することです。
さらに、2020年東京パラリンピックに出場し、そこで金メダルを取ることです。
東京オリンピックだけに止まらず、その後のパリ、バルセロナオリンピックにも目を向けて活動していきます。
アスリートライターから見た阿部さんの魅力
阿部さんの魅力は向上心。
現在大学生で、卓球界の中でもまだまだ若手と言われる年齢ですが、今回のインタビューで普段の努力が感じられました。
今後東京オリンピック、パラリンピックもありますし、盛り上がる競技であることは間違いなしです!
阿部さん、ありがとうございました!
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