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【アスリートインタビュー】短時間で追い込めるスポーツ、ステアクライミング/バーティカルランニング。小山孝明選手、その魅力と競技を始めるきっかけ。

【アスリートインタビュー】短時間で追い込めるスポーツ、ステアクライミング/バーティカルランニング。小山孝明選手、その魅力と競技を始めるきっかけ。

スポンサー企業自らがアスリートにインタビュー。今回は、バーティカルランニング・小山孝明選手に、スポンサー企業のイーガオ様がインタビュー致しました。

こんにちは!小山選手をスポンサーとして支援させていただいている、イーガオです。

今回は、インタビュー第二弾という事で、小山選手にバーティカルランニングの魅力や、競技をはじめるきっかけ等聞いてみました!

インタビュー第一弾は、こちら

面白そうと興味を持ち、大会に挑戦。そこで自分の適性に気づいた。

小山さんは、最初に陸上競技をやられていますよね。平坦を走る競技をやられている中で、どうして階段に興味が湧いたんでしょうか??

競技を始めるきっかけは、東京タワーの大会に参加した事です。
階段を120メートルなんて上がった事ないよな、面白そう、と興味を惹かれて参加しました。

実際に大会に出て、いかがでしたか??

体感した事がない辛さで、ものすごくキツかったです。手足が上がらず動けない。呼吸も苦しく、口の中は血の味がする。

とにかくキツかったけど、僕よりも平坦のタイムが速い選手に、階段では勝つ事ができた。そこで、自分に階段の適性があると感じ、競技を続けてみました。

東京タワーの大会は、5,000メートル走の持ちタイム順からスタートするよ。小山選手は、5,000メートルのタイムが速いほうではなかったけど、階段では圧倒的な走りを見せて入賞。大会出場は、自分の才能を見出す大きなきっかけになったみたいだね。

大会に出なかったら、その適正に気づかないままだったかもしれませんね。

はい。例えば、100メートル走のタイムが同じ選手が二人いたとしても、その二人の階段のタイムが同じという事はないと思うんです。

僕自身がそう感じたように、平坦を走るより階段を登る方が人より速ければ、それは階段の適正があるという事だと思います。

階段に挑戦するきっかけや、才能に気づくきっかけとなるのが、大会になると思うので、競技の存在を知ったら挑戦して欲しいですね。

バーティカルランニングの魅力

小山さんが思う、バーティカルランニング の魅力はどんなところですか??

まず、短時間で追い込めるという点が、最大の魅力です。
誰もが登り続ければゴールできますし、フルマラソンほどハードルも高くない。
皆さんが日常で使っている道具(=階段)で行うので、誰でも参入しやすく、競技の裾野が広い点も魅力として挙げられます。

あと、東京タワーなどの著名な建物に、競技やトレーニングとして登れるのは、特別な体験。何より、その建物の頂上、順位的なものではなく物理的なトップに立てるスポーツは、ほかにないと思います。

登り切れば、その場所に誰もが立てるという事も魅力の一つです。

著名な建物のトップに誰もが立てる、それは特別な達成感がありそうです。
はい、登る速さは違っても、登ってきた段数や高さは全員が同じです。
登る事ができた全員に同じ価値観が生まれてくるスポーツだと思います。

短時間で体を鍛えられる上、登りきった達成感も得られて、心身ともに充実した体験となりそうですね。

階段は、心肺機能や脚力の向上などメリットは沢山あるので、挑戦する価値はあります。

世界的に見ても階段だけをやっている選手は、ごくわずかです。トライアスロン、自転車、スカイランナーだったり、他の競技もやっている選手が多い。一種の格闘技的な側面もあるので、誰にでもチャンスがありますよ。

山岳レースで、傾斜を登る楽しさを知る

現在は、階段を主軸に大会に出られていますが、はじめは山岳で行われるレースに出場されたと伺いました。

階段より前にはじめたのは、スカイランニングの種目であるバーティカルキロメーターとスカイです。2016年の蔵王の大会でした。
自然の中を走る爽快感や、自分の体の感覚に目一杯向き合えるのが楽しいと思いました。

スカイランニングは、走る距離や標高などの特性によって7種目に分かれるよ。バーティカルキロメーターは、駆け登りレースに分類され、平均で20%ほどの傾斜、標高差1000m、距離5km以内のレース。スカイは、登り下り系種目で累積標高差1300m以上、距離20km-49kmのレース。どちらも大自然の中を限界ギリギリまで追い込む激しい競技。

自然の中で走るのと、舗装された道を走るのとでは、随分感覚が異なりそうですね。

平坦な道を走っていると、どうしても時計を見てしまうんですよ。今、1キロあたり何分のペースで走っているから、何分ペースを上げないといけない、と機械的に考えてしまう。

