コツを掴めば遠いところまで飛ばすことができるフリスビー。
そのフリスビーを使って行うアルティメットという競技を聞いたことはありますか?
アメリカ発祥のこのスポーツがロサンゼルスオリンピックに追加種目として注目を浴びています。
今回は自サイトにも登録している日本代表選手の勝田竜馬さんに取材しました!
まずは動画でイメージを掴んでみてください!
自己紹介
ーーー勝田さん!今日は取材に応じてくださりありがとうございます!よろしくお願いします。
勝田さん:初めまして。今日はよろしくお願いします。
ーーーでは早速自己紹介からお願いします。
勝田さん:現在実業団に所属しアルティメット競技を行なっている勝田竜馬と申します。
アルティメットとの出会い
ーーーアルティメットを始めたきっかけは何ですか?
勝俣さん:元々小学校から高校までバスケットボールをしていました。大学がスポーツ推薦をが多いような学校ではなかったこともあり、「大学でもバスケットボールをやりたい!」という気持ちより、「強いチームでまたスポーツに打ち込みたい!」という思いが強かったです。
ーーー元々バスケットボール選手だったんですね!!!
勝田さん:そうなんです。そこから、いろんな部活を見て回っているときにアルティメットに出会いました。初めは「聞いたこともない名前だな…」と興味を持って行ったら僕が入部する一年前に全国大会で優勝していたことも聞いて。実際に体験もさせてもらって面白い競技だなと感じたので入ることにしました。
どんなスポーツ?
ーーー先ほど実際に体験して面白い競技だなと思ったとおっしゃっていましたが、アルティメットはどんなスポーツなのでしょうか?
勝田さん:コートはアメフトコートをイメージしてもらえると一番近いかなと思います。
ーーールールもアメフトと近いんですか?
勝田さん:ルールはバスケットボールが一番近いと思います。アメフトは一度しか前に投げれないのですが、アルティメットでは前にも後ろにもどこにでも投げられます。ただ、フリスビーを持っている人はその場から動いてはいけないルールになっています。
ーーーディフェンスはフリスビーを投げる人を邪魔してもいいんですか?
勝田さん:邪魔はできますが、叩いたり接触は禁止されています。接触するタイミングはバスケットボールと似ていてフリスビーの落下点で両チームがフリスビーを取りに行ったときの球際くらいですね。
ーーーふむふむ。
なんとなくイメージがついて来ました。アメフトくらい広いグランドでバスケットボールをしている感じですよね?
勝田さん:そうですね。笑 あ!あとこれを言うと皆さん驚かれるかもしれませんが、他の競技との最大の違いは審判がいないことです。
ーーーし、審判がいない?!?!それは一体どう言うことでしょうか?
勝田さん:アルティメットでは全てセルフジャッジで行うのが基本とされています。
ーーーそうなると相手チームと喧嘩することはありませんか?
勝田さん:揉めることも時々ありますが、その時は時間をとってお互い話し合って決めます。世界大会の時には審判ではなくアドバイザーという方がいて、お互いの意見がなかなかまとまらない時にはアドバイスを求めることもありますよ。
競技の魅力
ーーーでは次に競技の魅力を教えてください!
勝田さん:他の球技にはないフリスビーの軌道、浮遊感浮いているのでそれを生かしたプレーですね。また球際のダイビングキャッチとか、ダイビングディフェンスはかなり魅力的だと思います。冒頭で言った通り距離としては100mなんですけど、フリスビーなので飛ばそうと思えば飛ばせるんですよ。それで一本で点が入ることも多々ありますね。
ーーーえ!!そうなるとみんな一発得点を狙いに行きますよね?
勝田さん:そうですね。笑 ただその日の風で難しくなったりしてそんな簡単には入らないのですぐに勝負が決まることは基本的にはないですね。狙ったところに投げるスロー力も魅力の一つです。
世界大会、2位、3位になったけど一位との差は?
ーーー勝田さん自身、U23世界大会で3位、成人の部で2位になったとおっしゃっていましたが一位との差というのはどのように感じていますか?
勝田さん:そうですね。やはりアメリカ発祥のスポーツということもありアメリカに次いでカナダとこの二国が力を持っていると感じています。体格や運動能力もそうですが、発祥地ということもあり中高生からもう選手として始めている人も多いです。それと比べて日本は大学から始める選手がほとんどなのでそこの経験的な部分で差が出るのも一つの理由ですね。どうしたら彼らに負けない攻め方ができるかを考えるのも今日本の課題でもあります。
現在の問題点は?
ーーー現在アルティメットが抱えている問題があれば教えてください!
勝田さん:一番はアルティメットをできる環境が少ないことです。それに伴い指導者も少なくアルティメットを上手くなるための教科書的なものもないので今は独学で行なっているのが現状です。個人的にはフィジカル面強化をしている途中です。
今後の目標
ーーー最後に今後の目標を教えてください。
勝田さん:目標は大きく二つあります。一つ目はアメリカを倒して世界一になることです。もう一つは今所属しているクラブチームで優勝することですね。将来的には10年後のロサンゼルスオリンピックでこの競技が選ばれて、僕自身もオリンピック選手になることが目標です。
ーーーこれで取材を終了させていただきます。ありがとうございました!
勝田さんについてもっと知りたい方はこちらから
ベンチャースポーツを盛り上げよう!
アスカツの既存の記事でも使ってしまってますが…国内で認知度が低かったり、競技人口が少ないような競技種目など一般的には、「マイナースポーツ」と呼ばれることも多いですが、昨今では、競技人口が少なく、やる価値がないという意味を含む「マイナー」でもなく、また、ただ新しいだけの「ニュー」でもなく、今後の発展を予感させる「ベンチャースポーツ」として、時代の最先端を行くイノベーターのスポーツとして総称されだしているようです。
2018年10月29日に日本ベンチャースポーツ連盟が一般社団法人化するなど、組織化する動きも徐々に広がっています。
アスカツでは、そのようなベンチャースポーツも積極的に取り上げさせて頂き、競技の普及などに寄与したいと考えてます。ベンチャースポーツのアスリートの方、競技団体の方、是非ご一報ください!