自然が相手だと「今、坂を登っているからキツい」「下りを走って気持ちがいい」と、時計を気にせず体を動かす感覚が楽しいです。
中でも僕は下りをかっ飛ばすよりも、登りを汗かいて歯をを食いしばって上がる事が好きでした。

そこで、僕は登る事が好きなんだと気付いたのが、バーティカルランニング を始めたきっかけです。

私なら下りを颯爽と降りていく方が、気持ち良さそうだなと思ってしまうのですが(笑)、小山さんは傾斜を登っていく方がお好きなんですね。それもまた適正なのかもしれませんね。

手を使わないと登っていけないような箇所にいくと、ワクワクするんですよ。
一番傾斜のあるスポーツは、クライミングですが、クライミングは走ったり登ったりする事とはまた違った技術が必要で、それを一から勉強しないといけない。

階段にフォーカスしたのは、そこからですね。普段使っているものだし、勉強が必要な訳でもない。

そう思った翌年には、東京タワーの大会に出場しました。その時は三位でした。

3位!?階段の大会に初出場で、表彰台に登られたのですね。

階段の練習をした事がなかったですし、当然タイムの想定もできない状態でしたが、出場するからには上位を狙いました。とにかく全力を尽くす事で、結果を残す事ができました。

まあ、相当にキツかったですね。今までに感じた事のないキツさでした。

競技を広めるために面白い事をやっていきたい

東京タワーの大会があった事で、「バーティカルランニング 」という階段の競技を知ったのでしょうか?

階段がバーティカルランニング というスポーツである事や、スカイランニングの種目である事を知ったのは、最近の事です。

僕は、2016年の蔵王の大会で初めてスカイランニングという競技に出会い、翌年の東京タワー、世界の公式戦であるあべのハルカスの大会に出場し、そこから階段競技に焦点を当て活動するようになりました。活動しはじめてからも階段がスカイランニングの種目であるという認識はありませんでした。

よくよくスカイランニングの種目について調べて、階段がスカイランニングの種目として存在するという事に気づいたんです。

後からスカイランニングというワードがついてきたのですね。

そうです。あとから気づきました。

バーティカルランニングを広めたり、競技への参入者を増やすためには、小山さん自身がそうであったように、大会の存在が大きいと思います。日本でも大会が開催されていますが、年間でどれくらい開催されているのでしょうか??

日本は、年間で予定されているのは、8レースです。

海外と比較すると開催頻度は、いかがですか??

年間8レースは、海外と比較すると相当少ないです。
イギリスのロンドンでは、市内だけで7レースありますからね。

東京で言うと、新宿、丸の内、銀座あたりで7レース開催されるようなものです。

それは、すごいですね。実際に新宿、丸の内、銀座で行われる所が見てみたいです。メディアにもどんどん取り上げられて欲しいです。

最近は、渡辺選手がテレビ出演をしていたし、こうして各方面で話題になってほしいと思います。

面白そうなのは「炎の体育界TV」などで、まだ皆に知られていないスポーツを、そのスポーツのトップ選手VSその他の競技のアスリートで戦ってみるとか。

覆面つけてやるやつですね。

はい、そういう面白い企画がやれたら楽しそうですね!

インタビュー後記

谷根千をぶらりとしながら、アスリートとしての生活、海外遠征の事、海外での食事情など、競技の事以外も色々とお話をしてくださいました!

甘味を食べながらリラックスした雰囲気の中で始まったインタビューですが、小山選手が発する言葉の数々に引き込まれ、ついつい質問の数が多くなってしまい、予定していた時間を1時間以上オーバーする事態に・・・!

 

それでも快くお付き合いいただいた、小山選手には感謝、感謝です。

今後も微力ながら小山選手の活動を支援させていただきたいと、改めて感じた1日でした!

最後にオフショット紹介。

途中立ち寄った和栗やさんでの一コマです。

和栗屋さんの前にて

実はモンブランがお好きと伺い、美味しいお店が谷中銀座商店街にあったので、そこでインタビューを決行しましたよ。

モンブランをいただく小山さん

オススメのモンブランのお店は、パリに本店を構えるANGELINA(アンジェリーナ)との事。いつも並んでいて、人気のお店ですよね!小山選手いわく、本店でモンブランを頼むのは観光客で、地元民は他のケーキを頼むのだそう。

大会で海外に行かれる事の多い小山選手に、海外の食事情を伺い、オススメの料理を聞き、まだ行った事のないパリに思いを馳せるイーガオ一行でした。笑

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